灰色の世界を見ながら、桜を見に出かけた。黄砂とはこんなに煙るものか!とびっくりした。やはり、青空でさくらは見たいものだが・・・。
梅花藻の写真をいただいたのは、だいぶ前のことだと思う。「梅花藻」が何であるかもわからなかったころだ。清らかな感じが深く心に残った。今日は梅花藻は咲いていないが、おそらく人出がないであろう醒ヶ井へ出かけた。変わらない町である。静かな佇まいの町にほっとする。2組のご夫婦しか歩いていない。
一昨日炊いた若鮎が味が染みておいしくなった。若鮎を炊くなんて越してきた時は考えていなかった。お店で求めてくるものは、どうしても味が濃くて身が硬い。若鮎のてんぷらを買って食べたらおいしかったが、てんぷらは苦手の料理だ。それに4・5匹若鮎を買うことはできない(この辺の家庭はキロ単位で買う)。でも、もしかしたら、若鮎を炊けるかもしれないとネットで調べたとおりに挑戦した。淡水魚専門店で求めた若鮎は新鮮で美味しかった。大きいものをてんぷらにした。時間があればできるのだなぁと思った。山椒の葉を入れるので、山椒の葉が出回る今頃からが若鮎を煮る時期になる。今は若鮎も食べるのが気の毒なくらい小さい。それでも鍋返しをすると、山椒と若鮎の香りが春を感じさせてくれる。
この土地に馴染んだ気がした。それがうれしかった。梅花藻も写真をいただいたときは、まさか自分が見に行けるなんて思わなかった。この頃思う。私は自分を癒しに来たのではなく、チャレンジしにこの地に来たのだと。