太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ラニカイの朝

2012-06-22 12:01:21 | ペットシッター
カイ(ゴールデンリトリバー3歳)は、私たちが寝るベッドの足元の床で寝る。

朝、どちらかが何か言葉を発したり(今何時?とか)、起きた気配がすると、すかさずあのデカイ頭を枕元に寄せ、尻尾をブンブン振り回す。

目を合わせたら負け、と思って寝たフリをすると、諦めて元の場所に戻るが、寝返りを打つだけでもやって来る。

カイは1歳の時に、犬学校で厳しい訓練を受けて「優秀な成績で」卒業したと飼い主のJが言っていた。

確かに、聞き分けがいいし、お行儀もいい。



昨日、暑い盛りに散歩に行って大変だったので、今日は8時に家を出た。

朝のうちは曇っていて、かなり涼しいが、お昼に近くなるにつれてどんどん日差しが強くなる。


真っ赤なシャワーツリー発見


木の下に、誰かさんの可愛い忘れ物。15センチぐらい。



向こうから、同じレトリバーを連れたおばさまが歩いてきた。

「んまー、従兄弟がくるわ、従兄弟がくるわ!」

従兄弟って誰のこと?後ろを振り向いても誰もおらず、どうも私達のことらしい。

「ねえ、この子、スティーブンソンさんちから来たでしょ?」

「いや、友達の犬なんで、そこまでわからないけど・・・」

「絶対そうよ、うちの子もスティーブンソンさんちからなの。あの時2匹が同時にたくさん生んだから。
ほら、御覧なさいよ、そっくりじゃないの!見事にそっくりよ!ああ、従兄弟に会えたわ!」


おばさまは嬉しそうに遠ざかっていった。

同じ犬種の犬ってみんなそっくりじゃないの??と思いつつも、もしかして実際そうなのかもしれないとも思ったり。

「あんた、スティーブンソンさんって知ってる?」

カイは上目遣いにチラリと私を見て、興味なさそうに歩き始めた。



公園でフリスビーをしていた男性が連れていたのは、オーストラリアンシープドッグで、施設から貰い受けてきたそうだ。

ブルーの目、美しい毛並み、そして何より賢い。

リードなしでも、飼い主の短い口笛や手振りをしっかり聞き分けて、あらぬ方向に行ったりしない。

犬学校を出たけど、カイのリードを離したら、どこに行くかわかったもんじゃない。

犬を連れていると、飼い主同士で会話が弾む。日本で犬を飼っていた時もそうだった。

その人の名前を知らなくても、『タロウちゃんのおばさん』とか、『バルちゃんのおばさん』で通ってしまう。





いい感じに曇り。


「今日は海に行くって約束したよね?」


そうなんだけど、波打ち際まで行ったら、カイがあまり強くリードを引いて海に飛び込もうとするから、つい腰が引けた。

私は海に入れる格好じゃないし、いざリードを離してカイを海に入れたとして、果たして呼び寄せられるかどうか自信がない。

子供にじゃれかかっても、体が大きすぎて引き離せないし、海に入ったら、あとでシャンプーするという作業が待っている。

柴犬サイズの犬なら扱いなれているけど、この大きさの犬を洗うって大仕事。

明日以降、夫が一緒にいるときに海に行くことにしよう、と、渋るカイをぐいぐい引っ張った。




こんな素敵なおうちも売り出し中。





もう1時間半も歩いている。

この坂道下って帰ろう。






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