太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

思い込み

2012-09-04 12:30:10 | 日記
思い込みの激しさには自信があるが、自慢にはならない。

しかし、思い込みの推進力たるや相当なもので、

それで過去、人生のピンチを乗り切ってきた、といえなくもない。

そうではあるが、役に立つことなんか滅多になく、普段は私の信用を落とすばかりである。




先日、ある人からレストランのギフトカードをいただいた。

開けてみて、「うわ!Aの店のギフトカードだ!」と喜んだ。

Aは私が好きな店で、そういえば最近行っていなかったので

「週末に行こうよ」と夫を誘い、すぐに予約を入れた。


Aの店でバンバン飲み食いし、支払いのときにギフトカードを出すと、そこにはなぜだか知らないが

レストランBの名前が印刷してあった

「何がなんだかわからない」

私が言うと夫が

「それはこっちのセリフ」



この話には伏線がある。

レストランAに行く前に、それをくれた人に会う機会があったので、カードのお礼を言うと

「いいっていいって。Bの店って君達が好きな店だといいんだけど」

と言った。

そのときに私は、そのカードはAの店のものだと思い込んでいるから、

ははーん、彼は店の名前を勘違いしているんだな、と思った。



ここが、思い込みの激しい人の恐ろしさ。



自分を疑わない。

AもBも地元民には人気店だから、勘違いもするかもな、なんて上位に立ったりしているのである。



こんなこともあった。




日本で仕事をしていたとき、銀行が閉まる3時ぎりぎりに駆け込むことになりそうになり、

「3時過ぎても、裏のドアを叩いて社名を言えばあけてくれるから」と上司が言うのを背に会社を飛び出した。

私の頭には、ドアを叩いて社名を言うことで一杯になっていたから、

迷わず通用路にある鉄の重そうなドアの前に立ち、何度もドアを叩き、社名を言った。

しばらくすると、思い切り怪訝そうな顔をした行員が恐る恐るドアを開けた。

ここぞとばかりに社名を言うと、行員は困ったような顔で微笑みながら私を招きいれ、

「あのぅ、今度からは正面入り口からお入りいただくと大変ありがたいのですが・・・」

と申し訳なさそうに、でもキッパリと言った。

指差すほうを見ると、まだ3時前で正面玄関はしっかり開いており、

何人かの客が見てはいけないものを見るように、週刊誌の隙間から私の顔を盗み見ていた。

「社名を連呼なんかして、恥ずかしくてしばらく行けやしない」、と同僚には言われるわでさんざんだった。





反省はしても、ほんとうには懲りてないんだろうか。

これが治る見込みは少ないと思われる。





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