白木屋でBENTO

子宮がん検診とマンモグラフが保険でカバーされる、というので行ったついでに、

血液検査もこの際に受けておくといい、と言われたので、素直な私は受けてみることにした。

１０時半に予約が取れたので、

朝食抜きで出かけ、すきっ腹で２０分待ち、クリニックで「血液検査用の用紙」を作ってもらって

それを持って別の階にある、血液検査専用のクリニックへ行く。


なんだか、すべてがまわりくどくてめんどくさい。

けど、これがアメリカ式。


そのクリニックでは、のんびりしたオジイサンが受付で、

やたら調子のいいロコの若者が血液をとってくれ、

帰り際にオジイサンが

「また来てねー、なんてね。あはは～～！」

と明るく送り出してくれた。



おなかがグーグー鳴りながら、そのまままっすぐ白木屋へ。

今日はBENTOを食べたい気分で一杯だったのだ。

あれも食べたい、これも食べたい、何度もぐるぐる回りながら決めたのがこれ。




茄子とオクラの中華風炒め、ひじき、おこわ、唐揚げチキン、かきあげ



白木屋は、今年で開業３５０年だそうで、その歴史が写真で紹介されている。


安藤広重の絵に描かれた幕末の白木屋（ウィキペディアより）




日本橋にあった白木屋


SONYの前身となった会社も、最初は白木屋に入っていたのだと書かれてあった。

日本にはもう店がなく、ハワイにだけ残っているなんて不思議な感じがするけれど、

しかしここは、間違いなく、ハワイに住む日本人のオアシスだ。



それを見ながら、BENTOを完食。

これであと、熱いほうじ茶でもあったらいいんだがなーと思いつつ、ペットボトルのお茶で我慢する。

BENTOは、ここではポピュラーな単語だ。

日本人以外の人も、けっこうよく食べている。

いろんなおかずが少しずつ食べられるから、男性よりは女性に人気がある。

日本人が職場や学校に持ってゆくBENTOも、こんなふうに何種類もおかずが入っているという事実は、

ピーナツバターを塗ったパンとリンゴだけのランチで育った人たちには信じられないことらしい。


・・・という私も、こんなBENTOは今はもう作らないけども。



おこわを食べたら、実家の母が作っていた「鶏めし」が食べたくなった。

私は子供のころからそれが大好きで、翌日の冷たくなった鶏めしも、また好きだった。

家を出てからは、自分でもよく作った。

お米１合に対して、お醤油が大さじ１で、あとは日本酒と、鶏の細切れの一部を炊飯器に入れて炊き、

残りの鶏肉とにんじん、干し椎茸を別鍋で甘辛に煮ておいたものを、炊き上がったご飯に混ぜるだけ。



今週、それを作ってみるかなあ。





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