太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

雪の女王

2013-06-18 08:04:58 | 日記
風が吹いてきて、目にゴミが入ったとき、

いつも決まって「雪の女王」を思い出す。

何十年も昔に読んだ絵本で、カイとゲルダという子供が出てくる。

ある時、悪魔が作った鏡の破片が、カイの目に刺さり、

カイは豹変してしまうのだ。


物語はその後、冷たい心を持ったカイを見込んだ雪の女王がカイをさらってゆき、

ゲルダはカイを助けるため、命の危険にさらされながら女王の城まで行く。

ゲルダの涙が、カイにささった鏡の破片を溶かし、カイは元通りになる。



たった1度きり読んだその話が、

そのあと、目にゴミが入るたびに瞬間的に思い出されて、

鏡の破片が目に刺さったとき、カイはこんな感じだったんだろうと、

数十年も同じ事を思い続けるなんて。



雪の女王ほどではないにしても、

海苔を巻いたおむすびを見れば、「おむすびころりん」を思い出す。

おじいさんのかぶっていた頭巾の色形まで覚えている。

きつねいろに焼けたパンケーキを見れば「ぐりとぐら」を思い出す。



たったそれだけのことだけれど、

子供の頃に読んだものはずっとずっと残っていて、

不思議だなあと思うのである。





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