風が吹いてきて、目にゴミが入ったとき、
いつも決まって「雪の女王」を思い出す。
何十年も昔に読んだ絵本で、カイとゲルダという子供が出てくる。
ある時、悪魔が作った鏡の破片が、カイの目に刺さり、
カイは豹変してしまうのだ。
物語はその後、冷たい心を持ったカイを見込んだ雪の女王がカイをさらってゆき、
ゲルダはカイを助けるため、命の危険にさらされながら女王の城まで行く。
ゲルダの涙が、カイにささった鏡の破片を溶かし、カイは元通りになる。
たった1度きり読んだその話が、
そのあと、目にゴミが入るたびに瞬間的に思い出されて、
鏡の破片が目に刺さったとき、カイはこんな感じだったんだろうと、
数十年も同じ事を思い続けるなんて。
雪の女王ほどではないにしても、
海苔を巻いたおむすびを見れば、「おむすびころりん」を思い出す。
おじいさんのかぶっていた頭巾の色形まで覚えている。
きつねいろに焼けたパンケーキを見れば「ぐりとぐら」を思い出す。
たったそれだけのことだけれど、
子供の頃に読んだものはずっとずっと残っていて、
不思議だなあと思うのである。
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いつも決まって「雪の女王」を思い出す。
何十年も昔に読んだ絵本で、カイとゲルダという子供が出てくる。
ある時、悪魔が作った鏡の破片が、カイの目に刺さり、
カイは豹変してしまうのだ。
物語はその後、冷たい心を持ったカイを見込んだ雪の女王がカイをさらってゆき、
ゲルダはカイを助けるため、命の危険にさらされながら女王の城まで行く。
ゲルダの涙が、カイにささった鏡の破片を溶かし、カイは元通りになる。
たった1度きり読んだその話が、
そのあと、目にゴミが入るたびに瞬間的に思い出されて、
鏡の破片が目に刺さったとき、カイはこんな感じだったんだろうと、
数十年も同じ事を思い続けるなんて。
雪の女王ほどではないにしても、
海苔を巻いたおむすびを見れば、「おむすびころりん」を思い出す。
おじいさんのかぶっていた頭巾の色形まで覚えている。
きつねいろに焼けたパンケーキを見れば「ぐりとぐら」を思い出す。
たったそれだけのことだけれど、
子供の頃に読んだものはずっとずっと残っていて、
不思議だなあと思うのである。
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