ヴィッキーは、何度もインドのサイババに会いに行ったほどスピ人間で、
安心してスピリチュアルな話ができる。
年末に会った時、
「これって完全に支配の象徴で、マズルなんだよね」
と言って顔をしかめ、自分のマスクを指さした。
なるほど、犬の鼻と口をカバーするマズルね。
ヴィッキーが言いたいことは、わかる。
わかるけど、そういう風に考えると私は気分が悪くなるから考えない。
ハワイじゃ、マスクなしではどの店にも入れないし、バスにも乗れないし、仕事もできないのだから、
あれこれ考えずに、マスクをすればいいんじゃん、と思っている。
マスクをしないことを自慢する人もいるそうだ。
マスクをしなくても罰則のない国なら、マスクをするもしないも自由なんだから、
「自分はパンデミックの間、1度もマスクをしていません」
とエバることでもないんじゃないか。
これだけ、いろんなことが同時に起きてくると、
日々、どうやって自分の機嫌をとるか、が毎日を平和に生きる鍵になる。
私は、私の気分の良し悪しに責任がある。
支配されている、と思えば、それに屈するのが耐え難い気がしてくる。
だから、そういうふうに考えない。
不安になるような情報は、取り入れない。
予言も占いも、いらない。
不安になってもお気楽でいても、気分が良くても悪くても、同じように今日は過ぎてゆく。
だったら、
わざわざ嫌な気分になるこたぁない
そう思うのである。