庭のライムで、ライムマーマレードジャムを作った(シュートメが)。
一昨年、シュートメが作ったのが始まりで、
あまりに美味しくてすぐになくなり、次は私が作った。(その記事はコチラ)
そのときは20個のライムで、
このぐらい、できた。
右下がライムの樹
たっぷり水をあげると、柑橘類はジューシーになる。
冬場は雨期なので放っておいてもいいのだが、
夏で晴れが数日続くと、水遣りを欠かさずにやってきた。
おかげで、タンジェリンもライムも、ずっしりした実をたくさんつけてくれた。
昔は、ここまでマーマレードジャムが好きではなかった。
若い時には苦手だった、風味に癖のある野菜が、年をとると好きになるのと同じなんだろうか。
タイやベトナム料理についてくる香菜も、昔はその強烈な香りが料理を台無しにすると思っていたのに、
今はわざわざファーマーズマーケットで買い求め、卵に混ぜてスクランブルエッグにする。
柚子も、30過ぎるあたりまでは苦手だったが、
もし新鮮な柚子が手に入るなら、柚子でマーマレードジャムを作りたいほど好き。
食べ物の好みは、放っておいても変わってゆくものだ。
余談になるが、古い友人が子育てをしていた時の話。
用意してある夕食を前にして、3歳の娘がカップラーメンを食べたい、と言ったので
友人は黙ってカップラーメンを作った。
翌朝の朝食に、友人は娘にだけカップラーメンを作り、娘は喜んで食べた。
その日のお昼にも、また友人はカップラーメンを作り、娘はそれを食べた。
夕食時に、またカップラーメンを作ったら娘が、「普通のご飯が食べたい」と泣きべそをかいた。
私だったら、なんとかみんなと同じものを食べさせようとするんじゃないか。
「別に無理して食べなくたって、そのうち食べるようになるさ。1週間カップラーメンを食べたところでどうってことないし」
そう言ってのけた友人に、私は感動すらした。
初めての子育てで、その余裕。
彼女は6人兄弟姉妹で、両親は酒屋を営んでいて多忙だったから、その中で養われたものなのだろう。
よし、私も子供を持ったらそんなふうに育てよう。
と心に誓ったのだったが、その機会は訪れなかったのが残念である。