子供の頃は嫌いだったが、大人になったら好きになった食べ物に明太子やタラコ、イクラといった魚卵やウニがある。
夫は日本食が好きだけれど、魚卵全体が苦手なので、食卓にのぼることはない。
もし夫にカニ味噌を出したら、食べないだろうと思う。
私だって、カニ味噌はずいぶん大人になってから美味しさがわかった。
魚卵は生臭いだけで、なにが美味しいのかわからない、というガイジンたちに言いたい。
じゃあ、キャビアのどこが美味しいのか教えてくれ。
本物のキャビアは、耳かき１杯ほどしか食べたことがないけど、塩辛いだけだった。
生の魚なんて、と刺身に眉をひそめるガイジンたちに言いたい。
アナタたちが好んで食べる、プライムリブいう名前の、肉屋のケースからそのまま持ってきたような、
３センチはある厚みのほぼ生肉は、気持ち悪くはないのか。
食文化は宗教なみに非常にデリケートなことだと思うので、あえては言うまい。
魚卵やカニ味噌の旨さは、説明できるもんじゃないだろうなあ。
静岡市の繁華街のはずれに、美味しいイタリア料理店があった。
そこのメニューにあったタラコスパゲティと、アンチョビーのスパゲティは絶品だった。
その味を再現すべく、何度も作ってみた。
多めのオリーブオイルでニンニクのみじん切りを香ばしく焼いて、
茹でたパスタを入れたら、すぐにタラコを入れて混ぜ合わせる。
それに海苔やシソを散らす。
アンチョビーは、油がはねるので、フライパンにアルミホイルを置いて、
その上でオリーブオイルでニンニクを炒めて、アンチョビーを入れたらすぐにホイルの口を閉める。
アンチョビーに火が通ったら、茹でたパスタにからめる。
あの味が、むしょうに食べたくなった。
９月から始めたダイエットが功を奏して、やっと理想体重まで到達したところで、
せっかくやめていた小麦粉を食べるのには勇気がいるので諦めていたら
近くのスーパーで玄米パスタを発見した。
玄米の粉でできたパスタだから、お米を食べるのと同じ。
迷わずそれを買い、日本食スーパーで明太子を買った。
タラコもいいけど、明太子も捨てがたい。
そして今日のランチに、ひとり明太子パスタを作った。
青味がなにもない・・・・友人に写真を送ったら、「大葉とか欲しいところだけど」と返ってきた。
冷蔵庫に大葉があったのに！
海苔だって、あったのに！
待ちきれずに具なしのパスタを食べた私は、今年もアホだ。
玄米パスタが、すごいもっちもちなのが、ちょっとね。
小麦のパスタに比べて、弾力がすごい。
不味くはないんだけど、慣れれば大丈夫だと思う。
明日は友人とランチをするので、明後日、大葉と海苔を使って再挑戦する所存。
