太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ハロウィンにレーズン

2022-10-24 09:12:07 | 日記
来週はハロウィンだ。
ラッキーなことに、その日は私は仕事が休みなので仮装をせずと済む。
昨年も確か私は休みで、その前はパンデミックで仮装無しで、さらにその前はロックダウンでハロウィンそのものがなかった。
クリスマスほどではないけど、ハロウィンの飾りつけをする個人の家もあって、3mはあろうかという骸骨が庭に立っていたり、外壁に紫や青のライトで蜘蛛や魔女を映し出す、凝った家もある。
昨夜行ったレストランで。

ライトの一つ一つが蜘蛛。

ハロウィンといえば、仮装した子供たちが家々を訪ねてお菓子をもらうのが恒例だ。
お菓子は、こちらの人が言うところの「キャンディ」。
日本人にはキャンディは飴なのだが、ここではキットカットのようなチョコレート菓子もひっくるめて、キャンディ。
大きなボウルやバスケットに、M&Mやミルキーウェイなどの様々なキャンディを入れて、子供たちを待つ。

夫が子供の頃も仮装して家々を回ったそうなのだが、ハワイの冬は雨期であり、たいていハロウィンは雨になる。
せっかくの仮装が雨で濡れ、傘をさしながら歩くのがハロウィンの思い出だという。

「それが、僕の家は人気がなくてさ・・・」

父が歯医者、母がナース(当時)という家庭は健康志向。
シュートメはお菓子の代わりに、小箱に入ったレーズンをたくさん用意するのだが、あの家にはキャンディはない、という情報はいち早く子供らの間に伝聞されて、誰も来なくなるというわけ。
ハロウィンの翌日、どっさり余ったレーズンの山を家族が消費することになる。
夫や夫の兄が持ち帰った本物のキャンディは、冷凍庫に入れられ、「1日1個」という厳しい管理のもと、1か月以上かけて食べたのだそうだ。
おかげで、虫歯になったことがないというのだから、感謝せねばなるまい。

この近所には年寄りばかりで、ハロウィンに子供が回ることもなくなったのだけれど、
今年は隣家に元気な3人兄弟が越してきたことだし、キャンディを用意しておいたほうがいいかもしれない。
シュートメはまたレーズンを買い込むのだろうか。