太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

少し早い記念日

2023-06-05 07:26:33 | 日記
ひとつのギャラリーでのショーが始まって、そのレセプション(小さなパーティみたいなもの)があった。
今年のテーマは「小品」。144スクエアフィートまでの作品に限られる。
レセプションは4時から。
その前にワイキキのギャラリーで作品補充をしたのだが、カラカウア通りがイベントで通行止めになっていて、思いがけず時間がかかってしまい、着いたのが4時20分。
でもフリーウェイが事故のために渋滞していて、オーナーが遅れるらしく、まだ始まってはいなかった。
上の丸いキャンバス2つが私の作品

食べ物は持ち寄りで、お寿司と一口サイズのマフィン(むろんどちらも買ったものさ)を渡し、一通り見てまわって、知った顔の人達とおしゃべりをして、4時40分には早々に退出。

5時に、ワイキキはずれのChart Houseでディナーの予約をしてあるのだ。

今月は、夫と出会って17年目。
記念日にはちょっと早いけれど、お祝いをすることにした。

二種類のポケとシーザーサラダ

生牡蠣

生牡蠣にはホースラディッシュやサルサ、甘酢がついてくるのだけれど、そんなものはいらない。そのまま食べるのが1番だと思う。

牡蠣のフライ

日本では殻から出した牡蠣が売っていて、よくカキフライを家で作った。
カキフライは大好きなんだけど、こっちでは殻付きしか売っていないので、カキフライは外で食べるものになってしまった。
殻付きの牡蠣に生で食べられると書いてあっても、ハワイじゃ怖くて試したことはない。これもやはり外で食べるもの。

蒸しアサリ

これが、ここに来る1番のお目当て。
アサリの酒蒸しを、すごくこってりさせたもの。美味!

記念日のディナーといっても、特に普段と変わりはないけど、それでいい。
なにしろ17年、いつだって、アナタと私、二人向き合って生きてきた。
2人キリというのは、ときに逃げ場がなくて苦しかったりもする。
前の結婚時代には、その苦しさに蓋をして取り繕って、結局その相手とは通算18年も砂で城を作っていた。逃げずに向き合ったとしても、根本的なもの、相手の劣等感の深さであるとか、私のものの捉え方だとかがそのままであれば、離婚する時期が早まっただけのように思う。
あれはあれで、そのプロセスを経なければここには来れなかったのだから、ちと長かったが大事な学びだった。
今でも、夢の中では前夫がパートナーとして出てくることがある。
前夫が亡くなったあとに、エンジェルリーディングの師匠が、彼はかつて私の弟だった、と言った。
今世では、今でも嫌いな人だけど、嫌われ役を買って出た奇特な悪役俳優なのかもしれない。


どの夫婦も、きっと期待したり諦めたりして、いつも同じところで躓きつつ、生涯かけて折り合いをつけながら暮らしていくのだろう。

初めて会ったときのことを、繰り返し話す。
それは飽きるほど観た映画みたいに、わかりきったストーリーで、でもきっとこれが幸せなんだろうなと思う。