太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

節約しちゃダメだ

2023-06-22 08:44:53 | 日記
同僚が、1日いくらと決めて、それ以上お金を使わないようにしているのだと言う。その1日の予算以内で収まったら、それは余剰金として貯めておく。
なにか目的があってそうしているのではなく、
「入って来るお金が増えないなら、使うお金を少なくすればいいわけでしょ」
というわけらしい。
私は、言いたかった。

それは間違っている!!逆だよ、逆!

でも私がそれを言ったところで、普通は納得できないと思うので黙っている。

私も同じだったから、わかるのだ。
豊かな気持ちでいないと、豊かさはやってこない。昔の私はその真実を知らなかった。

母ゆずりの心配性で、その昔、平均よりもずっと収入があったときも、いつかなくなってしまうのではと不安で仕方がなかった。
家計簿をつけ、予算を袋に分けて、ちまちまと暮らしていた。
突然の出費のために冠婚葬祭用の通帳を作った。
それなのに、袋分けした予算が余ることはなく、冠婚葬祭通帳は入れるそばから消えていった。
こんなに節約しているのにもかかわらず、本来なら使い切れずに貯まっていくはずのお金が、いっこうに貯まらない。
やっと少し貯まるかと思うと、前の結婚相手が車を買う、家を建てる。新しい車や家にワクワクするかといえば、そうではなく、またお金がなくなってしまったと恐ろしくなる。
それで、ますますチマチマする。
そうすると、ますますなんだか足りない現実が目の前に出てくる無限ループ。



今ならわかる。

私は常に「ない、ない」と不足を唱えていたから、唱えたとおりに不足の現実を創っていたのだ。
冠婚葬祭用の通帳を作るということは、冠婚葬祭費を支払いたい、という願いを宇宙に投げたのと同じ。
作るべきは冠婚葬祭通帳ではなく、バケーション通帳にすべきだった。


当時に比べたら、私はずいぶんとおおらかになった。
その仕組みを知って、豊かさは数字ではないのだと腑に落ちた。
買い物をしたときは、これを買える豊かさがあってよかった、と思う。大きな買い物のときは、ほんの少し古い癖が出そうになるけれど、私はしっかりそれを観察できる。

1万円を手放すときに感じる抵抗の強さ。
それと同じだけの抵抗が、1万円を手にするときに伴う。
つまり、簡単に1万円を使ったら、同じ簡単さで1万円が入って来るということ。
私はお金を使うときに、いつもそのことを頭に思い浮かべている。


それでも、不安になりかけるときもある。
欲しいけど、やめておこうと思うことがある。
そのたびに、心に豊かさを呼び戻し、感謝を注ぎ込む。
私はこの法則を心から信じている。信じていれば、それが私の真実になる。