太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

カレーは平皿で食べたい

2023-06-20 08:22:49 | 食べ物とか
日本式のカレーを、月に2回は作る。
黄金のルーの組み合わせと、作り方のコツを発見してから、毎回とても美味しいのだ。
黄金のルーの組み合わせは、S&Bのとろけるカレー辛口と、ハウスのJAWAカレー辛口を半分ずつ。作り方のコツは、これはもう恥ずかしくて書きたくないぐらいなんだけど、箱の裏書にある分量の水をきっちり測って入れること。それまでの私といったら、適当に水を入れていた。

ルーを使わないカレーと、日本式カレーは別物。
特に日本人の私にとっては、カレーは子供の頃の思い出が詰まりすぎている。それはもう、カレーというよりカレーライスなのだ。
帰宅途中に、どこかの家からカレーの匂いが漂ってくる。
中学高校の時、教室内にお弁当温め器があって、10時ころになるとそこからカレーの匂いがしてきて、誰かがカレーを持ってきたんだなと思う。
幼馴染の家で遊び呆けて夕飯時になり、カレーをごちそうになり、お風呂までもらって帰る。
だからカレーは、私にとってただのおかずではない。


一昨日カレーを作って、昨日の夕飯に食べた。
器によそう段になって、夫は必ず聞く。

「ボウル?プレート(平皿)?」

私は、プレートと言い、すると夫は

「ボク ハ ボウル。ガイジン ダネ」

と言い、ちょっと申し訳なさそうにボウルにカレーをよそう。

普段の夕食にはお米のご飯を食べない私も、カレーの時にはご飯が欲しい。
ご飯をお皿の片側に盛って、反対側にカレーをよそう。
なくてはならない福神漬けも横に置く。
ご飯とカレーの分量を計算しながら食べ進む。
半分ぐらい食べると、ご飯を食べる速度を調整して、少し残しておく。そして二口分ぐらいのカレーを新たに足す。
これが、カレーを食べる楽しみでもあると私は思っている。
だから、ボウルにカレーだけを入れるのは、嫌なのだ。

夫はボウルに入れたカレーに、福神漬けも、常備菜のレンコンも、ブロッコリーもみんな乗っけて食べている。
その人が美味しく食べられれば何でもいいんだけど、カレーライスの思い出がない夫は気の毒だなあと、余計な同情をしてしまうのである。