太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

個人的に三連休

2019-07-21 17:23:41 | 日記
三連休だ。
先週、同僚に頼まれて月曜日に働いたので、
本来なら仕事の土曜日が休みになったのだ。
夫は仕事だし、一人で自由に使える1日は貴重。
やることは、てんこもりにある。
まずはオーダーされたオリジナルの2作品を少しでも進めたい。
仕事の日は、朝、出勤前の30分ぐらいが絵にかけられる時間。
光の加減で、夜より昼間のほうがやりやすいし、
仕事のあとは気分的に疲れているのもある。
職場の壁にかける絵も依頼されていて、
それらはアクリル絵なので比較的早くできるのだけれど、
5つ描かねばならない。

「いやー、忙しいナア」
独り言を言いながら、本日2杯目のコーヒーを淹れる。

朝7時、創作開始。

が、
10分もしないうちに

こうなる。

さっきまでグースカ寝ていたのに。
ひとしきり 邪魔 探検すると、

少し落ち着く。
鳥が猫をからかうので、網戸に飛びつき、怒られる。
そして今、普段、私達が出かけたあとは昼寝タイムなのだろう、
ぐっすりと眠っている。

音楽を聴きながら、創作に集中。
息抜きに、納税書類を作る。
毎年4月に、夫と二人で確定申告をしているが、個人事業主の納税は
また別なのだ。
事業というようなものでもなく、絵の収入などピーナッツどころかゴマ
みたいなもんなんだけれど、
絶対に監査が入らないとは言い切れない。
アート仲間には、1度も納税したことはない、牢屋に行く覚悟はある、
と豪語する人もいる。
それができないのが私。
決まりは守る。
よく言えば模範的人間、その実は小心者。

3時半には夫が帰ってきた。
絵は中断して、猫たちを庭に出す。
明日は実写版「ライオンキング」を観に行く。

マスク

2019-07-20 10:54:00 | 日記
日本ではマスクは日常に使われているが
アメリカでは、マスクをしていると、特定の感染病患者かと思われ、
遠巻きにされてしまう。
アメリカに来る前、私は人からそう聞いていた。
実際、ここではマスクをしている人を殆ど見かけない。
マスクをするのは医療関係者が仕事中にするか、
ほんとうに感染病の人ぐらいだと思う。
ゲホゲホ咳をしていても、マスクをしない。
ドラッグストアでも、マスクは売り場の隅っこに申しわけなさそうに置いてあり、埃をかぶっている。

職場には、世界中から人が来る。
日本人と中国人の旅行者には、マスクをしている人たちがいる。
中国は、たぶんアメリカよりはマスクは日常のものなのだろう。
マスクをしている人たちを見た、ほかの人種の人達が、
感染病保菌者かと思って遠巻きにしている




ワケがない。




目立つので、ちょっとは見る。
でもそれだけだ。
それはここがハワイだからだろうか。
人が裸足でも、全身ピンクでも、誰も咎めたような目つきで見ない。
日本に行った時に感じる、あの視線。
「10月なのにタンクトップなんか着ちゃって」
という、人と違うことを咎める視線。あれは窮屈だ。

今日、マスクをしていた中国人の女性に目が釘付けになった。
その人は、食べ物をマスクの上から口に入れている。
よくよく見ると、マスクが口の上で重なっていて隙間がある。
その隙間から、食べ物を放り込んでいるのだ。
同僚にそのことを言うと、
「あれもすごいけど、私はこっちも気になる」
と言って、日本人の女性のほうを見た。
その人は、首にヘッドフォンのようなものを掛けており、
その先に小さな扇風機がついていて、両側から首と顔に風を送っている。
電源は乾電池か。
どこで買ったか聞いてくれ、という同僚をなだめるのが大変だった。
どうせハワイで売ってるわけないし。
外国でじろじろ見られるとしたら、こういうことなのだ。


アメリカ人はドライだとか、
アメリカの家には天井の照明がなくて間接照明だけだとか、
洗濯物は絶対に外に干さないだとか、
私はハワイに住むまでそう信じていた。
アメリカ人だって日本人だって、いろんな人がいて当たり前。
天井の照明は、確かに少ないけれど、ないことはない。
洗濯物は、下町に行けばアパートのベランダに国旗のように干してある。
我が家も天候さえよければ、いくらでも干す場所はあるが
雨が多いので乾燥機に頼るしかない。

ステレオタイプというのだったかな。
どこかで聞いて、鵜呑みにしていることは案外ある。




せせらぎの夏

2019-07-19 18:56:29 | 日記
常夏だと思われているハワイでも、夏はある。
そして、その夏になるとやはり せせらぎ を見る機会が増える。

 注)せせらぎとは、Gのつくカサコソした虫。名前も言いたくないので。伊坂幸太郎氏の小説より引用

夫の両親側の家では、生ゴミを入れるゴミ箱に蓋をしないので(アメリカじゃほとんどの家がそう)
せせらぎを餌付けしているようなもの。
しかし、せせらぎに異常反応するのは私だけで、
他の家族は、せせらぎもほかの虫も同じ虫だと思っている節がある。
なぜか知らないが、嫌いな人に限って、誰より先に見つけてしまうようにできているのも気に食わない。
そんなわけで、
私はかたくなに我が家のキッチンのゴミ箱にはきっちりと蓋ができるものにして、
夫が時々蓋に隙間があいたままにしていることがあるので、
寝る前には蓋のチェックをしている。
それでも、やつらはいる。
非常に少ないが、いる。
猫たちが夜中に追い掛け回して昇天したやつが、転がっていることがある。
死んでいても、ティッシュを何枚重ねても、私は取れない。
至近距離で見るのが耐えられないのと、
感触がティッシュを通して伝わってくるのが嫌なのだ。
だからいつも夫に頼む。
気をつけないと、夫は素手で取ろうとするので
先にティッシュを渡してから、頼む。
キッチンの椅子の背で仰向けになっていたヤツのときは、
私がティッシュを取りに行っている間に、夫がせせらぎのヒゲをつまんで
ゴミ箱に入れてしまった。
私は恐ろしさと嫌悪感でクラクラした。
もちろん、よくよく手を洗ってもらったのは言うまでもない。

さてそんな私が、今朝、猫のご飯入れのボウルを洗おうとしたら
ボウルの下から何かが走り出てきた。
目で追うと、それは極小のせせらぎだ。
何ミリという大きさの、でも正真正銘ヤツだ。
ペーパータオルか何かを取ろうとしたが、恐ろしく足が速く、
目を離したら見失ってしまう。
そうしている間にも、今にも床と壁の隙間に入りそうな勢いだ。


ダンッ!!!


私はその音で我に返った。
頭で考えるより先に、私の手は動き、
私の手のひらは、せせらぎの上。

なッ!!!!!!!!!!!

私、今、なにした?
てか、
この手の下に何がある・・・・・

OH NO!!!!!



確かに、1センチまでぐらいのやつなら、
自力でなんとかすることができるようにはなった。
しかし、いくら極小とはいえ、素手でアナタ、それはないよ・・・
そのあとのことは、言いたくない。



英語

2019-07-17 19:25:38 | 英語とか日本語の話
英語を勉強したのは高校3年までで、
そのあと、今の夫と結婚するまで英語とはほぼ無縁だった。
最近は変わってきたようだけれど、
昔は英語の授業は読み書き中心で、
正しい発音や聞き取りを学ぶ機会はなかった。
英語教師が、交換留学生と会話が成り立たないというのは普通だったのだ。
だから私が、会話よりも読み書きのほうが、まだ自信があると思うのは無理からぬことではないか。

それが、いつからだろう。
気がつくと、逆になっていた。

読む、はともかく、書く、となると正しい文法、正しいスペルを求められる。
メールを書く時、何度も夫にスペルを確認する。
安易に人に聞くから、覚えない。
それに比べて、話すのは簡単だ。
表現の仕方はいくつもあって
普通の文の、語尾を上げれば疑問文になるし、
英語を習っていた高校生の頃は嫌いだった「関係代名詞」も、
何かを説明するには何とも便利なものだ。
文法がおかしくても、ちゃんと通じる。
電話の会話は難しいけれど、面と向かってなら、
今はたいていどんなことも伝えられる。

相手が話すことを、100%理解しようとして、
あるいは完璧な英文を話そうとして、会話についてゆけなかった10年前。
生まれて初めて「無口だね」と言われたのもその頃だ。
英語が頭の中をぐるぐるまわっているだけなのだから、無口にもなろう。

相手が話す英文の中の、知っている単語だけを瞬時に拾い、
同時にそれらを組み合わせて内容を想像する。
それができるようになるのと、
面の皮が厚くなるのとは同時進行で、
「間違ったら恥ずかしい」という壁を超えたら、もう怖いものはない。
あくまでも単語をつなぎあわせた想像なので、
トンチンカンなことを答えることもある。
それでも平気になった私は、私が歩いてきた英語の道を振り返り
ずいぶん遠くにきたもんだ、と思う。
夫と結婚して12年、ハワイに住んで、たかが8年あまりだというのにだ。

「ねえ、サポーズってSUPP?SUPO?」
今日も安易に夫に聞く。
本屋で働いていたとき、DVDの仕分けの棚に『C』と書いた私に同僚が、
「Cって何?」
「コリアンじゃん」
「・・・コリアンならKだよね・・・」
私の英語会話は度胸だけで、
読み書きは中学生以下である。




男か、女か、言いたくないかの三択

2019-07-15 18:51:03 | 日記
2020年から、ハワイの運転免許証の性別欄が三択になるという。
男(M)か、女(F)か、X。
「男か女か言いたくない」という人が、Xを選ぶらしい。
私は知らなかったのだけれど、
ハワイはアメリカの州の中でも1番、LGBT率が高い州であるそうだ。
・L レズビアン
・G ゲイ
・B バイ
・T トランスジェンダー
そういわれてみれば、職場にはT以外みんな揃っているし、
前の職場もそうだった。

日本では、まだオープンにする人が少ないのか、
私の身近にLGBTの人たちはいなかった。
だから、ハワイに来て、あまりにもそういう人達がオープンなので驚いた。
でも、慣れとはすばらしいもので、
今では、いろいろあって普通だし、まったく何も感じなくなった。
実際、彼らとそうでない人たちを、区別する必要もない。
バレーボールが好きな人もいれば、サーフィンが好きな人もいる。
その程度のことじゃないかと思う。

とはいえ、
性別に、三択目が堂々と公式書類に記載される時代になったのだという感慨はある。