太平洋のまんなかで

南の島ハワイの、のほほんな日々

ハワイのゴーストバス

2022-10-27 18:52:16 | 日記
春先にもやっていたが、ハロウィン時期になって再びGhost Busが登場した。
いわゆるお化け屋敷なのだが、建物ではなくてバス。

HPより

このバスの中がお化け屋敷風になっているというのだが、こんな狭い空間でお化け屋敷ってどうよ?と思った。
1分もしないで外に出てしまうんじゃないか。
ところが、レビューを見ていると、これが案外怖くて楽しめるらしい。
5分ぐらいのホラービデオを見せられてから、バスに乗り、シートに座ったらきっちりとシートベルトをする。
するといきなり真っ暗闇になって・・・・・
バスの中を歩くのはお客じゃなくて、お化けのほうなのか。

怖がりの私は、お化け屋敷が苦手。
大昔、遊園地にあるお化け屋敷に、その場のノリで2回ぐらい入ったことがあったけれど、従業員じゃない者が混じっていたら・・と思うと怖いのだ。
そういうところには、そういう類のものが集まってくる。


中学高校時代のブラスバンド部では、夏休みに朝霧高原で合宿をした。
その時、恒例で肝試しをやるのだが、これが怖いのなんの・・・
合宿所の裏手が深い山で、その入り口のあたりをぐるりと歩いて戻って来るコース。
できれば辞退したいところを、そうもできずに2人組でしっかり腕を取り合って「ウワー――!」っと走り抜けていたのだけれど、
お化け役の高校2年生になったとき、お化け役のほうが100倍も怖いことを知った。
真暗闇、草や木の陰に隠れて、後輩たちがやってくるのをジッと待っているときの怖さといったらない。
走り抜ける方がどれだけ楽か。

ゴーストバスはワイキキにある。
8歳以上で、一人20ドル。
怖いのが平気な人は、ハワイに来たら行ってみるのもいいかもしれない。
もちろん私は行かないけどね。
きっと余計なものが混じってるような気がして怖い。



午前2時と午後5時

2022-10-27 07:58:13 | 日記
どうしてこうなった?

午前2時と午後5時は、猫のご飯の時間。

最初は違った。
朝も夕方も5時頃で、きっちりしていた。
それが、夜中に猫に起こされた夫が、うっかりスナックをあげてしまったが最後、夫は毎晩のように起こされるようになった。
この連鎖を断ち切らねばと、無視しようと試みるも、敵もさるもの、前足を夫の鼻の孔に乗せるという反則ワザに出る。
息ができなくなって仕方なく起きる夫を、私は他人事のように眺めて少しだけ同情していたのだが、今、午前2時に起きるのは私なのだ。

先住猫たちの夜中のスナックは、激しい攻防戦の末、ようやく断ち切ることができて夫は安眠できるようになったのに、コーちゃんが来てから様子が変わった。
コーちゃんが、なぜか私を起こすようになったのだ。
顔を舐める、手を舐める、それでもだめなら耳元で鳴く。
先住猫たちは、「もっとやれやれー」とでも言いたげで、私がシーツを被って防戦していると、ベッドサイドテーブルに飛び乗って、上に置いてある本や携帯電話を床に落とすという加勢に出る。

「ええいッ!!!うるさーーーーーーーい!」

私が跳ね起きてベッドを降りると、やったー!とばかりに3匹は我さきに階段を2段飛ばしで飛び降りてゆく。
それがだいたい2時。時々12時ぐらいのときもあって、さすがにそれは早すぎるので2時まで待つ。

夫の叔母の家は、猫たちのドライフードを常時置きっぱなしにしてあるのだけれど、うちの場合、先住猫はともかく、コーちゃんはあったらあっただけ食べてしまう金魚のような猫なので無理。
タイマーをセットして自動的にフードが出てくる機械があるが、食い意地の張ったコーちゃんが、絶対に先住猫の分も食べてしまうのは目に見えており、それも無理。
そのために、コーちゃんだけはクロゼットに隔離して食事させているのだ。

午前2時に朝食を食べた彼らは、翌日の夕方5時まで断食状態になるのだが、お腹がすきすぎてしまわないんだろか。
2時に起きて、スローダウンした先住猫が食べ終わるのを待ってから、クロゼットで食べていたコーちゃんを外に出して、ボウルを洗って、ベッドに戻ると、なかなか寝付けない。
満腹でベッドの上に散らばってグーグー寝ている猫たちが恨めしい。
何も知らずに寝ている夫は、もっと恨めしい。
どうにかならんか。






だらだらに磨きがかかる

2022-10-26 07:37:07 | 日記
今週は、同僚の一人と休みを代わったので、月曜・火曜が休みになった。
先週の金曜・土曜がレギュラーの私の休み、日曜だけ働いて、二日続けて休みとは創作がはかどらないわけがない。

金曜・土曜は、月曜火曜があるさと、いつものごとく何もせずにだらけまくった。
月曜は、カハラのギャラリーに作品補充に行くだけで、あとはまるまる創作時間。

のはずが、友人が腰を痛めて動けず、
「何も家事を仕込んでこなかった不肖の娘が、電子レンジしか使えないとは私のせいだ・・」
と嘆き、毎日テイクアウトを娘に頼んでいると聞き、おかずをこしらえて持ってゆくことにしたので、午後はその調理。
その前の週は、炒り豆腐とレンコンきんぴらとカレーライス、炊き立てのごはんを小分けにして冷凍したの、お菓子いくつか、を持っていった。
今回は、ハンバーグと酢豚にした。
うちの夕飯の分もなので、けっこうな量を作り、うちの分の酢豚は冷凍し、そんなこんなしていたら3時半ぐらいになってしまった。

今から始めてもなぁー。(いや、いつだって始められるんだが)

友人の家には翌日の火曜日の午後に行くことになったので、火曜日は朝から午後1時まではまるまる創作に当てられるんだから、あと少しで読み終わる本を終えてしまおう、などと思う。

そして火曜日。
今日も休みだ、気分が軽い、とご機嫌で目覚め、夫を送り出し、コーヒーを淹れてYouTubeなど見る。
あっという間に9時半になり、のそのそと作りかけのキャンバスを出してくる。
水入れに水を張る。
そしてひらめく。

そうだ、アラモアナまで行くのだから、ユニクロで服を交換してこよう。

友人の家はアラモアナの近く。
先週買ったXSサイズの服が、なんとなく脇のあたりがぴっちりな感じがする。
この先、脇肉が増量したら、着られなくなる可能性がある。
もし、まだSサイズがあったら交換しよう。
忘れないうちに、服を紙袋に入れ、レシートも一緒に入れて、玄関ドアの外に置く。こうすれば絶対に忘れない。

安心してキャンバスに戻る。
瞑想音楽など聴きながら、ようやくぼちぼちと作業を始める。
途中、アイスティを作りに立つ、お煎餅を取りに降りる、猫を触りに行く、などという散漫ぶりながらも、少しだけ進む。

1時になり、おかずを持って支度をして車に乗る。
しばらく走ってから、ユニクロの服を忘れたことに気づく。
玄関ドアの外に置いたのに、私はそれをわざわざまたいで、置いてきたのだ。ガッカリなんてもんじゃない。
取りに戻る気力なし。
脇肉が増量しないように祈る。

なんだか、いろいろ、手遅れな感じで情けない。





それをグースネックと呼ぼう

2022-10-25 08:28:25 | 日記
ここ1週間ほど、迷っていることがある。

グースネックケトルを買うか、買うまいか。

グースネックケトルとはその名の通り、注ぎ口がグースの首のような曲線を持つヤカンのこと。
こういうの。

私は毎朝、コーヒーを淹れる。
以前はKEURIGを使っていたが、手でドリップする方式にして数年がたつ。
その時にもちょっと迷って、どうせ一人分だし、味の違いがわかる上等な私でもなし、小鍋で充分と思い、小鍋で通してきた。

しかし、丁寧に暮らしている人たちの動画を見て、「小鍋でコーヒーを淹れている人って、どうなの?」と思うようになった。
丁寧でおしゃれな人たちは、グースネックの細い注ぎ口からそろそろとお湯を垂らして、コーヒー豆をふっくらとさせてゆく。
小鍋だと、注ぎ口というものがないから、注ぐとき一度にドバっとお湯が出てしまう。
こりゃやっぱりグースネックかなあ・・・
何年も小鍋でやってきて、今さらなんだけど、そう思い始めたらグースネックケトルが欲しくなった。

電気湯沸かし式でない普通のタイプがいいので、(上の写真は電気湯沸かし式)探してみると、いろいろある。
価格も5~6千円ほどで、それほど高価でもない。
大きさやデザインやレビューを検討し、買うならこれだ、というものまで決めたのに、買うまでに至らないのは断捨離のせいだ。
数か月前の大量断捨離で、我が家は相当に身軽になった。
そうなってみると、新しいものを買うことに慎重になるのだ。
たかがヤカン、されど、物がひとつ増えるということに抵抗がある。

ミニマムサイズのキッチンは、収納にも限りがある。
グースネックの注ぎ口が場所をとるし、買ったらストーブの上に置いたままになるだろう。
普段は夫に相談などしないのに、聞いてみた。

「欲しければ買えばいいじゃん、だけどこの前、お茶のケトルみたいなの、もう使わないからって処分したよね」

そうだ。なぜかいくつもあった急須的なものを処分した。
でも私が欲しいのは急須じゃなくて、グースネックケトルなのだと、写真を見せて説明したが、夫はその何が違うのかをよく理解できず。
が、そのときヒラメいた。
急須といえば、一つだけ処分を免れたのがあったはず。
緑茶を飲むときは、お茶パックに茶葉を入れたのを直接マグに入れてお湯を注ぐので、急須など使わない。
だからこれは次回の断捨離候補になっていた。

とことん正しい急須。

この注ぎ口、見ようによってはグースネックに見えないか?
かなーーーーり寸足らずだが、小鍋よりは遥かに湯量の調整ができそうだ。
沸かしたお湯を急須に移して、コーヒー豆に注ぐ。
これなら食器棚にいれられるし、物を増やさなくて済む。

「グースネック、ならず、キュースネック、なんちってね。オヤジギャグ」

と日本人の友人に言ったら、最近のオヤジは私らよりも若くて、そんなことは言わないのだそうだ。
オヤジギャグという言葉すら死語になりつつあるのだと、哀れみたっぷりに言った。
あーそうかい。
いつのまに私はそんな歳になっちゃったんだろう。







燃えるような夕日~フグの恩返し

2022-10-25 07:47:21 | 日記
昨日、カイルアのBUZZ'Sに行った。
先週の日曜日も来たのだったが、今、シュートメの親友がフロリダから来ていて、再び行くことになった。

予約の6時前に着いたら、空が燃えていた。
先週も同じぐらいの時間に来たら、同じように燃えるような夕日だった。
車を停めてから写真を撮ろうと思ったのに、1分もしないうちに色が褪せてしまった。
今回は間に合った。
30秒後。

コオラウ山脈の向こうはホノルル。
山のこちら側は夕暮れていても、山の向こう側はまだまだ明るく強い日差しなのだろう。

さらに30秒後。

川のように見えるのは、海の河口。
満潮のときには、魚がたくさんやってくる。
20年前、夫が、干潮になって取り残され、水深がどんどん浅くなって慌てているフグを発見し、
義父と二人でバケツリレーのようにして、大量のフグを海に返したという。

「日本の昔話なら、フグが恩返しにやって来るんだけどねえ」

「なにそれ」

と夫。

「助けてもらった鶴が自分の羽で着物を織るとかさ。お地蔵さんだって恩を忘れないんだよ。
貧しいおじいさんが、手作りの笠を売って正月を越そうと思ったけど売れなくて、帰り道で雪の中に立っているお地蔵さんに笠をかぶせて、1個だけ足りなかったので自分のかぶっていたのを最後にあげて家に戻ったら、夜中にお地蔵さんたちが家の前に食べ物やお金を置いていってくれた、って話」

「ロ―ニンが作る傘のこと?」

「いや、それはアンブレラでしょう。これは帽子みたいなやつ」

「ふーん。フグはいつ来るかね?」

「いや、20年もたってるんならもう来ないっしょ」

フグにも日本の昔話を聞かせてあげねばなるまい。