草戸稲荷神社の隣りが本日のメインである明王院です。
明王院にも無料駐車場があります。
所在地:広島県福山市草戸町1473
宗派:真言宗大覚寺派
御本尊:十一面観音菩薩
創建:(伝)大同2年(807)
開基:(伝)弘法大師
札所:中国三十三観音霊場、山陽花の寺二十四か寺
【縁起】
中道山円光寺明王院と称し、
国宝の本堂と五重塔を有する真言宗大覚寺派の古刹として知られています。
元は西光山理智院常福寺といい、
大同2年(807)弘法大師の開基と伝えられています。
その後、鎌倉時代後期の南都西大寺流律宗の勧進活動や、
草戸千軒の繁栄の影響もあり、鎌倉時代末期に本堂再建、
室町時代前期に五重塔を建立等、中世・西国屈指の寺院になります。
元和5年(1619)水野勝成が福山藩主として入府してからその庇護を受けます。
三代水野勝貞は常福寺に城下の歴代藩主の祈願寺となっていた明王院を合併、
当時の住職宥仙は寺号を明王院と改め今日に至ります。
合併後の明王院は本山として末寺四十八寺を擁していたといわれます。
本堂は折衷様式の建物として国内最古、
五重塔は現存する全国の五重塔のうち5番目に古いものです。
【十王堂】
閻魔堂とも呼ばれ閻魔大王以下十王が安置されています。
享保11年(1726)再建されたもの。
【石段】
【小僧地蔵】
【山門】
慶長19年(1614)に再建されたもの。
【本堂】
元応3年(1321)に建立された本堂。
パッと見、そんなに凄い建築には見えないんだけど、
尾道の浄土寺本堂と共に瀬戸内海地域で最も古い折衷様建築物として、
とても貴重な本堂のようです。
本堂は残念ながら入れませんでした。
まぁ、国宝だから仕方ないか。
【五重塔】
日本の五重塔では5番目の古さを誇る国宝。
法隆寺、室生寺、醍醐寺、海住山寺の四ヵ寺は、
全て朝廷や皇族等による建築です。
しかし、明王院の五重塔は南北朝時代の貞和4年(1348)住持頼秀の時、
地元の住民が一文ずつお金を出し合った所謂、
一文勧進小資を積んで造られた五重塔だそうです。
【五重塔・本堂】
国宝のコラボ。
素晴らしい。
【鐘楼堂】
【六体地蔵】
【修行大師・地蔵尊】
【書院】
書院と庫裡と護摩堂の拝観は事前広報の第3土曜日一般公開日のみとか。
そういや護摩堂を見なかったと思っていたら、
書院の裏手にあったようだ。
【鳥居】
この先に愛宕大権現という神社があります。
【石段】
時間も無いし先も見えないしで華麗にスルー。
さて、御朱印をいただきに庫裏へ。
【御朱印】