Gomaler's~神社仏閣巡り~癒しを求めてⅢ

主に関西の神社仏閣巡りと御朱印が趣味です。
生きた証として好き勝手に書いております。(笑)

法泉寺(2018年10月6日参拝)

2018年10月22日 | 仏閣
嵯峨野から西京区大原野に移動し、
浄土宗寺院特別大公開で公開している法泉寺へ。

こちらは普段は事前予約すれば拝観可能のようです。

お寺近くの狭い生活道路を進むとお寺に到着。


所在地:京都府京都市西京区大原野石見町311
宗派:浄土宗
御本尊:阿弥陀如来
創建:不明
開山:不明


【縁起】
古来より現在地から北に200メートルに位置する小高い丘、
現在の大原野中学がある橘樹山にあったと言われています。

そこには清少納言の夫である橘則光の所領があり、
そこに一堂を建立して仏像数体を安置したとされ、
橘氏の所縁の地から橘樹山という地名が生まれ、
この地にあったお寺が法泉寺の始まりであると言われています。

その後、応仁の乱の戦火で焼失し、
慶長元年(1596)現在地に再建され、
以後400年以上に渡り念仏の法灯を絶やさずお守りしております。

なお当山の第八世順良上人は知恩院第六十九世を勤められました。



【山門】



【参道】


山門から庫裏までの雰囲気はとても良いです。


【本堂】


本堂前に車は無料で4,5台停めれますが、
雰囲気は結構殺風景なもので、
浄土宗寺院特別大公開で公開しているお寺とは思えない感じ。

最初、ここに到着した時は、
え?本当にここが公開している法泉寺?と疑った程。(^^;


【石仏】




かなり風化した石仏が安置されていました。


【本堂】


早速本堂に入らせていただく。

拝観料は志納ですが300円を賽銭箱に入れさせていただいた。

凄く人が良さそうな御住職に色々説明してもらって、
お菓子とお茶の接待までしていただき恐縮。

御住職のお母さんもとても奥ゆかしくて良い人です。

あー、このお母さんがあってこその御住職だなぁと思ったよ。(^^


【御本尊】


まずは御本尊様に御挨拶。

仏のお顔というより人間的なお顔です。

これはきっと誰かに似せて造られたのではないかと推測。

撮影は御住職に快諾していただけました。(^^


【化身地蔵菩薩】




これはどこからどう見ても地蔵菩薩ですよね。




しかし、御住職の説明によると、
平安時代前期に阿弥陀如来として造られた後に、
頭頂部のみをすげ替え地蔵菩薩にされた珍しい仏様だそうです。

理由は地域的に地蔵信仰が流行した為ではないかとのこと。


【善導大師】



【不動明王】



【十一面観世音菩薩】





【法然上人】



【御位牌】




以前は大きな寺院だったらしく、
徳川家の庇護があったそうです。


【懸け仏】


厨子に安置されていたものを出して説明していただきましたが、
このような木に懸かっているのはとても珍しいです。

私も初めて見ましたよ。


【御朱印】


直接書いていただいたのは書道八段の女性によるもので、
書置きの御朱印は御住職が書いたものです。


珍しい仏様と人柄のとても良い御住職の出会いに感謝。

こういう無名の小さなお寺であったも、
由緒ある珍しい仏様がいらっしゃるから京都のお寺は奥深い。


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