ウチのバアさん、お盆中は何かと忙しいいため忘れ去られそうな扱いの梅干し。いつの間にやら私が干す係になってしまいました、そう 暗黙のうちに。ただ日向に出すだけですから大したことではありませんけどね。
今日一日干せば十分でしょう、これで四日目ですから。土用に干すのが目安らしいのですが、天候に恵まれなかったためにかなり遅れてますね。
お腹の調子が悪い時や疲労回復に良いとされ、昔から日本人には馴染みの深い加工食品、これも先人の知恵ですなぁ。防腐や抗菌の効果もあるので弁当に入れておくと保存性を高めるとも言われております。すごいですねぇ…
でも、その効能はちゃんと作られた梅干しの話しで、市販されているもののうち減塩タイプなどの調味梅干しではその物自体の保存性が悪いため、弁当の中で真っ先に腐ってしまうこともあるそうですのでご用心を。そもそも本来の梅干しは保管さえしっかりしていれば一〇〇年前のものでも食べられるそうですから、賞味期限が設けられるのは不可解なのでして… まぁそこはPL法やらJAS法やらでしょうがないのだろうと思いますが、穿った見方をすれば 本来腐ることが無いものをわざわざその特性を無くすような作り方をして販売しているものが多いことを当局が認めているという裏付けに思えてしまうんですよねぇ。原材料表示に防腐剤や保存料が記載されているってことはその表れなのです。中には酢に漬けて酸味を加える製法もあるそうですから。
ただ、昔ながらの塩漬けにしてから天日で干すなんて作業は、現代の人たちのライフサイクルの中では難しいでしょうね。それが出来る人と環境があっての話しですもの。
だから販売されているものを否定する気はさらさらありませんし、ウチの梅干しを自慢しているわけでもありません。梅干しをお求めになられる際の雑学として受け止めていただけたら幸いです。(とっくにご存じの方々も多いことでしょうけども)
こちらは私の作業を監視しているお二方。
「マイタが居なくなったら小便ひっかけてやれ。」と企んでいるような顔つきに見えますわ。
イタズラすんなよー!