最近「ステマ」という言葉をよく耳にするようになりました。ステルス・マーケティングの略で、お客さんではない人がお客さんのフリをしてお店や商品を褒め称えたり、それに類するような行為のことを言うらしいですね。ステマのお陰で商売が繁盛した例も少なくないそうで。
昔から日本でも「サクラ」とか「やらせ」などと呼ばれる手法がまかり通って来ましたから、特に斬新でもないのに話題になるのは、ステマがネットを通じて市場に及ぼす影響が侮れないということでしょうか。ネット上での書き込みが身分証明書付きになったらステマは減るんでしょうけど、匿名で参加できる気軽さがネット社会の良さでもあるのでしょうから、簡単にどうこう出来る話ではないのでしょう。
先日、たまたまテレビを見ていたら、年配の男性コメンテーターが「悪い評価の書き込みは信用出来る」とおっしゃっておりましたが、それもいかがなものかと思いますけどねぇ。そんな考えが広まってしまったら、ステマの実行者の方々は、依頼人のライバルを必要以上に酷評するなんていう手段に走ることも考えられますし・・・
結局のところ、玉石混交の情報化社会では自己責任の部分が大きいんでしょうね。