ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

ヴィヨンの妻

2010年02月08日 14時30分30秒 | 映画

 今日は、モーニングショーで映画「ヴィヨンの妻」を下高井戸シネマで見ました。明日がサービスデーだから混むだろうと予想して、今日行ったのですが、それでもけっこう混んでいました。やはり、評判の良かった映画だったからですね。

 私は太宰治の小説は、現代国語の教科書に載っていた「走れメロス」しか読んだことがありません。昨年、太宰治の記念の年だったからか、この映画やテレビドラマもいいものがありました。特に、寺島しのぶが妻役を演じたドラマは、秀逸でした。

 この映画の、妻役は松たか子。去年の大河ドラマの主役の妻夫木聡も脇役といってもかなり重要な役で出ています。そして、戦後すぐの東京中野とさらに郊外の主人公たちの家の周辺は、時代考証(というのかな)がよく出来ていて、見事に再現されていました。なんたって、鉄道博物館協力ですからね!

 太宰治の異常さと弱さ、でもどこか憎めないところって、小説家じゃなければどこにでもいるかもしれません。そういう我が家にも、女にはもてないけれど酒に飲まれるとこは本当にそっくりな人が・・・・。妻は美人じゃないから、困ったものだ、どこも雇ってくれていないし。

 悲劇というよりも、喜劇といったほうがいいような映画、最後はほろりとさせられました。自殺者が急増している日本社会、ぜひ、だれもが見てもらいたいと思いました。それにしても、広末涼子があそこまでベッドシーンを演じるとは、びっくりでした。強くなりましたね!女はやっぱり、強いのです。男は強がっているけれど、本当のところ、女より弱いんじゃないかな、と思いました。公式サイトは、こちらです。下高井戸シネマでは、今週金曜日まで、モーニング(10時40分~)とイヴニング(夜6時40分~)上映です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする