ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

ジュリー&ジュリア

2010年05月09日 17時37分15秒 | 映画

 今日、久しぶりに下高井戸シネマで映画を見てきました。首を長くして、下高井戸にかかるのを待っていた映画です。日曜日で混んでいるか心配でしたが、そうでもなかったです。5~6割といった感じかしら。早めに着いたので、前の通路側に席を取りましたが、横に中年の男女二人連れが来て、おもむろにジャケットを前の席の背にのせ、ばりばりとおにぎりを食べだしました。こういう人種、私は苦手です。前の席に物を乗せるというのは、ずうずうしさの表れでしょう。ぞっとして別の席に移動しました。

 映画は、料理研究家のジュリア・チャイルドと、中途半端な自分を改造しようと受理あのレシピ本をその通りに作るブログをはじめるというジュリーの話です。でも、仕事や夫のことは書くなと言われ、仲の良かった夫婦に亀裂も生まれます。作家志望だったジュリーは平凡に生きていることにいらだっています。

 でも、普通や平凡が本当は一番幸せなのです。誰も、波乱万丈を願って生きているのではないはず。なかなか簡単に出来ない料理も、見ていて面白かった。1年間、フランス料理を食べ続けることは、肥満につながるのは当然。私も、パン教室でよかったです。これがケーキのコースだったら、お金もかかるし肥満になるし、大変だったことでしょう。毎日クロワッサンを作った頃は本当につらかったです。そう、フランス料理はバターが命!わかります、わかります。でも、もう50代に入るとバターベースはつらいです。といっても、相変わらず、夫が料理を作りますから。私は食べるだけ。

 そんなやつにこの映画を見る資格はないかも?!でも、食べることも作ることも好きなんですもの。それに、映画に興味があって、原作を買ったんですもの(読破してないのです、英語だから)。

 作家志望ねー。文学少女はたいてい、昔はそうだった(私も)。放送作家志望に鞍替えしても、結局あきらめた私。ジュリーはすごいですよ、そのブログと映画化で、なりたかった作家になれたんですもの!

 作るということは、魂を削ることです。図書館で借りた三岸節子の伝記「炎の画家 
三岸節子」を読んでいてそう思います。でも、彼女のすごいところは、炎を永遠に長く長く燃やし続けたことです。長生きすることの素晴らしさを教えてくれます。

 映画の帰りは、フレンチの余韻で、ノリエットに立ち寄ってクロワッサンなどを買いました。明日の朝、食べようっと。映画の公式サイトはこちらです。

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