高齢者の恋愛をテーマにしたこの本を、古書サイトで買ったのが、ず~っと前。白内障の手術のしたので、なかなか読書ができませんでしたが、ようやく最近読み始めてやっと読了。けっこう夢中になりましたね。70過ぎの主人公がピースボートで世界一周して、いろんな思いをする。でも、高齢者と言っても、ある種セレブですよね、高額のツアー代が支払えるし、オプションのツアーも相当高い。これが8年前の航海の話で、出版は2020年。彼は若いころはバックパッカーで世界中を放浪し、ライブハウス「ロフト」を創設し、といろいろ波乱万丈な人生を送り、今は6千万円の入居費の老人介護施設で暮らしているとか。そして、帯の平野レミさんとはいとこ同士だとか。
高齢の恋愛は難しいですよね。私は一人暮らしだし、彼もそうだけれど、彼にはお子さんがいるし。そういえば、私が結婚したときは、結婚式もしなかったし、先に多摩市に住民登録したので(渋谷区への婚姻届けがあとになった)、配偶者ではなく同居人ということになったのですが、それが案外、かっこいいと思ったものでした。
人生、もう十分だと思う一方、まだまだ知らない世界もあり、大小色々、楽しみも、知らなかったこともあるんだなあと痛感しました。この年齢で知らない語彙がまだまだ出てくるのです、恥ずかしいことですが。若いころのエネルギーはないし、最近は朝起きると体がボキボキいっているし、本当に動きが悪くなりました。無理はしないようにして、いつまでも健康でいたいものです。いくつになっても、熱い思いは甦るものです。周りの眼なんか気にせず、思うように生きましょう!
単行本で字が大きいので、なんとか読めました。