ハッチがいた日常

夫は病死、仕事も辞めて被災猫ハッチと暮らしたけれど、10年で終わってしまった。これからは本当の一人暮らしの日々。

上野千鶴子「最後の講義 これからの時代を生きるあなたへ」

2022年10月24日 22時04分57秒 | 読書

 なんと、この本が地元図書館にあったので、先日借りて読み終えました。そして、巻末の参考文献に落合恵美子の「21世紀家族へ 家族の戦後体制の見かた・超えかた」(1994)は、隣の市の図書館にあったので、借りてきました。主婦や家族についての考察が、なんとも明快で素晴らしい。そもそも、当たり前だと思っていた家族の姿は、全然当たり前じゃなかったとか、なるほどとうなずけることが多いのです。つまり、日本の年金制度の3号の専業主婦って、女性を家庭に押し込めるための手段だったのではないかと、国の方針を疑わざるをえません。家中心の社会にすることは、男性にとっては都合がよかったのでしょうね。家の中の労働は、ただ働きなんです。そういう土台の上に、高度経済成長があったわけですから、いま、女性に下駄をはかせるのどうのっていうのは、間違っていますよ。男性優位で、十分男だけがいい目を見て来たんだから、これからは女性に地位を譲るべきです。ほかの国には首相に女性がいるのに、日本では国会議員の女性に比率があまりに低い、低すぎます。頭がいいの悪いのは、男女ともに同じことですから、クオータ制をとって、女性を政治経済分野でもっともっと多く刈る役出来る様にしなければならないのです。

 おお、一気に書いてしまいました。

 そして、この落合さんの本と同時に借りたのが、先日ドラマ化された伊藤野枝の岩波文庫の「伊藤野枝集」と、新着コーナーにあった塚原久美の「日本の中絶」(ちくま新書1677)。とはいえ、時間がなくて(うまく読書の時間を作れなくて)落合さんの本しかまだ読んでいません。でも、他の2冊も、ものすごく興味があるので、結局、ヨドバシ・ドット・コムで買いました。

 そして、先日の会議で話が出たので、また隣の市の図書館で借りたのが、広井良典著「人口減少社会のデザイン」です。あの、リンダ・グラットンでしたっけ、人生100年時代のライフなんとか?の本よりも前に、広井氏が書いているんですよ。リンダの本は読んだけれど、あまり日本には当てはまらない気がしました。それを安倍元総理が飛びついたんですよね、意味わからない。彼はただ、年金支払いの時期を遅らせるためだけに利用したんじゃないかと私は思っています。

 日本という国は、目先の事だけに税金を使い、根本的に何かを改革しようという気が全くない。ただ、今を乗り切れさえすれば、という考えの政治家ばかり。サイテーですよ。もう破産しているも同然でしょう。アベノミクスは大失敗なんじゃないかしら。だから今、円安や値上げラッシュにどうすることもできない。せめてさー、議員全員に月100万の無駄な配給はやめるべきでしょう。もう、国民は誰も政治家を信用しませんよ。人件費が安いからとグローバル化か知らないけど、海外に工場を作り、国内の工場は閉鎖。企業は利益の内部留保ばかりで、賃金を上げない。リストラや非正規社員ばかり増やして、格差はひろがるばかり。こういう状態では、景気が良くなるわけないじゃない。人間の体で言えば、脳梗塞一歩手前でしょう。円安で海外から観光客は来るけれど、日本で働こうなんて人はいなくなりますね。そのうち、私たちが外国でケアワーカーで働かされることになるかもです、安い賃金で。日本には、ある意味、奴隷のような人が多い。なんでもっと声を上げないのか。誰もが人間として尊重されるべきなのです。だれもが、人間として生きる権利があるのです。

 そろそろ、しっかり読書しないといけませんね、自分の目が見えている間に。きっと、文句ばかり言っている間に、私の人生も終わるんだろうな。それはそれで、しょうがないか。

 そういえば先日の会議では、χ(カイ)二乗検定という、訳の分からない言葉が出てきました。まいったなあ・・。

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2 コメント

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カイジジョウケンテイ (笛吹ワイフ)
2022-10-26 00:40:20
大学生の頃に悩まされました。懐かしい言葉です。随分厳密なお話の会議だったんですね。
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いやいや、厳密というわけでもなくて (黒二毛(管理人))
2022-10-26 20:23:53
諮問を受けて来年2月までに答申を出すということで、急遽アンケートを実施、その分析のための説明だったのですが。文系の人間としては初めて聞く言葉でもうわけがわかりませんでした。
小さな市のある部門の審議会のお話です。まいりました。
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