(冒頭写真は、娘の初節句の頃の写真。)
写真の説明を加えるならば。
小さな女雛・男雛は亭主と二人で埼玉県川越市へ行き、ひっそりと落ち着いた店舗で焼き物の商品を買い求めたもの。
娘が前年の11月末頃に緊急帝王切開で誕生し、未だ3ヶ月少しの時期だ。
とにかく出産後我が身体が絶不調状態、ずっと微熱が続きやっとこさ生きている感覚の日々だった。
そんな中、せめてもの親心として“初節句”を祝ってやりたいと志し、娘を抱っこして車で川越市まで行き、この小さな雛セットを買った。
ピアノ(亭主が子どもの頃弾いていたエテルナ社の名器だったのに、それを知らず、と言うよりも亭主がそんな事にまったく無頓着。 後にサイレントピアノに買い換える際、こちらが5万円の引取料を支払った。 そのピアノも娘が小2時にやめて… どうせ弾かないのならエテルナを保存しておけばよかった…、と後々悔やんでいる。)の上に飾り付けた。
その右は、娘誕生直後期の写真。
雛人形の後ろに、未だ娘の「命名」札が飾られている。
後ろの写真2枚は、我が20代終盤期に撮影したもの。 その後もバリバリ独身を続行し、これら写真の10年後頃に晩婚に至った。
この後、実母より立派な雛人形セットが届いたが。
私にとっては、実に生死の境を日々彷徨っているかのごとくの産後絶不調期に。
曲がりなりにもこの世に産まれ出た娘のお祝いをささやかながらもしようと、川越まで出向き買い求めたこちらの陶器の雛人形こそが、我が家の宝物だ。
今夜娘が帰宅するまでに、押し入れ天袋よりこの雛人形を引っ張り出して飾っておこう。
その後午前中に、26年前に川越市の店舗で買い求めた“陶器の雛人形”を室内に飾りました。
さすがに陶器。 年月の経過にかかわりなく、永遠の“可愛らしさ”を維持している事実に感動です。