(冒頭写真は、つい先程ネットより転載した、トイレットペーパー在庫の数々。)
本日は、娘が職場の有給休暇を取っている。
決して新型コロナウィルス肺炎に感染した訳ではなく。 本年度分有給日数を3月末までに消化する目的で、新型コロナウィルス騒動以前に取得したものだ。
本来ならばこの有給休暇を利用して、本日私と二人で大宮の「鉄道博物館(てっっぱく)」を見学に行く予定だった。
にもかかわらず、何処の遊楽施設もすべてが休館を強いられている。 てっぱくの場合休館判断が一番遅かったため、一縷の望みを持っていたが… 結局休館措置が取られ、本日娘は自宅で寛ぐこととなった。 (まあサリバンとしては娘を感染させずに済んだと、良きに解釈しよう。)
ところで、娘がゆっくりと寝ている午前中に、亭主がやって来て言うには。
「トイレットペーパーが品切れらしく、この辺の店舗でもまったく売っていないようだ。」と騒ぎ始める。 私が応えて、「昨日近くのスーパーへ行った際にトイレットペーパーを見かけた気がするけど。」
亭主、「いや、考えが甘い。 早めに購入しておかねば今後大変な事になる。」
私が更に応えて、「ちょっと落ち着こうよ。 一応政府も在庫はあると言ってるし、そのうち普通に出回るよ。 もしどうしても欠品になった場合は、“ギリシャ・エジプト方式”(参考だが、両国ではトイレットペーパーをトイレに流さずゴミ箱に入れゴミとして処分する。 当方面へ一家で旅に出た時にそれを体験しており、我々はその手法に慣れている。) を採用しようよ。」 (参考だが、赤ちゃんのおむつを可燃ゴミとして出せるとの我が国や自治体の方針に基づき、我が案も採用可能と心得る。)
我が家の場合、私と娘のアレルギー性鼻炎対策で常にティッシュペーパーの在庫は豊富に確保してある。
午後になり、ネットにて当該問題に関する情報を発見した。 以下に引用しよう。
「新型コロナウイルスにかかわりトイレットペーパーが品薄になる」という旨の虚偽情報を職員がSNSで発信したとして、鳥取県米子市の「米子医療生活協同組合」が謝罪した。職員には厳正な対応をするという。 主にSNS上でこうしたデマが広がり品薄、品切れ状態が続いている。
謝罪は組合のホームページに3日から掲載。 理事長名で「職員の不祥事のご報告とお詫(わ)び」と題して「『新型コロナウイルスにかかわりトイレットペーパーが品薄になる』旨の事実とは異なる誤った情報のSNSへの投稿者の1人が、当組合の事業所に勤務する職員であることが判明しました」とした。
その上で「当組合の職員の極めて不適切な行為により多くの皆様方にご迷惑をお掛けしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。 「当該職員には当組合の規定に照らして厳正な対応を検討いたします」との考えを示した。職員がデマを投稿したことを、どのように把握したかは明らかにしていない。
組合には4日朝から多くの苦情の電話がかかってきており、職員が対応に追われているという。
トイレットペーパーに関しては主にSNS上で「マスクと原料は同じ」「中国製の輸入ができず品切れになる」などのデマも拡散。フリマアプリやオークションサイトなど高額での出品が相次ぐ事態となり、業界団体や政府は「在庫は十分ある。冷静な行動を」と呼びかけている。
(以上、ネット情報より引用したもの。)
先立って類似事件に関するネット情報を見た時から、私はこの国の市民の軽薄さや主体性の無さに嫌気がさしている。
私が当初見たネット情報では、何でもYouTube内にトイレットペーパーを買い占めた写真掲載との、馬鹿げたユーチューバーの映像が大々的に取り上げられていた。
そもそも何故、こんな馬鹿映像が掲載されてしまうのか!?? ネットサイト経営主体も検閲等を一切成していないのだろうか?!? それどころか掲載映像へのアクセスが多いと、その掲載主が儲かるシステムとなっているとも聞く。
一体どうなっているんだ!?? こんな愚かなシステムを何処の誰が許可しているんだ??
次に政府だが。 もっと早く動けよ!
実際に店舗にて(マスクは別問題として)トイレットペーパーが売り切れとなる以前に、「在庫は十分にある!」発言をもっと強力に国民に対して公表するべきだった。
思い起こせば40数年前のオイルショック時にも、すべての日用品が店舗から消え去った挙げ句、庶民にそれを求めて我先にと店舗へ詰めかけさせ喧嘩騒ぎをさせる、との失態を当時の政府もしでかしている。 あの時も、悪徳業者等が金儲けのために“買い占め”に走ったのがその元凶だった記憶があるが。
今回の元凶は、どうやらネット情報のようだが。
政府はそれらネット情報を早期に撲滅するべく、もっと早期に動くべきだった。
そして私が一番腹立たしいのは、一般市民だ!
何故信憑性無きネット情報などを頭から信じて、我先にと店舗へ走る!!??
マスク騒動は、ある程度やむを得ないとしても。
何故それに付随してトイレットペーパーが品切れになるとの情報に接すると、何の考察も無く単純に信じ“我が身息災”行動をとるのか?!
この現象は、市民間の“同調意識”に基づく行動でもあろう。
それにしても、今回のトイレットペーパー品切れに対する国民間の“同調意識”が、過去のオイルショック時の国民対応と同列に愚かな事態に愕然とさせられる。
少しは事の真偽を疑ったり、あるいは、その緊急事態への対応策を自分で練る等々の国民性がいつまでも育たない事実に、この国の先々を憂えるばかりだ…😭