原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

森友問題自殺職員妻氏メモ 「安倍・麻生さんは調査される側」 おっしゃる通り!

2020年03月24日 | 時事論評
 冒頭より、表題の件に関するネット情報を引用しよう。


 学校法人「森友学園」の国有地売却問題を担当し20218年3月に自殺した財務省近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻は23日、決裁文書の改ざんは佐川宣寿元国税庁長官(62)の指示だったとする夫の手記を公表し提訴したのに、安倍晋三首相や麻生太郎財務相が再調査をしない意向を示したことに抗議する自筆メモなどを、代理人弁護士を通じて公表した。
 メモでは「安倍首相は17年2月17日の国会発言で改ざんが始まる原因をつくりました」と指摘し、麻生氏については墓参りに来てほしいと伝えたのに「国会で私の言葉をねじ曲げました」と批判。 「この二人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」とした。
 さらにこの日、安倍首相と麻生氏が参院予算委員会で、改めて再調査を拒否する答弁をしたことに対し「夫が生きていたら悔しくて泣いている」と抗議するメッセージも公表。 再調査については「何を言われても何度も実施を訴えたい」とし、第三者委員会の立ち上げを要求した。
 弁護士は二十三日、大阪市内で記者会見し、赤木さんの自殺はパワーハラスメントの側面があると指摘。パワハラ自殺が起きた企業では第三者委を立ち上げて検証することが標準になっているとし「国が(再調査を)やらないのは非常に問題だ」と訴えた。
 (以上、ネット情報より引用したもの。)


 その後昨日3月23日午後になり、午前中行われた安倍氏及び麻生氏の誠意の欠片も無い国会答弁を受け、今一度妻氏がコメントを発表している。
 以下に、一部を要約引用させていただこう。

 安倍氏、麻生氏は、調査報告書と遺書も齟齬が無いと言うが、齟齬はある。 齟齬が無いと言う理由を明確にして頂きたい。
 再調査をしないとのことだが、何を言われても何度も再調査の実施を訴えたい。 財務省の中の人が再調査をしても同じ結論になる。 是非、第三者委員会を立ち上げて欲しい。 このままうやむやにされるとすれば、夫の遺志が全く果たされない。
 弔問に関しては、麻生氏が裁判を理由に弔問を断るのはおかしい。 夫の墓参りはいつでも出来るはず。 もし麻生氏が私と会って頂けるならば、是非ともお話を伺いたい。
 (以上、妻氏により昨日午後再び提出されたコメントより一部を引用。)

 
 私見に入ろう。

 私も昨日午前中に、この件で国会答弁の質問に立った社民党・福島氏と麻生氏・安倍氏のやり取りの一部をテレビ中継にて見た。

 いつものことだが安倍氏も麻生氏も、何故あれ程までに誠意無く頑なまでに当該事案を一貫して否定してかかるのだろう?
 「最強の第三者委員会と言われる検察が捜査をした結果が、佐川局長の不起訴処分として既に出ている。」
 「首相(自分の事)を守るために指示をした事実は財務省調査報告書に全く認められていない。」
 「財務省が報告書をまとめている。 佐川氏の国会答弁との整合性を合わせる上で改ざんされたと承知している。」
 (以上、安倍氏及び麻生氏の質問への答弁を朝日新聞記事より一部抜粋したもの。)

 私も昨日これらの答弁を聞いていて、実に腹立たしかった。 😡 
 安倍氏や麻生氏は、その回答こそが返って不自然さがあることに気付かないのだろうか??

 今回の自殺職員妻氏よりの「森友文書改ざん再検証訴訟」の真の目的とは。
 原左都子が簡単に説明するならば、真犯人は安倍首相でありその側近達であることが、既に国民達の間でバレバレなのよ。
 佐川氏に関しては、あなたたちに無理矢理犯人に仕立てらたか、あるいは“忖度”したかは私が知るところではないが、要するにあなたたちの圧力により犯人に仕立てられるのに素直に(あるいは圧力に耐えきれず)従っただけなのだ。

 それを一番の被害者である自殺職員の妻氏が、勇気を振り絞って訴訟に持ち込み、今一度国民皆の前で「真実」を突き止めようと志しておられるのだ!
 その気持ちまでも平然と踏みにじろうとするあなたたちが、国家トップの立場で今後一体何を目指したいのか私には理解不能だ…。 


 それにしても安倍氏も麻生氏も、冷静に考えて欲しい。
 そうやって自らの権力を死守したところで、あなたたちは必ずや近い将来政権から消え失せていく立場だ。 消え去った後、清々して生きられるのならば相当の悪党だが。 
 意思高き国民からは皆後ろ指を指し続けられるであろう。 あるいは、誰でもいいから選挙であなたたちに投票していた国民からも、あなたたちの事などとっとと忘れ去られるものだよ。

 どうせそうであるならば、ここは思い切って今こそ真摯に訴訟を受けて立ち素直に“調査される側”に回った方が、あなたたちの後々の余生が少しでも有意義なものとなりそうにも思うのだが…。

 老婆心ながらのアドバイスだ。