(冒頭写真は、現在未だ有効な免許証ではなく敢えて10年前に更新した無効版を撮影したもの。)
この秋、私は5年に一度の運転免許証の書換え時期を迎えている。
思い起こせば19歳の学生時代に、郷里にて初めて運転免許を取得した。
自動車学校へ通ったのだが、周囲の誰よりも運転が下手で、第一段階、第二段階と人の何倍もの時間とお金がかかった…
もの凄い劣等感の中、途中でもう辞めようかとも思いつつ…
自動車学校内での“仮免許”試験時に、7名の仲間と当時試験と相成ったのだが。 女子は私一人、後は運転が上手い男子の中、何故だか私一人が仮免許を70点ギリギリで通過した。 試験委員の先生曰く、「アンタがダントツで一番運転下手なんだが、点数取れているから仕方が無い…」 との総評だった。 おっしゃるとおりだ…😭
その後第三段階を経て、最終段階で実際の道路を運転するのは死ぬほど恐怖だったものだ。 付添いの先生の指導で、やっとこさ自動車学校卒業だ。
そして迎えた、運転免許試験場での免許取得試験。
学科は得意な私は難なく合格して、運転免許取得に至った。
さて免許取ったはいいものの、どうしても実際の運転が怖い…😖
これに関しては、父親の後押しが功を奏した。 「そんなことを言っていては、せっかく取得した免許が無駄になる。勇気を出して車に乗ろう! 自分の乗用車をあげるから、これで通学せよ!」
そうこうして、ついに車での通学初日がやってきた。
こんな日に限って大雨だ。 母がとことん心配な様子で、(今日はやめとこうか…)と言いたげだが、父との約束通り車での通学を決行した!
とにかく安全第一と心がけつつ、大学へ生きて到着出来たことに胸をなで下ろしたものだ。 ところが帰りの時間が近づくにつれ、またもや恐怖心に煽られる。
そんな恐怖の日々がしばらく続き…
やはり何事も“慣れ”が訪れるものだ。 その後、私は自家用車通学にて大学を卒業した。
上京後、独身時代に車を買うことは無かったが、すっかり運転に慣れていた私は職場の合コン等の時に自分から運転を申し出たりもした。 若気の至り故に結構車の運転を楽しめた時期だったと振り返る。
その後車の運転を再開したのは、娘を産んだ後だ。
どうしても幼少の娘の習い事の送り迎え等の業があり、下手な運転で都市部主要道路を運転せざるを得なかった。
この頃の我が運転感覚とは、既に“義務”に移ろいでいた。 運転とは私にとっては恐怖感を抱かされる対象に今一度成り下がっていた。
ある時、片道一車線道路でバスを追越さねばならない場面にはまった。 こんな恐怖は無い程に怯えたが、勇気を決して追い越しを実行した! そうしたところ、な、な、なんと!! その前にもう1台のバスが運行していたのだ!
これ、下手をすれば対向車線の車と正面衝突だ。 幸運にも対向車がいなかった事実に命拾いだったものだ…
とにもかくにも運転嫌いの私は、娘が成長した暁に自家用車の廃車を申し出た。
それに同意してくれた同じく運転嫌い(と言うよりも我が亭主に長時間運転させると、次の日には必ずや寝込む習性があった。 どうやら目が極度に悪い亭主にとっても、車の運転とは苦痛以外の何ものでもなかった様子だ。)
そうこうして、現在我が家は“車の無い生活”を実践している。
これに慣れたら、何てことは無い。
むしろ、車に翻弄された時期よりもずっと快適な生活を送れていると言えよう。
自分の脚で歩いたり走ったりする機会が格段に増え、家族皆が健康になったとも言える。
この私とて、ランニング趣味に芽生えその後脚力が増強している感もある。
徒歩も若き頃よりも得意になってきた!
車で見る風景では得られない楽しみが徒歩生活にはあるのが歴然だ。
さて、それはプラスの効果だったとして。
私は今秋運転免許証の更新をするべきか、あるいは返納するべきか??
今だ迷うのは、車の運転に対する未練では一切無い事は歴然だ!
この「運転免許証」とは身分証明書代わりに利用できるとの大きなメリットがある故だ。
マイナンバーカードとの手法もあることは周知だが、マイナンバー制度自体を拒否したい立場の私でもある。 そんな身で、これを敢えて役所に作りに出向く気がさらさら無い!
そうだとしたら、やはり運転免許証を更新しておくとの結論に至るのだろうか……😞