原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

明後日ひとり立ちする一人娘が「振袖セット」を引越し先に持参したいと言い始め…

2022年05月03日 | 自己実現
 (冒頭写真は、表題の娘の要望に応えて和ダンスから取り出した「振袖セット」と共に探し出した、19歳時に撮影した娘の成人式前撮り写真の一枚。)



 いやはや親としてはこの引越しの時期にただでさえ大変なのだが。
 表題の娘の希望に応えて、今朝私は振袖セットを和ダンスから取り出すとの“大仕事”を実行した。


 何分娘が成人式を終えて後、既に8年の年月が流れている。

 娘の場合、大学の卒業式にはその後に仕立てた“江戸紅型訪問着”を着せたため、その後一度も振袖には手を通していなかった。


 以下は、本日和ダンスから取り出した「振袖」と「帯」とその保存袋の写真。

            


            


            

 一番下が、振袖と帯と長襦袢を保存していた袋なのだが。

 当時の着物専門店の娘の振袖担当者がおっしゃるには、「この保存袋は特殊加工が成されていて、成人式後数年間は振袖をそのままの美しさで保存すること可能です。 ただし、それ以降の年月の保存に関しては保証はできかねます。」


 娘の成人式から既に8年4か月程が経過している。

 昨日も娘と話し合ったのだが、「もしも保存袋を開けて振袖や帯がカビだらけだったとしてもガッカリしないでね。 それでも持っていく?」

 これに力強くうなずいた娘のために、私は振袖取り出し作業を頑張った。


 そうしたところ、驚くことに!

 何と8年前に振袖特殊クリーニングに出した後に、この保存袋へ入れた時と同様の美しさを保っているではないか!!


 いやはや大変な取り出し作業ではあったが、成人式の日に着せた時と同じ状態の美しさを保ったままでの保存が叶っていた振袖セットに、大感激の私だった。😍 😭 

 寡黙な娘がよくぞまあ、「振袖を持っていきたい!」と母の私に訴えてくれたものだ。

 通常ならば、引っ越し疲れが出そうなこの時期だが。

 思いもよらぬ「ひとり立ち」前の娘からの、心よりの母へのプレゼントだったのかとも思う。



 参考ですが、冒頭写真は同じく本日発見した娘の成人式前撮り写真のうちの一枚です。
 3枚別バージョンを購入したのですが、今の母親の心境としては “凛とした表情の娘” のこの写真が一番いいかな?! と本日は写真を眺めては悦に入っています。😊