(冒頭写真は、朝日新聞愛読者プレゼント「グランマ・モーゼス 素敵な100年人生」シリーズより、油彩「窓ごしに見たフージック谷」。)
解説のみを紹介しておこう。
窓の向こうにフージック谷の眺望が広がっている。 この作品に描かれている風景は、グランマ・モーゼスが日々目にしていた、家の寝室からの景色。 モーゼスは、絵を描く際には窓を想像して風景を切り取るのだと語っているが、だまし絵のようにカーテンを配置した構図は非常にまれな例だ。
本作は、様々な色調の緑色や黄色を隣り合わせに配置することで、乾いた僕承知や草が生い茂る丘を表現し、画面左側の細部をよく見ると、画中のモチーフはどれも大雑把に描かれていることが分かる。
モーゼスの作品の多くは、こうした抽象的な形が集まることで成り立っている。
(以上、解説文を引用したもの。)
もう一作は、油彩「家族のピクニック」。
同じく、解説文を紹介しよう。
刈り入れや脱穀などに追われる夏の時期、人々が労働へのご褒美として楽しむレクレーションといえばピクニックだった。 子供たちはケーキやレモネードを好きなだけもらって遊び、大人たちもとびきりのごちそうを味わいながら絆を深め合う。
本作が描かれた1950年代には、生活の進歩につれて、このような単純な楽しみに価値を見出す人は少なくなっていた。 手前に描かれたフェンスは、そうした時の隔たりや人々の気持ちの変化を感じさせているようだ。
しかしグランマ・モーゼスは絵筆によってその永遠の価値を画面に抽出した。 「人々はそれぞれのやり方で、人生をもっと楽しんでいたと思う。少なくとも、人々はもっと幸福そうに見えた」
(以上、解説文を引用したもの。)
そう言われてみると、この私も1950年代の生まれだが。
小さい頃には地域のお祭りの時など、いつも近所や親せきの人々が大勢集まって、ごちそうを頂いたものだ。
飲み食いする以外に何らの催しものがある訳でもないのだが。
子供心に、それが楽しかった記憶がある。
「〇ちゃん、もっと食べなさいよ!」 「ほら、これ美味しいよ!」などと声掛けしてもらいながら、沢山のご馳走をほうばったものだ。
ついでに小遣いをもらったりして、得した気分の一日だったなあ。😁