昨日公開した「医師」関連のエッセイは、我が予想と期待を裏切ってアクセス数がかなり少なかった…
私自身が考えている程、世の中は「医療」「医学」「医師」に関してさほどの興味・関心が無いと捉えるべきか??
さて、それにもめげず本日も、昨日の続編とも言える「医師」関連エッセイを書こうとしている原左都子だ。
昨日引用した2024.02.101付朝日新聞記事、朝日新聞くらし報道部・科学みらい部次長・岡崎明子氏著「多事奏論」より、本日もごく一部を以下に引用させて頂こう。
「女性」というだけで、医学部入試で差別が行われた日本。 (中略)
大学入試共通テストで一定以上の点数を取った志願者の中から、抽選で(医師過程の)合格者を選ぶのだ。 そうすれば、医学部合格が今ほどステータスでなくなり、新たな「勲章」を得るためだけに、医師を目指す受験生は減るだろう。
(以上、岡崎明子氏著の朝日新聞記事よりごく一部を引用したもの。)
話が大きく飛んで、私が2022.10末頃に路上で転び大怪我をして救急搬送された病院病棟内の光景を“リアル映像にて”思い出したので、それを述べよう。
搬送された場所は、病院内の体育館程の面積がありそうな病棟病室だった。
私はその病室の入り口すぐそばの一番落ち着かない場所のベッドに運び込まれた。
とりあえず看護師氏がベッドまで来て心電図等々の簡易検査を実施して下さり、「このままベッドを動かずに待機して下さい」との指示だった。
その指示に従いつつそのままベッドで横たわっていると、次から次へと救急患者が怒涛の如く運び込まれてきて、騒々しい。
そのうち、2,3時間が経過しただろうか??
尿意を催した私が、「すみません!!トイレに行きたいのですが!!!」と大声で訴えると。 遠くにいるらしき看護師氏から「少し待ってください!」とのご返答だ。
自己診断で、左膝が大打撃を受けていて現在単独歩行が不能なのは理解できていた。
それにしても、「トイレを待って」と言われても、だ!!
困ったなあと思いつつ、何度も「トイレコール」を繰り返していると、一人の看護師氏が「紙おむつ」を持参してそれを装着して下さった。
(なんだよ、最初からそうしてくれたらよかったのに…)と思いつつ、排尿が叶い随分とスッキリした。
6時頃救急車を呼んで、7時ごろに病院に到着して…
オムツを装着出来たのが、おそらく午後10時頃。
その後も今だ医師の診断も無く、各種検査等々を受けつつ寝かされたままで…
かなり時間が経過した後に、やっと医師の診察があったのだが。
この私の症状など、特段命にはかかわらないのは既に自己診断済みだったが。 このまま入院となるのか、自宅に戻れるのかを知りたくて看護師氏に確認すると、「今回の骨折が膝一箇所なので、自宅に帰っていただきます。」とのご返答。 そうなんだ、この身で自宅に帰されるのね… と思いつつ。
気が付けば、深夜の1時頃になっていた。
やっと看護師氏が今度は松葉杖を持参してきて、「今夜帰宅して頂くので、今からこれの練習をします。」
骨折は左膝一箇所と言えども、全身打撲の身体が痛くて痛くて…
しかも私はその日昼ご飯を食べたきり、何らの栄養も接種できていない。 生理食塩水の点滴500ml注入のみのこの身で、自宅へ戻されるのか?!?
起き上がるのもままならない中、看護師氏による松葉杖特訓が始まる!
まるで「地獄の沙汰」気分の私だが、とにかく救急車に同行してくれていた亭主を呼んでもらって、タクシーにて自宅への途に就いた。
話題が、我が救急搬送時の“地獄の沙汰”話にずれたが。 元に戻そう。
実際、特に救急医療現場の医師を始めとする医療従事者皆さんの激務の程は凄まじいものがある。
あの光景を一度でも目にしたならば、医師が「ステータス」どうのこうのにこだわっていらる職業ではないことは一目瞭然だ!
実際に、就職したばかりの若手医師の自殺が増えている現状であるのは、あの風景を直に見てきた私には身に染みて理解可能だ。(元々医学部出身の私故に、医師共々実習の場を共有した経験もある。)
あの救急搬送以前より、その現実を身をもって理解できている。
その観点から結論づけると。
よほど暇な病院等々に就職した医師でない限り、朝日新聞社次長の岡崎明子氏がおっしゃるような、「医師がステータス」云々なる勘違いの余裕は一切無いのが現実ではなかろうか。
むしろ医学関係者の私など、医師の長時間労働・激務の現実こそが現在の医療現場に於ける最大課題と認識していて。
その解決こそを急ぐべき、との考えだ!!!😡