原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

生命体が共存する風景

2009年09月21日 | 雑記
 (写真は、我が家のクリームメダカ3匹。 写真が小さいですが、よく見ていただくと3匹が元気に泳いでいます。)

 
 9月に入り子どもの夏休みが空けて昼間一人で過ごす時間が増えた私は、秋の訪れと共に何だか“生命体”が恋しい気分になり、近くのJA園芸センターで「クリームメダカ」(全身の色が淡いクリーム色のため、この名が付けられたと思われる)3匹を仕入れてきた。

 その日は上記園芸センターへ観賞用植物を仕入れに行ったのだが、いつもは店頭にはないメダカが上の写真のごとく小さい透明ポリ容器に入れて売りに出されている。 おそらく夏休み期間中の児童の自由研究用の材料か何かで販売した売れ残りが、そのまま置かれていたものと思われる。 ちょうど“生命体”を欲していた私はこれに飛びついた。

 係のアルバイトらしき女性に飼育法に関して質問したのだが、「大き目の容器に入れ替えて、エサは少なめに」以外の詳細は「わからない」とのことだ。「育て方が良かったら長生きすると思う。」の言葉を信じ、マイペットとして購入した。


 我が家では子どもの誕生以降ずっと、熱帯魚と金魚を飼育してきている。
 メダカ位の大きさのネオンテトラや、各種金魚に関しては長生きさせてきている実績がある。
 エンゼルフィッシュ等の少し大きめの熱帯魚は飼育が難しく概して短命で、3匹に5000円程はたいたのに4、5日で全匹に死なれた時にはその出費と共に悲しかったものだ…  

 一番大きな失敗は、熱帯魚と金魚を一緒に水槽に入れてはいけないと言われていたのに、子どもが夏祭りの屋台ですくった金魚3匹を同じ水槽に同居させた時のことだ。 金魚がまだ小さかった頃は皆が仲良くひとつの水槽の中で共存していたのに、何ヶ月か経過して赤い金魚である「和金」が体長10cm程に大きく育った時に悲劇は起こった。
 ある朝起きてみると、熱帯魚のネオンテトラの数がずい分と減っている。 大きくなると獰猛になるらしい和金に食べられた事にすぐさま気付けばよさそうなものなのに、下の砂利の中にでも隠れたのかときつねにつままれつつ、また新しいネオンテトラ20匹を5000円程かけて購入してきた。その次の日の朝またネオンテトラが所在不明になっていて、やっと和金のエサになって命を落とした事に気付いた。 獰猛な和金のために高いエサ代を投資してしまったものだ。 

 6年半程前に購入した“白い金魚”(種名を忘れてしまったが)がその年月を生き抜き、最後の1匹がこの冬に死んで以降水槽を片付けて、我が家のアクアリウム生活は休止中だった。


 以上のように十何年に及ぶ観賞魚の飼育経験がある私であるから故に、今回のクリームメダカに関しても、“女手ひとつで”育てていく自信はあった。

 ところが、私が購入して来たクリームメダカを一見した“理学博士”の学位を持つ身内が無常にも冷たく言い放つのだ…     
      「1週間で死ぬよ」 

 こうなったら、私も意地だ! 
 何とかメダカを生かし続けようと、メダカの生態系を想像しつつ水質やその適温や酸素量、エサの量等を試行錯誤しつつ、我が“母なる愛情”を注ぐ日々である。

 お陰様で、我が家での生育歴本日で21日目のクリームメダカちゃん達は、今ではすっかり家族の一員となり、毎日すこぶる元気に健気にエサを食べ生き続けています。!

 結局は買い求めた時の小さいポリ容器の水槽(それが最適と判断した)の中での生涯は可哀想でもあるが、身近に“生命体”のいる風景はやっぱりいいなあ~~  
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4 Comments

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生命体・・・? (ドカドン)
2009-09-22 05:20:46
私の家では、カブト虫が、夏の一時期いるくらいですね!
子供の希望で、犬など飼おうもんなら、散歩は全て私に回ってきそうです。
だから、犬を飼うのには、いつも反対しています。
子供の飽き性を、よく知っていますから・・・。
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ドカドンさん、昔はいろんな生命体が自然界の中で共存していたものですが… (原左都子)
2009-09-22 10:46:54
私など元々田舎者ですから、小さい頃はメダカもザリガニもカブト虫もクワガタも、近くの小川や家の庭の草木に普通に生息していて共存していたものです。

本当はペットとして飼うのは人間のエゴでしかないですね。

犬も猫も昔は家で飼っていたのですが、都会の集合住宅でそれを飼うのは近所迷惑でもあって難しいものです。 
我が家の上階の犬に悩まされる日々でそれを実感です。(何も犬が悪いのではなく、飼い主のマナーが悪いという話なのですけどね。)
その点、観賞魚は周囲に迷惑をかけることがないのでペットとしてはいいですね!
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家の周りにはたくさん棲んでいる。 (issei)
2009-09-23 14:38:19
 よく見ろって言うから、目を皿のようにしてみて見ましたが、見えません。ルーペを使って漸く肌色の物体が確認できました。わが視力0.8なり。
 我が家で生き物を飼ったのは10年ほど前にハムスターが哺乳類の最後です。半月ほどでしたが、衰弱後の辛い別れを経験し、生き物を飼う事の辛さが身に沁みました。昨年はスズムシを買いましたが、メスの凄さに圧倒されました。今春スズムシの孵化は失敗に終わりました。
 今は敷地内にヤモリ、ヤマカガシ(蛇)、ミミズ、ダンゴ虫、コオロギ、蜘蛛、蝉などの生息を確認しています。命の尊さは皆同様に考えたいですがゴキブリだけは別のようです。人間の食文化に近付き過ぎるからかも知れません。
 クリームメダカさんの長生を祈ります。
 
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isseiさん、よく見て下さってありがとうございます。 (原左都子)
2009-09-23 20:06:52
えっ!! isseiさんの近視の視力が0,8とのことは、私よりも少しいいじゃないですか。

どういう訳か“生命体”の体の大きさに比例してその別れが辛い感覚が人間にはあるようですが、たとえ「金魚」とて別れは辛いものでしたよ。

本日、メダカ“育成用”のエサを調達してきました。それを与えたところ、3匹が一目散にエサを食い漁るのです…
実は我が家に残っていた「金魚」用のエサを与えても一切食べてはくれませんでした。
どうやら、生後まもない頃から“メダカ用のエサ”で洗脳されているようですね。
現代社会において、こういう“箱庭育ち”の子ども達を育てている我が人間共も、同じ過ちを犯し続けている生命環境を悲しいかな再認識させられる事態です。

それにしても歴史は後戻りできませんから、そういう限定された環境の中でメダカも人間も、たとえ政権が交代しても自己の信念をもって力強く生き続けたいものです。
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