原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

全国小中高一斉休校措置 各学校現場毎に善処している様子に安堵

2020年02月29日 | 教育・学校
 昨日、我がエッセイ集にて「全国小中高一斉休校措置 その間、親がサリバン先生をやれば?」 と題するエッセイを公開したのとちょうど交錯するがごとく。


 「原左都子エッセイ集」長年の一般人読者であられる現役公立高校教諭E氏より、メールを頂戴していたようだ。

 そのメール内容を以下に紹介しよう。

 昨日の夕方、息子からニュース速報を聞いてびっくり。
 特に、職場(高校現場)は1,2年生は今日は家庭学習日(3年生のみの卒業式予行)のため。
 来週からどうなるのかと。 在校生へ指示ができない。 入試のための会場準備(私物の持ち帰り)、成績をつけるための考査の答案返却もできないのか、等々心配事が山ほど。
 当然、文科省から県へ、県から学校へと指示待ちの状態です。
 多分昼頃には何らかの指示が学校へ来そうです。

 今回の件の原さんの辛口コメントを楽しみにしています。
 また、現場レポートをお伝えします。
 聞きたいことがあればメールください。
 では。
 (以上、現役高校教師E氏より昨朝頂戴したメール文面を引用させて頂いた。)


 我が感想だが。
 なるほど。 確かに高校現場は今まさに「卒業式」「入試準備・本番」「考査答案返却」「生徒の成績判定」……  と激務の時期だ。
 そんな最中(さなか)に原左都子宛てにメールを頂戴しまして、誠にありがとうございます。 
 今回の突然過ぎる安倍政権による「全国小中高一斉休校措置」に対する私論は昨日のエッセイで述べた通りです。
 E先生のご期待に添えず、私としてはいつものごとくの「辛口論評」とはひと味異なる内容になっております。 まったく別の視点より“親が我が子の学習習熟度を確認する好機”ではないか、との結論に持ち込みました。


 それにしてもE先生よりメールを頂戴して、この時期の高校現場にての業務を思い起こした。
 公立高校現場はまさにその通りだ。 
 3年生のみの卒業式予行、その後の卒業式本番。 
 公立高校は3月初旬が「入試」時期だったか? (少し記憶が薄れているが…)
 その入試の会場準備のための在校生への私物の持ち帰り指示。
 生徒の成績をつけるための考査答案返却。 
 それからそれから、私の場合ずっと校内分掌は「教務」を担当していたが、次年度年間行事の作成や同じく次年度の時間割作成業務。 (これらに関しては教員のみで実施可能なため、むしろ生徒がいない方が仕事が進捗するが。)

 いやはや学校現場とは3月~4月上旬頃が年内で一番多忙期である事実が、E先生からのメールのお陰で走馬灯のように思い浮かんだ。


 本日のテレビ・新聞等々のニュース報道のトップ項目は、まさに当該「全国小中高一斉休校措置」だったと言えよう。
 昨日これに関するエッセイを公開した責任もあり、本日はこれらのニュースを注視した。
 それによれば全国津々浦々の学校現場が、それぞれの対策を採用しつつ比較的冷静に対応している光景を見て安堵した私だ。
 たとえば、急遽本日を「卒業式」や「修了式」にした学校。
 卒業式には生徒を出席させず、教員のみで実施した映像を生で送信した学校。 (この映像をみて私は感動し涙した。 教員の皆さんの思いは必ずや映像を見た卒業生達にも熱く伝わったことだろう。)
 あるいは明後日からの一斉休校に備えて、生徒達の家庭学習のための課題作りの励む職員室の様子。 
 同じく本日を登校日に設定して、登校した生徒に休校中の課題として用意した教材を配布する教室の光景。

 我が想像以上に、学校現場の教師達が今回の「一斉休校措置」に対し、実に前向きに対処している姿をニュース報道にて垣間見て。
 この国の末端教育現場の実態とは、我が想像以上に“子ども思い”である様子に実に感激させていただけた。


 昨朝メールを頂戴した現役高校教諭E先生の教育現場でも、しばらく混乱が続く事と想像致します。
 それでも必ずや学校現場の先生方のご努力により、生徒達にとって初めての経験であろう今回の「一斉休校措置」を乗り越え、更に成長を遂げることと私は信じております。 

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