残念。ナビスコカップ準決勝は、僕の予想通り大分の勝ち。詳細は、4日拙稿「ピクシーとシャムスカ」のご参照を。
大分はまだまだ強くなる見込みで、改めて僕は、今年のリーグ優勝候補に大分を上げたい。大分と名古屋と鹿島が3強ではないか。なんせDFの柱、森重が21歳、攻めの柱、金崎にいたっては19歳! 守備ばかりが脚光を浴びるが、攻めた時はけっこう厳しいのである。ただ、なんせ0点か1点しか点を与えないのだから、ここと言う時にだけ攻めればよいチームなのである。それが攻めた時は意外にけっこう厳しい。なんせウェズレーが凄く利いているし。ピクシーもさばさばとこんな総括をしていた。
「ウェズレーがいるかいないかの差であった」と。
こうして、ナビスコカップ決勝戦はとても興味深い。もう一方の清水がここに来て急な上昇気流に乗っているからである。もともと、Jリーグ屈指のクロス名手・市川大祐がいるうえに、岡崎、矢島と極めて有望なFWの最近の急成長もあって、守備さえ整備されれば強いチームなのである。そこで少々大胆な予測だが、ナビスコカップは清水の優勝と見た。ピクシー、シャムスカと同じ65年生まれの監督・長谷川健太が最近になって積んだ苦労の度合いが、シャムスカよりも少々勝っているのではないか?
さて、ガンバ戦だ。これはグラが勝つと思う。むこうも必死だろうが、若さと勢いが違うし、ピクシー流の微調整の期間も十二分にあったと考えるから。なんせこのグランパスが、監督初体験なのだが、この初体験がまだ半年もたっていない。やり残している調整、鍛えたい事項、戦術も多かったはずだ。この休み期間にみっちりと練習できたと思うのだ。かなり歳上が多いガンバよりも、調整期間の伸び代も違うと思う。30歳がDF山口、ボランチ明神、29歳の橋本、ルーカス、病み上がりの上に代表戦の疲労が溜まっているはずの遠藤ももう28歳と半年である。例年になく失点が多いのは、守備陣の高齢化と無関係ではないだろう。なんせ、ここ2~3年のJリーグは、世界で最も走り回らねばならない戦いを演じていると思う。30歳が近づいた中心選手に故障が多いのも、このことに起因していると思う。
対するグラは、阿部、小川、竹内がレギュラーになって1~2年目、さらに急成長をとげているのではないか。サッカーを良く知っていて、各選手にそれを整理、特化して浸透させている監督の下で、砂に水が染みとおるような急成長をさらに重ねているはずだ。
小川の得点6、アシスト6、合計12を上回る選手は、浦和・トゥーリオの9の4だけである。これに次ぐ選手が、外国人二人を置いて鹿島・小笠原の5の5。どれだけ大きい貢献か分かろうというものだ。
竹内はクロス数でリーグ10位であり、これまた9位の小川、阿部とともに名古屋のクロス数リーグ1位を支えている。
また、阿部のパス数は1位中村憲剛、3位遠藤保仁にはさまれて堂々のリーグ2位。パス数が多いとは、ボールがそこに集まるということであって、正確なパス供給をチームから最も信頼されている選手ということである。
レギュラー1~2年目のこれらの選手が、トゥーリオ、小笠原、憲剛、遠藤保仁らと肩を並べているのである。それぞれチーム戦術の要の部分で。グランパスが快進撃をつづけるわけである。再三言ってきたように小川と阿部は日本代表候補にも選ばれたことだし、まだまだ急成長を遂げている真っ最中なのだろう。
たとえば、ヨンセンもこう言っている。
「小川と一緒にプレーするのは楽しい。凄い才能に溢れた選手だから」
大分はまだまだ強くなる見込みで、改めて僕は、今年のリーグ優勝候補に大分を上げたい。大分と名古屋と鹿島が3強ではないか。なんせDFの柱、森重が21歳、攻めの柱、金崎にいたっては19歳! 守備ばかりが脚光を浴びるが、攻めた時はけっこう厳しいのである。ただ、なんせ0点か1点しか点を与えないのだから、ここと言う時にだけ攻めればよいチームなのである。それが攻めた時は意外にけっこう厳しい。なんせウェズレーが凄く利いているし。ピクシーもさばさばとこんな総括をしていた。
「ウェズレーがいるかいないかの差であった」と。
こうして、ナビスコカップ決勝戦はとても興味深い。もう一方の清水がここに来て急な上昇気流に乗っているからである。もともと、Jリーグ屈指のクロス名手・市川大祐がいるうえに、岡崎、矢島と極めて有望なFWの最近の急成長もあって、守備さえ整備されれば強いチームなのである。そこで少々大胆な予測だが、ナビスコカップは清水の優勝と見た。ピクシー、シャムスカと同じ65年生まれの監督・長谷川健太が最近になって積んだ苦労の度合いが、シャムスカよりも少々勝っているのではないか?
さて、ガンバ戦だ。これはグラが勝つと思う。むこうも必死だろうが、若さと勢いが違うし、ピクシー流の微調整の期間も十二分にあったと考えるから。なんせこのグランパスが、監督初体験なのだが、この初体験がまだ半年もたっていない。やり残している調整、鍛えたい事項、戦術も多かったはずだ。この休み期間にみっちりと練習できたと思うのだ。かなり歳上が多いガンバよりも、調整期間の伸び代も違うと思う。30歳がDF山口、ボランチ明神、29歳の橋本、ルーカス、病み上がりの上に代表戦の疲労が溜まっているはずの遠藤ももう28歳と半年である。例年になく失点が多いのは、守備陣の高齢化と無関係ではないだろう。なんせ、ここ2~3年のJリーグは、世界で最も走り回らねばならない戦いを演じていると思う。30歳が近づいた中心選手に故障が多いのも、このことに起因していると思う。
対するグラは、阿部、小川、竹内がレギュラーになって1~2年目、さらに急成長をとげているのではないか。サッカーを良く知っていて、各選手にそれを整理、特化して浸透させている監督の下で、砂に水が染みとおるような急成長をさらに重ねているはずだ。
小川の得点6、アシスト6、合計12を上回る選手は、浦和・トゥーリオの9の4だけである。これに次ぐ選手が、外国人二人を置いて鹿島・小笠原の5の5。どれだけ大きい貢献か分かろうというものだ。
竹内はクロス数でリーグ10位であり、これまた9位の小川、阿部とともに名古屋のクロス数リーグ1位を支えている。
また、阿部のパス数は1位中村憲剛、3位遠藤保仁にはさまれて堂々のリーグ2位。パス数が多いとは、ボールがそこに集まるということであって、正確なパス供給をチームから最も信頼されている選手ということである。
レギュラー1~2年目のこれらの選手が、トゥーリオ、小笠原、憲剛、遠藤保仁らと肩を並べているのである。それぞれチーム戦術の要の部分で。グランパスが快進撃をつづけるわけである。再三言ってきたように小川と阿部は日本代表候補にも選ばれたことだし、まだまだ急成長を遂げている真っ最中なのだろう。
たとえば、ヨンセンもこう言っている。
「小川と一緒にプレーするのは楽しい。凄い才能に溢れた選手だから」