九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

【女性と貧困ネット立ち上げ集会アピール】 ネット虫

2008年09月29日 18時47分34秒 | 国内政治・経済・社会問題
  *** 女性と貧困ネット立ち上げ集会アピール ***

   女性で安心な社会に 女性の貧困のほんとうの解決策へ声をあげましょう

「女性は世界の労働の三分の二を行っているにもかかわらず、収入は五%でしかなく、資産は一%にも及ばない」(ILO:国際労働機関)

 男性の貧困が、女性なみの貧困になってきた(貧困の女性化)ことで「貧困」が社会問題視されるようになりました。しかし、女性はずっと前から貧困でした。そして今、女性の貧困は悲惨さを増しています。
 女性の約54%が非正規労働者として、正規男性の約40%の低賃金で働いています。
 シングルマザーの暮らしは年収171万円で手当があってもギリギリです。DV
から避難した女性たちは不安に怯えながら「自立」を求められています。高齢女性の年金は低額で、生活に困難を抱えています。生活の厳しさから精神を病む人も多く、男性に頼ってもが更なる暴力や貧困につながる場合もあります。外国籍の場合、困難は非常に大きくなります。

 しかし、女性の貧困はこれまでほとんど問題視されてきませんでした。なぜでしょうか。
日本では男性が外で仕事、女性が家事育児という価値観が根深いため、女性は男性
に扶養されるのだから低収入で当然と思われ、女性が声を上げても男性の賃上げが優先され我慢を強いられてきました。女性自身も結婚すればなんとかなると思って来ましたが、結婚してもDVや夫のリストラや借金などさまざまなリスクと直面するケースが増えています。離婚後の子どもを扶養する責任は女性が負うことが多いのですが、子どもへの支援はまったく手薄です。

 日本の企業は大小問わず、男女雇用均等法が成立した以降も女性をパートや派遣労働に追い込み、安上がりの労働力として利用してきました。また男性主導の労働組合の多くも、足元の非正規問題と男女の賃金差別を放置してきました。企業だけ
ではなく行政において、福祉職や事務職において非正規雇用の率は増加し、正規職員のみではもはや現場は回らない状況です。パート労働や派遣労働の便利さに味をしめた企業・行政機関がそうした労働力をより多く求め、労働の規制緩和が進むことで、1990年代後半には主婦だけでなく多くの若い男女に、不安定な非正規労働しかない状況が産まれたのです。さらに、生活保護や児童扶養手当、教育援助、雇用保険、医療保険などさまざまなセーフティーネットが崩壊し、更なる貧困が女性たちを直撃しています。社会的な差別構造を抜本的に解決する対策が喫緊の政治的課題です。

 私達は、様々な貧困問題に直面する女性たちが集まり、女性と貧困の問題の実態
を明らかにし、訴え、女性たちの貧困の真の解決を図るために「女性と貧困ネットワーク」を結成します。私達は全国の仲間と情報を共有し、貧困にさらされている女性達の問題解決のために助け合いのネットワークを広げます。女性の貧困問題の解決のために、提言を行なっていきます。 

 これまでの貧困問題の解決のための活動に敬意を払うとともに、提案をします。一つは、貧困状態にある男性の意識の問題、たとえば「男が妻子を養わなければな
らない」という認識が男性たちをより一層追い詰める要因になっていることへの気づきです。二つ目には女性の貧困を可視化し、女性が心身ともに自立できる労働とセーフティーネットを充実させることが、すなわち男性の貧困問題の解決につながることを共有化したいと思います。三つ目は今ある「労働市場」に「男性並み」に参入することではない働き方を作り出していくことです。労働基準法や産休等様々の権利を企業・行政に働きかけ、時には法そのものを変革するなかで、男性中心の「労働」のイメージと現実を変えていくことです。それは女性のみならず男性にとって「賃労働者」としてだけではない「生活者」として生きる姿を示していくことでしょう。女性の働き方を考えること、それは労働の根幹を揺るがす力を持ち得るのです。女性も男性も共に「人としての尊厳」を持続できる、差別のない公正な雇用と安全で心豊かな社会を目指して、共に力を携え合いましょう。最後に、私たちのネットワークを、一緒にあなたの身近な人に伝えてください。
   
    2008年9月28日 女性と貧困ネットワーク立ち上げ集会参加者一同

  ***女性と貧困ネットワーク立ち上げ集会呼びかけ文***
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女性と貧困ネットをつくろう 立ち上げ集会
貧乏でも安心 女性で安心
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
~~~~~~~~~~~~~~~~~~
女は前から貧乏だった。
だけど、今はもっと貧乏になってきた。
安くて不安定な非正社員は、いまや働く女性の多数派。
年収200万円以下は女性の44%。
それなのに、女の貧乏はなかなか語られない。それはなぜ?
女は男が養ってくれるから? でもほんとうにそれで安心?

女性でも安心して生きたい
貧乏でも安心して生きたい

今女性たちの貧困を語り始めよう
女性の貧困のほんとうの解決策へ、声を上げよう!

◆2008年9月28日(日)
http://www.city.shibuya.tokyo.jp/est/kmkaikan/km_sendagaya.html

◆呼びかけ人
赤石千衣子(しんぐるまざあず・ふぉーらむ)、鈴木純子(元福祉事務所相談員)
伊藤みどり(働く女性の全国センター)、栗田隆子(フリーターズフリー)
藤井豊味(女性ユニオン東京)、山口静子(パート・未組織労働者)
いちむらみさこ(ノラ)、池田幸代(新宿野宿者女性の会「心を開く輪」)
柏原登希子(ふぇみん)、丸山理恵(反貧困たすけあいネットワーク)他…

問合せ 
ふぇみん tel03(3402)3238  ACW2 tel03(5304)7383
eメール binbowwomen@gmail.com

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「女性と貧困ネット」立ち上げ集会が成功裏に開かれました。          ネット虫

2008年09月29日 18時29分15秒 | 国内政治・経済・社会問題
★働く男性に占める非正規雇用の割合は2割以下にとどまるのに対し、女性では5割を超える。働く女性の4割以上が年収200万円以下という現状。女性は男性に養ってもらえばいいという時代ではない。離婚や失業で貧困に直面した時に、女性の方が深刻な問題を抱えやすい。女性が貧乏になっても安心できる仕組みを作りたい・・・・

こうしたのっぴきならない理念を掲げて、母子家庭を支援するNPO法人「しんぐるまざあず・ふぉーらむ」、女性団体「ふぇみん」、女性の労働相談を行う「働く女性の全国センター(ACW2)」、個人加盟の労働組合「女性ユニオン東京」、女性野宿者のグループ「ノラ」などのメンバーが中心になって作られた「女性と貧困ネットワーク」の立ち上げ集会が28日、東京都渋谷区神宮前の千駄ヶ谷区民会館で100人以上が参加して開かれました。

その集会の模様が下記のNHKニュースサイトでいまなら視聴することができます。

■「貧困の女性 支援組織が発足」(NHK 9月28日 17時28分)
     http://www3.nhk.or.jp/news/k10014389341000.html

なお、同ネットワークの公式ブログは次のとおり。同ネットに関する報道記事などを読むことができます。
     http://d.hatena.ne.jp/binbowwomen/

★以上の記事は風仲間から今日届いたニュースです。、同集会で採択された①「女性と貧困ネット立ち上げ集会アピール」と②「立ち上げ集会呼びかけアピール」は続けて、転載投稿しました。是非御読みいただき支援とご意見ください。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中央日報の書評    落石

2008年09月29日 10時23分34秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
オーストラリア国立大アジア-太平洋学研究所名誉教授である
ケビン・マコーマック氏の著書の紹介。

テーマは、
彼らは本当にナショナリストなのか--。

彼らとはコイズミさんたちのこと。

『 靖国神社参拝、過去の歴史に関する妄言と教科書歪曲。
日本保守派の実体は、対米従属主義者にすぎない、
という主張が書かれている。

戦後日本は占領軍の米国によって憲法的に‘武装解除’させられた後、
安保・軍事問題に対する負担を減らし、経済発展に力を注いだ。
「従属国家・日本論」は、米国の軍事力のもとで可能だった
日本経済の高度成長期についての説明だけでも十分だ。

しかし著者は軍事的には再武装、経済的には新自由主義を積極的に追求した
小泉以降の日本が、決定的に対米従属の道に入ったと評価している。
そして日本保守派が追求した対米従属主義の結果は、
対内的に経済的な不平等と思想的な統制の強化、
地域的には隣国との不和として表れたということだ。

すなわち国益のための‘親米政策’とは距離が遠い、
国益に反する‘対米従属’であるため、
日本保守派が前面に出すナショナリズムは偽物だという主張だ。

「先進国のうち日本ほど深刻な貧困問題を抱えている国はいまや米国しかない。
国民健康保険の保険料を支払えず、実質的に無保険状態である人が
1000万人にのぼる」
「先進産業国のうち日本ほどすべての隣国と
不和を経験している国はないなどの主張がそうだ。』


また、天皇制についても、興味深い指摘がある。


『日本は‘天皇’中心の独特の文化構造を持つ国だと自ら考えている。
この天皇中心的な思考構造には、日本人が他のアジア人とは違うと
いう優越感が含まれている。
自分たちはアジアに属さないため、西洋の強大国と手を結ぶほかない、
という論理だ。
著者は、このような考えは日本固有の特質でなく、
1930年代の軍国主義イデオロギーにすぎず、
戦後、米国の巧妙な心理戦によって強化された、と考えている。

60年代に駐日大使を務めたエドウィン・ライシャワーは
1942年、米国務省に助言し、こう発言をした。
「満州国で中国の最後の皇帝・溥儀が日本のためにそうだったように、
戦争が終われば日本天皇は途方もない権威を維持しながらも
完全に米国側に立って協力し、任務を遂行する操り人形の役割を
果たすようになるはずだ」』


 歴史は繰り返す、二度目は喜劇というコトバを思い出しました。
今の日本人は笑われているわけです。
笑われないようにしないと。

真の愛国者は誰なのか?
右翼の鈴木邦男さんが、それなりの影響力を持っているのは
こうした背景があったんだ、とも感じさせる記事でした。

現在、愛国という人々の考えは、この指摘にあるように
1930年代、特に日中戦争のはじまった1937年以降に
急速に勢力を得た軍国主義の考えに源があるようです。

アメリカが9・11で変わったように、
日本は数十年前、1937年にこの転換点に遭遇したんでしょう。

(名古屋市の昭和区が誕生したのも、1937年です。)




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の戦争体験⑨   中野寂音

2008年09月29日 09時47分12秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
教育隊派遣

七月中旬中隊からすぐ戻れと命令がある。
甲種幹部候補生は今年から内地の教育を中止、現地教育となった。
北支石家荘の教育部隊に八月六日までに到着せよとの命令である。
六十一年前の七月末四名の候補生と南京を出発。
今度は普通列車三等の北京行きであった。
列車に乗り込んで暫くすると私は熱がでてきた。
夜になると熱はどんどん上がり始めた。
明日の朝に北京に到着の予定なので、
満員の三等車から一等車に勝手に乗り込んだ。
空いていたので横になって寝ることができた。

朝になると熱は引いていた。
ここで乗り換える予定で、とりあえず北京駅近くの兵坦に寄る。
ここは兵隊が単独で移動する時食事宿泊出来る所で、
命令書を見せれば利用出来る施設である。
担当下士官に熱がでたことを報告宿泊したいと申し入れた。
「この野郎、たるんでるぞ」と一喝され、
「夜行列車に今晩乗れば朝には石家荘に着く」とここを追い出された。   

夜行列車は満員。
座席の下も、網棚まで人が寝ている。
詰め込まれて発車したが、走ったり止まったり、
アメリカ飛行機の襲撃があったりで昼頃、石家荘にやっと着いた。

熱發の報告をして自動車で部隊に到着した。

                  つづく


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする