★最近、新聞・テレビ各局は競って「次の総理は」の世論調査をして世論を煽っている。
「次の総理」NO1だった安倍・福田総理は二人とも総理を投げ出した。
こうした「次の総理」調査について「ザ選挙」で菅原琢氏が疑問を投げかけている。詳しくは http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0809/0809120988/
「次の首相」調査を重視する意味はあるのか? 菅原琢
かつては、「次の首相」に類する調査はあまり見かけなかったように思う。それがいまや、どこの新聞もどこの局も、誰がふさわしいか、誰がよいと思うか、あらゆる人に回答を迫っている状況である。限定的な選択肢から択一させる奇妙な調査の結果を、国民的人気の指標としてほとんど全ての報道機関が利用しているのである。
しかし、回答者が仕方なしに選んだ結果を、「国民的人気」というフレーズで繰り返し報道することが、正しいジャーナリズムと言えるのだろうか。しかも、過去2年で2回、みなが「首相にふさわしい」と回答し、「国民的に人気」だったはずの首相の内閣支持率が転げ落ち、政権を投げ出した後にである。だが(産経新聞ではなく)NHKの解説委員までが、根拠なしに麻生が国民的人気であると言ってしまうような状況が、今の日本にはある。
以上のように、「次の首相にふさわしい人」を聞く類の調査では、政治家の人気を推し量ることは難しい。したがって、ここから選挙結果を占うのも無理がある。逆に言えば、この結果をもって麻生太郎は人気がない、というようなことを言えるわけではない。次回は、もう少しこの問題について考えてみようと思う。
「次の総理」NO1だった安倍・福田総理は二人とも総理を投げ出した。
こうした「次の総理」調査について「ザ選挙」で菅原琢氏が疑問を投げかけている。詳しくは http://www.senkyo.janjan.jp/senkyo_news/0809/0809120988/
「次の首相」調査を重視する意味はあるのか? 菅原琢
かつては、「次の首相」に類する調査はあまり見かけなかったように思う。それがいまや、どこの新聞もどこの局も、誰がふさわしいか、誰がよいと思うか、あらゆる人に回答を迫っている状況である。限定的な選択肢から択一させる奇妙な調査の結果を、国民的人気の指標としてほとんど全ての報道機関が利用しているのである。
しかし、回答者が仕方なしに選んだ結果を、「国民的人気」というフレーズで繰り返し報道することが、正しいジャーナリズムと言えるのだろうか。しかも、過去2年で2回、みなが「首相にふさわしい」と回答し、「国民的に人気」だったはずの首相の内閣支持率が転げ落ち、政権を投げ出した後にである。だが(産経新聞ではなく)NHKの解説委員までが、根拠なしに麻生が国民的人気であると言ってしまうような状況が、今の日本にはある。
以上のように、「次の首相にふさわしい人」を聞く類の調査では、政治家の人気を推し量ることは難しい。したがって、ここから選挙結果を占うのも無理がある。逆に言えば、この結果をもって麻生太郎は人気がない、というようなことを言えるわけではない。次回は、もう少しこの問題について考えてみようと思う。