被爆国、日本。
その日本も原子爆弾の製造に血道をあげていた。
そんな難しく、興味深いテーマに挑戦した劇が
東京原子核クラブ。
主人公は、ノーベル物理学賞をもらった
朝永振一郎氏を思わせる友田晋一郎。
舞台は東京本郷にある下宿「平和屋」
住人は理化学研究所に務める面々、元ダンサー、
キャバレーのピアノ弾き、新劇の劇作家、それにニセ東大生。
大学野球大好き人間の下宿の主人、
その娘(海軍の将校にほのかな恋ココロを抱いている)
これらの人物の青春模様が展開されていく。
友田はドイツに留学して帰ってくる。
科学の女神に見込まれた男として。
戦争は激化。やがて敗戦。
ドラマの核は、下宿の娘と友永の対話のなかに凝縮される。
娘に対して友田は、ヒロシマの原爆投下を知った時には
人間がついに原子核のエネルギーを解放した事実に
ココロを奪われて、犠牲になった人々のことに
思いを寄せることがなかった。
そのことに気づいて愕然とした、と話す。
テンポもよく、3時間弱の舞台も、そんなに長くは感じられず、
なかなか面白い舞台でした。
北朝鮮の核の脅威?に対して核武装論が顔を見せてきた昨今、
とても深刻な今日的なテーマを持った劇でした。
その日本も原子爆弾の製造に血道をあげていた。
そんな難しく、興味深いテーマに挑戦した劇が
東京原子核クラブ。
主人公は、ノーベル物理学賞をもらった
朝永振一郎氏を思わせる友田晋一郎。
舞台は東京本郷にある下宿「平和屋」
住人は理化学研究所に務める面々、元ダンサー、
キャバレーのピアノ弾き、新劇の劇作家、それにニセ東大生。
大学野球大好き人間の下宿の主人、
その娘(海軍の将校にほのかな恋ココロを抱いている)
これらの人物の青春模様が展開されていく。
友田はドイツに留学して帰ってくる。
科学の女神に見込まれた男として。
戦争は激化。やがて敗戦。
ドラマの核は、下宿の娘と友永の対話のなかに凝縮される。
娘に対して友田は、ヒロシマの原爆投下を知った時には
人間がついに原子核のエネルギーを解放した事実に
ココロを奪われて、犠牲になった人々のことに
思いを寄せることがなかった。
そのことに気づいて愕然とした、と話す。
テンポもよく、3時間弱の舞台も、そんなに長くは感じられず、
なかなか面白い舞台でした。
北朝鮮の核の脅威?に対して核武装論が顔を見せてきた昨今、
とても深刻な今日的なテーマを持った劇でした。