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東京原子核クラブ観劇    落石

2008年09月20日 09時55分11秒 | 文化一般、書評・マスコミ評など
被爆国、日本。
その日本も原子爆弾の製造に血道をあげていた。

そんな難しく、興味深いテーマに挑戦した劇が
東京原子核クラブ。

主人公は、ノーベル物理学賞をもらった
朝永振一郎氏を思わせる友田晋一郎。

舞台は東京本郷にある下宿「平和屋」
住人は理化学研究所に務める面々、元ダンサー、
キャバレーのピアノ弾き、新劇の劇作家、それにニセ東大生。

大学野球大好き人間の下宿の主人、
その娘(海軍の将校にほのかな恋ココロを抱いている)
これらの人物の青春模様が展開されていく。

友田はドイツに留学して帰ってくる。
科学の女神に見込まれた男として。

戦争は激化。やがて敗戦。

ドラマの核は、下宿の娘と友永の対話のなかに凝縮される。

娘に対して友田は、ヒロシマの原爆投下を知った時には
人間がついに原子核のエネルギーを解放した事実に
ココロを奪われて、犠牲になった人々のことに
思いを寄せることがなかった。
そのことに気づいて愕然とした、と話す。


テンポもよく、3時間弱の舞台も、そんなに長くは感じられず、
なかなか面白い舞台でした。

北朝鮮の核の脅威?に対して核武装論が顔を見せてきた昨今、
とても深刻な今日的なテーマを持った劇でした。







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不思議で不思議で、解けない疑問  文科系

2008年09月20日 00時55分44秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
今、世界が金融体制崩壊で騒然となっている。当然だと思う。アメリカの3位以下の証券・投資会社が破綻して、こんなだからだ。
3位はバンクオブアメリカに吸収、4位が67兆円!焦げ付きで「破綻」、5位は公金注入・国家管理下にということだ。2位のモルガン・スタンレーもその株が一時44%も下がって、要警戒水域と言う。風評でなくともモルガンも既に破綻しているである。デリバティブや、サブプライム住宅ローン債券を組み込んだ証券などは特に、連鎖負債が避けられないものと聞くから。

さてこれらが、前例がない誤りならいざ知らず、何のことはない日本の90年代前半と全く同様の「確信犯的誤り(これは詐欺、犯罪と呼ぶべきではないか?)」の繰り返しなのである。「土地・建物を永久に値上がりしていくものと扱って借金で買わせ」、「買った時よりももっともっと値上がりしているよ」ということでさらに企業などが率先し合って借金生活をすすめあってきたことが日本と同じなのである。
これらの債券を証券の中に組み込んで、「低所得者のそれはハイリスクだからハイリターンである。それに、まだまだこのハイリスクの破綻は遠い先のこと」と破綻寸前まで売り込んできたのはすごく手がこんでいるみたいだが。格付け会社なるものが、破産会社に信用を支えてきたとか、4大会計会社の一つが粉飾決算でずっと前に潰れているとか、総体として日本のバブル、その弾けより随分手が込んでいて、犯罪性も高そうなのである。

さて、これが案の定、日本の住宅バブルと同様に、破綻した。額が凄い。1社だけで67兆円なんて、世界第2位経済大国日本の国家予算なみではないか。4位のリーマンが資産6911億ドルで67兆円の負債ならば、資産1兆1198億ドルと1位のゴールドマンや、同じく1兆454億ドルで2位のモルガンの負債は一体どんな額になるのだろうか。おそろしいことである。

さて、不思議なのは以下だ。
これでも規制緩和、構造改革は正しいのだろうか。そしてこれからも新自由主義的『民活』に信を置き続ける経済しかないのだろうか。
67兆円もの焦げ付きを社会に対して作って、世界の多くの人々をどん底に落とし込んでも、「民間に任せておけば大丈夫。政府は口出しをするな」という言葉に従って、規制どころか実態さえつかんでいなかった体制、政府に罪はないのだろうか。あまつさえ、普通の会社が潰れれば、洟も引っかけられないのに、バブル崩壊の日本の銀行や、アメリカの証券会社は国家に救済までされるのだ。

こうして、厳しく言えば、彼らに対してだけは「社会主義そのものの政策」が適用されているという、なんたる皮肉!! かと言って、どこかの政党が言ったようにこれを間違いだからやめろとだけの「理論」、方向で処理すれば、政府が直接銀行業のようなことを行うしか、いわゆる「不況対策」「信用収縮」対策はないかも知れない。そうなったらそれこそ全く、まるまるの社会主義国家かも知れないが、当面官僚などは全くもって、もっと信用できないしなー。

こんなに地獄のような同じ確信犯的誤りをわずか20年足らずの間に2回も繰り返す体制でも、「代わりがないから仕方ない」と、こう言い切るべきものなのだろうか? 不思議だ。
是非どなたかに説明して欲しいものである。
コメント (1)
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