時事通信
「迎撃瞬間、握手やガッツポーズ=画面で確認、喜ぶ空自隊員ら」
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008091800157
【ホワイトサンズ(米ニューメキシコ州)17日時事】暗闇に映し出された白い光を、上昇してきたもう一つの光が直撃-。PAC3が模擬弾を迎撃する瞬間を、発射試験に参加した航空自衛隊員らはオペレーションルームなどのモニター画面で確認、その瞬間、室内は拍手で包まれ、隊員らは握手やガッツポーズで喜びを表したとい
う。
試験が行われた米陸軍のホワイトサンズ・ミサイル射場。広さ5149平方キロと山梨県とほぼ同じ面積を持つ米軍最大の演習場だ。1945年に世界で初の原爆実験が行われたことでも知られ、自衛隊は70年代から利用している。
「乾燥した空気に悩まされたが、今は初めての発射に士気は上がっている」。試験に参加した空自第1高射群(埼玉県・入間基地)と高射教導隊(浜松基地)の隊員ら約80人は今月4日に現地入り。射場北部に発射機や管制装置などPAC3機材を展開し、発射当日をこうした心境で迎えた。
模擬弾は南に約120キロ離れた地点から17日午前7時55分(日本時間同日午後10時55分)に打ち上げられ、2分後にPAC3を2発発射、迎撃はこの約30秒後だった。空自幹部は「すべて制御されており、発射ボタンを押すこともない。システムの点検が終われば、あとは機械任せ。心配はしていなかったが、当たって良かった」と話す。
PAC3は1発8億円で、試験で掛かった費用はこれ以外に約15億4000万
円。試験後に会見した航空幕僚監部の平田英俊防衛部長は「技術的な信頼性が証明された。導入には意義がある」と力を込めた。(了)
平田英俊(ひらた・ひでとし)(2008/09/18-09:11)
朝日新聞(2008年9月17日23時29分)
「PAC3、初の迎撃試験に成功 米で航空自衛隊」
http://www.asahi.com/national/update/0917/TKY200809170298.html
【ホワイトサンズ(米ニューメキシコ州)=樫本淳】日本の弾道ミサイル防衛(BMD)の地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)の初の実射試験が17日午前7時55分(日本時間17日午後10時55分)、米陸軍のホワイトサンズ・ミサイル発射試験場で実施された。航空自衛隊が2発を発射し、弾道ミサイルに見立てた標的を2分半後に迎撃、破壊することに成功した。
BMDは米国が世界的に配備を目指しているシステムで、日本も整備を進めてい
る。PAC3は日米以外でドイツとオランダが配備しているが、米国以外の発射試験は初めて。
海上配備型迎撃ミサイルSM3とPAC3によるBMDシステムのうち、SM3は昨年12月、海上自衛隊のイージス艦「こんごう」がハワイ沖で実射試験に成功している。今回はPAC3の機能確認のため計画された。
防衛省は、すでに配備ずみの入間(埼玉県)、習志野(千葉県)、武山(神奈川
県)、霞ケ浦(茨城県)、浜松(静岡県)の各基地・分屯基地を含め、2010年度末までに京阪神、北部九州地区などに計16高射隊分のPAC3を配備する。こんごうは佐世保基地(長崎県)に配備され、10年度末までにほか3隻のイージス艦をSM3搭載型に改修する。日本のBMDは今後、これらの初期整備を終え、本格稼働の
段階に入る。
中距離弾道ミサイルは秒速3~7キロで飛来する。今回は標的の速度を実際より遅く設定し、発射時刻や飛来方向も事前に決められた状況で実施した。PAC3は1発8億円で、ほかに約15億4千万円の費用がかかっている。
初期整備までで1兆円に上る費用が、今後どこまでふくらむのか見通しがたたないなど課題も多い。弾道ミサイルが米国を狙っていると判明した場合、日本のBMDシステムで迎撃することは憲法が禁じる集団的自衛権の行使にあたるが、政府での議論は進んでいない。
★朝日の記事の様に、すでに全国十箇所に配備済み。今後その数を増やしていく。
よく内容が知らされないままに巨額のミサイル配備が進んでいる。
外交面、予算面、憲法面のどれをとっても危険な戦力強化が進んでいる。
「迎撃瞬間、握手やガッツポーズ=画面で確認、喜ぶ空自隊員ら」
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008091800157
【ホワイトサンズ(米ニューメキシコ州)17日時事】暗闇に映し出された白い光を、上昇してきたもう一つの光が直撃-。PAC3が模擬弾を迎撃する瞬間を、発射試験に参加した航空自衛隊員らはオペレーションルームなどのモニター画面で確認、その瞬間、室内は拍手で包まれ、隊員らは握手やガッツポーズで喜びを表したとい
う。
試験が行われた米陸軍のホワイトサンズ・ミサイル射場。広さ5149平方キロと山梨県とほぼ同じ面積を持つ米軍最大の演習場だ。1945年に世界で初の原爆実験が行われたことでも知られ、自衛隊は70年代から利用している。
「乾燥した空気に悩まされたが、今は初めての発射に士気は上がっている」。試験に参加した空自第1高射群(埼玉県・入間基地)と高射教導隊(浜松基地)の隊員ら約80人は今月4日に現地入り。射場北部に発射機や管制装置などPAC3機材を展開し、発射当日をこうした心境で迎えた。
模擬弾は南に約120キロ離れた地点から17日午前7時55分(日本時間同日午後10時55分)に打ち上げられ、2分後にPAC3を2発発射、迎撃はこの約30秒後だった。空自幹部は「すべて制御されており、発射ボタンを押すこともない。システムの点検が終われば、あとは機械任せ。心配はしていなかったが、当たって良かった」と話す。
PAC3は1発8億円で、試験で掛かった費用はこれ以外に約15億4000万
円。試験後に会見した航空幕僚監部の平田英俊防衛部長は「技術的な信頼性が証明された。導入には意義がある」と力を込めた。(了)
平田英俊(ひらた・ひでとし)(2008/09/18-09:11)
朝日新聞(2008年9月17日23時29分)
「PAC3、初の迎撃試験に成功 米で航空自衛隊」
http://www.asahi.com/national/update/0917/TKY200809170298.html
【ホワイトサンズ(米ニューメキシコ州)=樫本淳】日本の弾道ミサイル防衛(BMD)の地対空誘導弾パトリオット3(PAC3)の初の実射試験が17日午前7時55分(日本時間17日午後10時55分)、米陸軍のホワイトサンズ・ミサイル発射試験場で実施された。航空自衛隊が2発を発射し、弾道ミサイルに見立てた標的を2分半後に迎撃、破壊することに成功した。
BMDは米国が世界的に配備を目指しているシステムで、日本も整備を進めてい
る。PAC3は日米以外でドイツとオランダが配備しているが、米国以外の発射試験は初めて。
海上配備型迎撃ミサイルSM3とPAC3によるBMDシステムのうち、SM3は昨年12月、海上自衛隊のイージス艦「こんごう」がハワイ沖で実射試験に成功している。今回はPAC3の機能確認のため計画された。
防衛省は、すでに配備ずみの入間(埼玉県)、習志野(千葉県)、武山(神奈川
県)、霞ケ浦(茨城県)、浜松(静岡県)の各基地・分屯基地を含め、2010年度末までに京阪神、北部九州地区などに計16高射隊分のPAC3を配備する。こんごうは佐世保基地(長崎県)に配備され、10年度末までにほか3隻のイージス艦をSM3搭載型に改修する。日本のBMDは今後、これらの初期整備を終え、本格稼働の
段階に入る。
中距離弾道ミサイルは秒速3~7キロで飛来する。今回は標的の速度を実際より遅く設定し、発射時刻や飛来方向も事前に決められた状況で実施した。PAC3は1発8億円で、ほかに約15億4千万円の費用がかかっている。
初期整備までで1兆円に上る費用が、今後どこまでふくらむのか見通しがたたないなど課題も多い。弾道ミサイルが米国を狙っていると判明した場合、日本のBMDシステムで迎撃することは憲法が禁じる集団的自衛権の行使にあたるが、政府での議論は進んでいない。
★朝日の記事の様に、すでに全国十箇所に配備済み。今後その数を増やしていく。
よく内容が知らされないままに巨額のミサイル配備が進んでいる。
外交面、予算面、憲法面のどれをとっても危険な戦力強化が進んでいる。