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 ザックジャパン(81) 代表史上初の激論!  文科系

2013年06月02日 11時49分29秒 | スポーツ
 昨日のザックジャパン合宿で非常に珍しいことが起こった。ミーティングが1時間以上も長引いたのだが、討論が始まったからだ。それもなかなかの激論だったことがはっきりしている。結果として練習時間を1時間以上も縮めることになった激論内容を、読めるだけのものを読んだなかから推察してみた。もっとも、内田篤人がそう言っていたのだが「内容は、言えないですね!」と、きちんと報告出来ることは何も外に出ていない。先ず、はっきりしていることから始めたい。
・最初に、ザックがブルガリア戦のことで大雷を落とした事ははっきりしている。
・それに対して、選手から同調の声が上がったようだ。長友、川島辺りがゲーム後に覇気のなさを吐き捨てていたから、そんな声なのだろうと推察できる。
・激論になったのは、一つには3-4-3をめぐってのようだ。ザックの「規則に縛られず、行く所はいけ」のことだろう。長友もそう語っていたのだから。
・結論としてザックのこの言葉があるが、日本代表ではかってないような非常に珍しいものと言える。「ピッチでやるのは君たちだ」。
・ザックのこの言葉にプラスして、長谷部の言葉もある。「監督も選手も最後は同じ方向を向けた」

 ここからは以上の事実と、誕生から今までのこのチームの経過についての僕の知識などとから、何が起こったのかを推察することになる。監督と選手に対立があったことは明らかである。それも3-4-3のやり方について。ただ、ザック流3-4-3のやり方は、いつもの4-2-3-1のやり方にも関わってくるからこそ、3-4-3だけの話としては済まないのである。すると、こんな3点ほどが浮かび上がってくる。
①最終ラインが下がりすぎと監督は言うが、そんなに上げられない時もあると分かって欲しい。②サイドの攻撃手は横に張っておれと監督が命じるから、なかなか中へ入れない。③よって、必要な時に敵ゴール前の選手が少なすぎて、多く作れたシュートに余裕が生まれない。

 討論の着地点は、こんな所だろう。①については、「あまりに下がりすぎず、なるべく上げるという程度で、いつでも上げるというように無理はしない」という形で、選手の声が少々通った。②と③については、「もっと大胆に、中や前へ詰める時は皆で詰める」となったのだと思う。この点は、もっともっと皆でリスクを冒すという意志一致が出来たはずだ。ただ、ブルガリア戦でかなり指示無視をしていた乾は、今度は使われないのではないか。ドイツ杯決勝戦で不在中の岡も帰ってくることだし(なおこの決勝戦は、バイエルン3:2の勝利で、優勝した)。ただ、それでも乾を使ったら、ザックが選手の自主性を本当に重んじる「太っ腹」を示したことになり、それはそれで非常に興味深いことだ。

 何はともあれ、この討論は日本代表史で画期的なものだ。選手が監督の叱責に対して一種抗議をしたのだし、それが一定反映された結末になるほど選手が主張を貫いたと思われるからである。選手達が監督に従順という日本的習慣から史上初めて脱したという程度にまで、その戦術眼に自信を持ち始めたということだろう。これはこれで、画期的なことで、めでたいめでたい。
コメント (6)
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