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ザックジャパン(89) イタリア戦でハイプレス「チャレンジ」は? 文科系

2013年06月19日 08時42分21秒 | スポーツ
 日本は以前からゲームによって出来不出来が大変大きい国だった。力がかなり劣るアジアの国にも敗けることも度々だった。それは、組織戦略を選手が曖昧にしたときだ。具体的現象としては、後手に回ってパスが回らない時だが、その原因はたいていこういうことだったと観てきた。
 筋肉量が小さく1対1に弱い日本人は、技術と俊敏性を活かした組織戦略がすべてとさえ言える。そういう日本人の組織戦略として、同じように筋肉量が小さいスペインの組織戦略を取り入れてきたのも必然性のあることだった。ブラジル戦でも、その組織戦略の曖昧化があったというのが僕の見解である。ザックもそう見たはずだ。最も欠けていたと重視したのがDFラインの押し上げと、それと一体になったハイプレスである。これを抜きにした「個人の(突出した)力」など、日本人にはあり得ないと言いたい。スペインでもあり得ないのと同じように。

 さて、以下に見るように、ブラジル戦翌日の選手達はイタリア戦へのいくつかの誓いをしあったようだ。「スピード」、「連係」、「チャレンジ」などがキーワドだったらしい。ただ、ザックもそう思っているだろうが、「DFラインを上げなければ攻撃のスピードは出ず、ボールも走らないからチャレンジにならない」と僕は見る。つまり、ハイプレスがなければ、チャレンジも声だけの空回りだろうと。それが日本人向け現代サッカーというものだから、ハイプレスが改善されるかどうかだけを今夜はみたいと思う。来年のブラジルを控えた今、それ以外の闘いでは強い所とやる結果も見えているのだし、無意味であるとさえ。事実上心が負けて腰が引けているわけだから、勝てるわけがないのだ。図抜けたFWが居ない場合の今のサッカーでは、良い攻撃は良いボール奪取からしかできない。これは、組織としてボールを走らせて点を取ろうとするチームの宿命のはずだ。そこをどうしようとしているのか、最も僕が気になる所だ。以下の報道された選手達の言葉からそれをうかがい知るしかない。ゲキザカと毎日新聞の報道記事から取った。

【 惨敗したブラジル戦からどう立て直すか。ブラジル戦から一夜明け、選手たちが口をそろえて言ったのは「チャレンジしよう」ということだった。
 何もできずに終わった開幕戦を思い返すに、選手たちはいても立ってもいられなかった。試合を終えて宿舎に戻ってからの食事会場。一夜明けての朝食会場。そして、クールダウンの軽いメニューをこなした練習会場。ポジションの近い選手同士で話し合う姿がそこかしこにあった。
 チーム全体のミーティングではなく、選手同士数人ずつが集まって意見をぶつけ合うスタイルは、ザックジャパンで頻繁に行われていることだ。DF長友佑都(インテル)はこう言う。
「何人かで話した。あの試合の反省から生かされるのは、失点をすべて消極的に受け止める必要はないということ。昨日はチャレンジできなかったことが情けなかった。でもこの情けなさはプラスに変わると思うし、変えないといけない。『お前ら何しにきたんだ』ということになる」
 DF今野泰幸(G大阪)は「選手同士で話をした。一番悔いが残っているのは、チャレンジしなかったこと。やるからには全力を出そうと話をした」と、こちらもチャレンジの重要性を口にする。
 FW岡崎慎司(シュツットガルト)は「守備では守れていたところもあった。課題は攻撃だとみんなでも話していた」と、より積極的に攻撃を仕掛けていくためのモチベーションを上げた様子だ。
 “世界との差”を痛感し、傷心のザックジャパンだが、選手たちは徐々に開き直りを見せてきた。「僕らはもう負けられない」(長友)というイタリア戦まであと3日。戦士たちのメンタルが万全になるまでもうすぐだ。
(別のゲキサカ・ページで)香川は言う。
「ブラジルはチャンスのときに攻守において走力があった。速かった。僕らに足りなかったのはその速さ。バイタルでボールを受けて走り込んでいくときのスピードが必要。メリハリをつけてやりたい」
(取材・文 矢内由美子  ガキサカのページから) 】

【 [ブラジリア中村有花]日本代表はブラジル戦から一夜明けた16日、ブラジリア近郊で練習を行った。故障などで別メニュー調整になった長谷部、本田、吉田をのぞく20人が集まり、ブラジル戦でプレーした選手と控え組に別れて約1時間汗を流した。
 ◇ブラジル戦完敗から一夜
 ブラジル戦に惨敗した危機感の表れか、ザッケローニ監督は、練習中に選手をつかまえては積極的に話しかけた。約20分にわたり話し込んだ遠藤は「中でプレーするのと外で見て思うことは違うこともある。昨日はボールがうまく回っていなかったので意見を合わせたかった。監督の思い描くサッカーもあるが、できないときのアイデアを持つことも大事」と話した。
最終更新:6月17日(月)12時45分   毎日新聞 】

 具体的なポイントを突いた反省になっていないと見えて仕方ない。監督とかなりの論争になったらしい遠藤のこの言葉は特に。
「昨日はボールがうまく回っていなかったので意見を合わせたかった。監督の思い描くサッカーもあるが、できないときのアイデアを持つことも大事と話した」
 低いディフェンスラインのままで速く攻めるったって、間延びしてボールが運べないといういつもの悪い形が予想されるだけだ。それでどんなアイディアが持てる? どんな個人能力が発揮できる? こんな時こそ、アジアでも体力のあるオーストラリアや韓国、ウズベキスタンに負けた時なのである。

 本日は、監督命令に従って、DFラインを上げ、ハイプレスを徹底するゲームをやって欲しい。それなくしては、どうせ絶対に勝てる相手ではないのだから。負けるにしても得意な形をやりきって負けるべし。ナカタヒデやオシムがブラジル戦後に批判したのもそういうことだったと思う。来年を目指した今は、特に大事なことだと。
コメント (16)
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