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新聞の片隅に載ったニュースから(94)    大西五郎

2013年06月21日 15時34分23秒 | スポーツ
(維新の会)奈良(選挙区)の候補は出馬辞退へ(2013.6.21 毎日新聞)

 参院奈良選挙区(改選数1)に、日本維新の会から立候補を表明した奈良県議、山本進章(のぶあき)氏(58)が、出馬を取りやめる意向を固めたことがわかった。党本部からの十分な応援がないことに加え、橋下共同代表も従軍慰安婦を巡る発言などの影響で党勢が低迷し、陣営の不満が高まっていたという。

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 維新の会の参議院選挙の予定候補者の候補辞退が続いていることは№93でもお伝えしましたが、まだ終らないようです。山本進章氏は自民党の奈良県会議員でしたが、自民党を離党して維新の会に加わりました。
 なお、維新の会は参議院選の愛知選挙区に、当初比例代表候補に内定していた元衆議院議員の近藤浩氏(52)を立てることを決めたようです。維新の会は今度の参議院選でみんなの党と協力し幾つかの選挙区で棲み分けを行うことにし、愛知選挙区では候補を立てずにみんなの党の候補を応援することにしていましたが、橋下氏の従軍慰安婦問題の発言にみんなの党が反発し、協力が解消されました。維新の会愛知支部では候補を擁立しない方針でしたが、党内から「候補を立てるべきだ」という声が強まり、近藤氏を比例代表から選挙区候補に変更したものです。
 なお、近藤氏は自民党の愛知県会議員を二期務めたのち、2003年の総選挙に愛知4区から自民党公認で立候補して、選挙区選挙では落選しましたが比例東海ブロックで当選しました。しかし運動員に買収資金を渡したとして起訴され、有罪となり、議員を辞職しました。昨年末の総選挙には、今度は維新の会に移って東海ブロック単独の比例候補として立候補しましたが落選しました。
 ところで橋下氏の従軍慰安婦問題の発言では、橋下氏と共同で党代表を務める石原慎太郎衆議院議員(前東京都知事)が18日の国会議員団役員会で「橋下君の発言で党は大迷惑を被っている。選挙を戦う仲間に謝るべきだ」と批判しました。橋下氏は当初「選挙の結果で皆が辞めろというなら代表を退く」と答え、発言は取り消さない姿勢を示していました。しかし党内の意見が厳しいことを知って、20日に東京都議選と参議院選の候補者宛に「僕の個人的な政治的信条に基づく態度、振る舞いで、目の前の戦いが大変厳しいものになってしまいました」とメールで謝罪したと新聞やテレビのニュースが伝えました。
 石原氏が「大迷惑だ。橋下君は謝るべきだ」と言いましたが、石原氏は橋下発言が報じられた直後は「軍と売春は付きものだ。橋下君は基本的に間違ったことは言っていない」と言っていたのをテレビの画面で見ていますが、俗にいう「君子豹変す」でしょうか

 №93で、維新の会の参院選比例候補の中津川博郷氏が「落選したら破産のおそれがある」と辞退の理由を述べたことが「本音でしょう」と言ったことに対し、一部の方から、中津川氏の息子が不祥事を起こしたからだ。破産云々を信じるのかという指摘がありました。一部の人の特異例を探し出して全体を否定するのではなく、全体に共通するものを見るべきだと思います。
                                       大西 五郎
コメント (2)
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ザックジャパン(90) これがゲーム評というもの 文科系

2013年06月21日 15時24分43秒 | スポーツ
 ブラジル戦を観て、監督を換えよとか叫んでいた評論家が多い。金子達仁もその1人だった。中山某というのもいた。こんな連中は評論家など廃業してしまえ。結果だけで物を言うのは、素人も同じである。理由は以下の通り。

 日本の出来にムラがあることは既に有名なこと。ブラジル戦は悪い方が出たわけだが、これだけをすべてとするような連中は全く観る目がないと証明したも同じである。結果だけで物を言う連中だ。そういう連中はイタリア戦については「向こうが不調だったのだ」とでも言うしかないだろう。
 ところで、ブラジル戦がこういうゲームだったことも既にはっきりしている。選手の一部が監督の対ブラジル戦略に従わなかったと。なのにザックは、それらの選手も先発で使った。「やるのは君たちだ」という態度である。罰則でもって選手を従わせるモウリーニョには、絶対に出来ない行為である。ジーコと同じで、凄い人格者なのだ。ザックはこんなことまでを事前にキャプテンに1対1で話している。
「南ア大会のやり方もあり得る。が、私は君たちの力は世界を驚かせるほどのものがあると観ているのだ。自分らの良さを出せ」
 この励ましを受けた長谷部が選手会議を開いて、イタリア戦の結果となった。確かに幸運もある。初めイタリアが攻めてこなかったから、前4~5人の連係だけで長所を出すことが出来たのだ。チームの好調時のようにDFラインがそんなに上げていたとは思わないからだ。ただ今度は、本田や初先発した前田が、ザック方針を頑張った。きちんと言われたマークを果たした。結果、イタリアのブッフォンがこう言っているほどに。「代表でこれだけシュートを打たれたのは初めてのことだ」。こんな賛辞は、好不調で作れるものではない。

 オシムのゲーム評を転載しておく。彼は、ブラジル戦も正しく批評したが、イタリア戦もすべてを見抜いている。賢い人は違うものだ。スポニチアネックスから取った。

【 オシム氏の提言 必要な遠藤のバックアッパー…大胆な若手抜てきを
 元日本代表監督のイビチャ・オシム氏(72)は、欧州選手権準Vのイタリアに3―4で惜敗した日本の戦いぶりを高く評価した。選手の個々については遠藤が大きな役割を果たしたとする一方で、本田についてはもっと周囲を生かすべきと指摘した。

 日本の試合運びでは遠藤が大きな役割を果たし、安定感を与えていた。逆に遠藤が出場停止、あるいは負傷した場合にどうするか、遠藤のバックアッパーを真剣に考えた方がいい。本来は長谷部にその役割を果たしてほしいところだが、今度は今の長谷部の後継者が必要になる。遠藤のような技術と戦術眼を持ち、しかももっと運動量とスピードのある若手を大胆に抜てきしてはどうか。そして、本大会に向けて、戦術的なオプションの幅を広げること、中盤の選手の負傷に備えバックアップを訓練すること、ブラジル大会以降のことも考慮し、未来志向のチームづくりをしてほしい。

 本田のプレーは悪くはなかったが、自分の実力を示そうと無理をしたり、次の瞬間には集中力を欠いた場面があった。力み過ぎだ。それが重なるとチームのブレーキになる。もっと周囲を生かすことで自分も生きる道を進むべきだ。クレバーな選手だから理解してくれると信じている。

 イタリアは日本より格上。イタリア優勢と予想する者が多かった。私はブラジル戦で腰の引けた戦いをして完敗した日本がどのように立ち直るか注目していた。とりわけ、大敗した試合の後で選手たちに自信を取り戻させられるかは、監督をはじめとするスタッフの手腕の見せどころだからだ。
 W杯など大きな大会では決勝まで進出すれば短期間に6、7試合する。すべて良い内容で戦うことはできない。限られた時間で立て直す。そうした角度から見れば、イタリア戦はかなり成功していた。ブラジルに大敗した直後にこういう試合ができたことで、若い選手はかけがえのない経験を積んだことだろう。】

 遠藤の後継者は、私見では鹿島の柴崎岳しかないだろう。ザック戦略を身につけるには、若ければ若いほどよいのだから。ただし、若い内に日本的技術だけでなく、努力して体も作った選手ということだ。柴崎は賢い。ヒデやホンダのように世界水準に注視しつつ長期的自己育成をやってきたと言う。この2~3年凄く当たりの強くなったJで高卒後すぐにボランチ・レギュラーを勝ち取ったというのは、その証明なのだと思う。鹿島で高校出てすぐの名選手と言えば内田篤人を思い出すが、ヒデなみの才能なのかも知れぬ。まだ21才。でも、ヒデがフランスワールドカップ日本のエースになった年齢だ。柴崎の成長には、ヒデや遠藤、俊輔並みの才能がありながら自らの不始末などで不本意なサッカー人生を送らざるをえなかった小笠原が貢献していることは間違いあるまい。小笠原よ、柴崎をどんどん育ててくれ! 柴崎に最も望みたいのは、小笠原や遠藤がヒデから受け継いだ戦術眼だ。技術や強さは代表でももう十分に通用すると思うから。
 関連して、ここで言っておきたいことがある。ヒデとゴンの日本サッカーに果たした役割はもの凄い。この点は、カズなど「物のカズ」にも入らない。日本の中盤隆盛をもたらしたのはヒデだし、前田も岡崎も、ゴンを受け継ぐ流れである。

 最後にもう一言。岡崎がシュトットガルトを出るかというニュースが流れた。そうしろ、そうしろ! 岡崎ほどの選手を理解できない監督の所などにいることはない。取りたいと言っているのは現在の世界2強国、ドイツ他チームとイングランドらしいが、絶対にドイツがよい。スペースに走るパスサッカー得点が爆発と激変していきつつあるリーグなのだから。清武、乾がチームの柱になったというのはそういうことなのだ。

 メキシコ戦は、DF陣も含めて、ザックの方針通りやって欲しい。それがブラジルワールドカップで世界を驚かせる近道であると思う。

コメント (19)
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