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ザックジャパン(83)宇佐美貴史と宮市亮 文科系

2013年06月04日 12時00分28秒 | スポーツ
 宇佐美貴史と宮市亮がぱっとしない。宇佐美はついにドイツには相応しい契約相手がなく、ガンバに帰ってきた。こーいう選手を代表レギュラーのような感じで押し出していた日本のスポーツマスコミは重大な反省が必要だろう。代表FWレギュラー候補と言えば、馬鹿のひとつ覚えのように「森本、森本」といっていた時代もあった。僕にいわせればドリブルとかスピードとか、純粋な個人的能力しか見ていないのである。現代サッカーに合わないこんな見方をしてきて、サッカーマスコミも少しは反省したらどうか。サッカー少年達の目を狂わせるという罪を犯してきたと、公憤として言いたい。
 個人的能力を取れば、5年前までの岡崎慎司は今のこの二人には及びも付かぬ鈍才。それが、得意なダイビングヘッドにただプラスして走り出しを磨いただけで、あそこまでの選手になった。対して、この2人は考え違いをしていたとしか僕には思えない。

 FWにはいろんなタイプがあるが、スペースがない現代サッカーでは次の2種類しか通用しないはずだ。シュート技術はもちろんだがプラスして滅多に生まれぬような筋肉の強さを備えた怪物と、守備もしっかりやって組織スピードで得点するタイプとだ。前者はますます少なくなっており、イブラヒモビッチ、クリロナ、リベリーで、日本人には先ず無理なやり方だと思う。このリベリーやメッシ、ロッベンは既に、後者に入るのではないか。
 これらと比較して、宇佐美は守備が弱いと前から言われていた。ロッベン、リベリーでさえシャカリキに守備をするようになったバイエルンで、レギュラーがつかめるはずがなかったと言える。宮市については、こんな証言がある。
『あれだけのスピードがあったら、裏に抜けるとか、スピードに乗りながらもらうとかをやったらすぐ得点できるのに、やらないんだよねー。足元でもらうだけ』
 語り手は、中村憲剛。高速縦パスで得点させる彼の言葉だから、現代サッカーについて大きな教えを含んでいるはずだ。現に代表になったばかりのころの香川は、ここでも何回も書いてきたように(10年ワールドカップ直後のパラグァイ戦など)、憲剛に育てられたという側面も大きいと見てきた。その憲剛がマスコミに語った言葉なのだが、日本のためにと敢えて言ったのだろう。宮市にこの老婆心が届くかどうか? 宮市は宮市で、ベンゲルあたりがただこう言ったのかも知れない。「若いのだから、先ず長所を伸ばせ」。対して、最近のベンゲルは選手育成に時間をかけすぎていると、僕は思う。香川や本田はもっと早く化けた。自己育成方針が、バルサ出現以来激変しつつある現代サッカーに合わなければ、必要な時までに化けられないままなのだと思う。ちなみに、ドリブルだけいくら速くてかつ得意でも、視野が狭い選手は使えない時代になっている。また、視野の広さはそんなに簡単に身につくものでもないと思う。マンUのバレンシアやナニが新たなパスサッカーに未だになじめないのは、そう解釈できるだろう。加えて、守備ができぬ選手となったら、世界では通用するはずもない。

 ドルトムントの選手給料総額はバイエルンの多分3分の1以下だろう。それで、対等以上の成績を上げている。チーム戦略、選手育成法がいかに優れているかということだ。だから、こう言えるのだと思う。バルサを進化させたドルトムントのようなこういう(選手育成型)チームでなければ勝てない時代になった、と。①全員で敵ボールをすぐに奪い返す前陣組織プレス。②高速集団でパス交換しながらゴールになだれ込むような得点法。ちなみに、宇佐美や宮市はこの二つとも弱いと見てきた。
コメント (2)
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