九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

新聞の片隅に載ったニュースから(110)   大西五郎

2013年09月03日 19時37分07秒 | Weblog
ナチスが住民虐殺仏の村 戦後68年独大統領初訪問へ (2013.9.2 毎日新聞)

 第二次世界大戦中のドイツ占領下で、ナチス親衛隊が住民642人を虐殺する事件があったフランス中部オラドゥール村を、ドイツのガウク大統領が、独首脳として戦後初めて訪問する。AFP通信が1日、報じた。独仏友好条約(エリゼ条約)締結50周年を記念し、オランド仏大統領とともに当時の廃墟を4日訪れる。独仏の戦後和解を象徴する訪問として注目されている。
 オラドゥール事件は1944年6月10日、ナチス親衛隊が突如襲撃し、住民を教会や穀物倉庫に集めて閉じ込め機関銃掃射と放火で虐殺した。ナチス抵抗運動のレジスタンスのメンバーが隠れているとの誤った情報などが原因とされる。親衛隊の部隊の中に、大戦中にドイツ領となった仏東部アルザス・ロレーヌ地方出身のフランス人も含まれ、仏社会にも禍根を残した。これまで遺族がドイツ首脳の訪問を拒否してきた。
 焼けて廃墟となった村中心部は戦後、仏政府の決定で当時のまま保存されている。両大統領は廃墟を訪れ、事件の生存者と面会する。AFP通信は84年に仏北東部の第一次大戦の激戦地、「ベルダンで当時のミッテラン大統領とコール西独首相が平和を誓って以来の象徴的訪問」として伝えている。
 ガウク大統領は旧東ドイツで民主化デモを主導した元牧師。人権問題などに意欲的な姿勢で知られる。昨年3月の大統領就任後、ナチスによる虐殺が行われたチェコのリディツェ村、イタリアのサンタンナ・ディ・スタツェーマ村をいずれもドイツ大統領として戦後初めて公式訪問し、犠牲者を追悼している。
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 これに比べて日本の安倍晋三首相はどうでしょう。「わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。」という村山談話を首相就任直後に「そのまま継承するものではない」と云っています。村山談話は閣議決定されたものです。
 今年4月23日の参議院予算委員会で「侵略という定義は学界的にも国際的にも定まっていない」と答弁しました。これもおかしな論理です。1974年12月14日の国連総会で「侵略の定義に関する決議」が行われ、国際的に侵略の定義は定まっています。その決議によりますと、「侵略とは、国家による他の国家の主権、領土保全若しくは政治的独立に対する、又は国際連合の憲章と両立しないその他の方法による武力の行使であって、この定義に述べられているものをいう(第1条)」で、以下武力の最初の行使(第2条)、侵略行為(第3条)などと具体的に規定しています。安倍首相は日本の侵略はなかったと云いたいのですが、ドイツは率直に誤りを認めたからヨーロッパで信頼を回復したのです。安倍首相も素直に過去の過ちを認めるべきです。

                                      大西 五郎
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メディアはこれ以上、触れることが出来ないから…。   只今

2013年09月03日 17時58分18秒 | Weblog
 石原都知事は四年前、IOC総会に皇太子の出席要請したが、宮内庁は憲法上からそれを断わった。
 これに対して石原都知事は、「宮内庁ごときの木っ端役人の決めることではない。覚えておれ」

 「覚えておれ」は、政府、首相が直接乗り出すことだった。高円宮妃の出席が決まった。
 
 【宮内庁はこれまで、憲法上の制約から〈皇族は個別の政策実現には携らない〉と招致には関わらない姿勢を強調してきたから、大きな方針転換になるだけに、風岡宮内庁長官は〈招致活動と受け取られる懸念はあったが、苦渋の決断をした〉〈両陛下も案じていらっしゃると感じた〉という】→『東京・中日』
 【両陛下に説明した風岡長官は、〈昭和からの皇室の対応にかんがみて、今回の対応を案じられていると推察した〉と述べた】→『毎日』
 
  
 これに対して管官房長官は、
 「両陛下も案じておられる、などと勝手な推測をして、なんたることぞ」と批判。

 しかしこれは推測(すいそく)ではない。憶測(おくそく)を言葉にしたら、それは一大事である。
 管官房長官。貴殿は、両陛下を畏れ多くも、無視しているのである。

 オリンピックは、今や「商売」の世界的行事。
 その双翼にあるのが、新聞、テレビを始とするメディア。
 だからメディアは、オリンピックに矢を射ることはできない。
 だから、オリンピックが東京に来たらどうなるか、
         そのことに目を向け、語ること出来るのは、われら無名の人間!


  
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ザックジャパン(105) その「103」討論点の整理    文科系

2013年09月03日 08時45分49秒 | スポーツ
 1970さんとカジュさん、元々の論点とそこから起こったいろんな論点とが錯綜し過ぎていると思われますので、問題をもう一度整理してみます。最初の批判は僕のこんな部分についてだったんですよね?
『コンフェデが終わって本番チーム目指す今、案外安定していると僕が思えないのは、遠藤と本田だ』
『上記コンセプトを体現したセンターフォワードも一緒になってチームとしての得点力がちょっとでも伸びるようなら、本田不要論が出てくると思う。良い監督と所を得た岡崎が、点取りで化ける可能性もあると見ているし。2列目は左から、岡崎、香川、清武となり、遠藤に細貝か山口が変わる日が案外近いのではないかとも想像した。細貝はヘルタ・ベルリンで望むポストを得て急成長中とも見える。ただボランチということではもう一つ、どうしてもこの可能性が僕には排除できない。本田のボランチ起用だ。その場合は遠藤が代わるのではないか』

 さて、ここから最初に出された批判点に、こんなことがありました。香川の守備がザルか否か。そこから例えば
『今の失点を考えれば、2列目に岡崎、本田、清武(原口)等を並べた方が守備力は上がる、香川はワントップの控えでもいいんだけどね』
 対して僕はこんな反論を対置したかと。
『耐える時期を除いては、一糸乱れぬコンパクトプレスから、ダッシュを多くした球離れ良い短いショートカウンターをやれば、本田は要らない』
 するとカジュさんからこの本田部分への反論。1970さんからは、ワントップ変更で得点力が上がるようなら2列目はなお守備力重視で本田であるという主張。
 対して僕は、問題を少し展開させてこう語らせていただいた。
『(上のザックコンセプト6点を)岡田とは逆方向に攻撃的に徹底させたらどうなるだろうと、考えているんです。ザックの3-4-3も、これが必ず採用されるというのではなくって、案外そういう発想なのかも知れませんよ。すると上に書いたようにこうしかないはずなんです。「日本はチームコンセプト通りに戦わなければ何もできないチームと思う。少なくとも世界20位以上には。特に(全員)守備がそうだ。その上でスピード。まずアジリティーで、次いで繰り返せるダッシュ力に、球離れもスピードの一つ」』
 ここではつまり、今のコンセプトをもっとリスキーに攻勢的に戦うやり方もザックは考えているのではないかと述べたつもりです。
 対して1970さんから、
『コンセプトに関して、今やっている事と全然違うコンセプトがいいとするならば、それはもう監督の交代から始めないとおかしくなる。ザッケローニに関しては、ワントップの仕事内容以外はガラッと変えることは先ず無いであろうし、これからも行われる強豪とのテストマッチでもベースを変えることはしない筈だろう』
 ここから、コンセプトと論者の理想とという論議も出されていました。

 さて、最初の僕のエントリーはザックのコンセプトをはっきりさせることが第一の目的でした。対して、そこからの人選部分のほとんどは確たる書き方はしていません。ご批判を浴びた命題自身がそういう書き方ですから。最も反論を浴びた部分でさえこうです。『2列目は左から、岡崎、香川、清武となり、遠藤に細貝か山口が変わる日が案外近いのではないかとも想像した。(中略)ただボランチということではもう一つ、どうしてもこの可能性が僕には排除できない。本田のボランチ起用だ』
 上の『想像した』『(可能性が)排除できない』の他にも、こうです。『(トップには大迫が入るような)気がする』、『(森重と細貝(山口)が入る)可能性があるとも』。まーコンセプトから始まって、自由に人選に想像を働かせたという書き方ですよね。ただ本田、遠藤の部分は「案外安定していると僕が思えないのは」ですし「本田不要論が出てくると思う」ですから、ここにお二方の批判は当然あり得ることだ。ただその場合もボランチ本田を書いていることは是非思い出していただきたいもの。僕はけっして本田の能力を過小評価しているわけではありません。これは、岡田が「代表は、上手いものから順に選ぶということではない」と語ったのと同じ発想です。僕が本田のことをここでこう書いた主たる気持ちはむしろ、既にご存知のようにこういうもの。「コンフェデで遠藤とともにコンセプトを守らなかったのはけしからん!」と。これはちょうど、ドイツWCで小笠原がゲームの外の規律のような問題で批判されたことと似たことのつもりです。こうして、「自由に人選に想像を働かせたという書き方」の中で、ここだけ強い気持ちがあるから、そこを批判されたという気がしたものです。

 でもまー、エントリーの真意はそういうこと。ただ、どういうコンセプト解釈でもトップ下・本田は重要か否か、というよりもザック・コンセプトで死守されるべきかどうかという論議は、当然残っています。香川の守備能力論議も含めてのことですね。

 その上で、論争の中から出て来て僕として最後に残っていると思われる問題について少々。「ザックコンセプトより守備的に戦う」はまー、脇に置ける。そんなことは双方誰も述べていないからです。ちょうど、ザックコンセプトと別のことを語っている積もりは双方にないようにです。逆に、「コンセプトを、もう少しリスキーに攻勢的に戦う。あるいは、さらに攻勢的コンセプトに手直しする」という僕の問題提起と、それに関わる論議は残っていると考えます。もちろん、チームとしての攻勢的守備も含めてのことと断っておきますが。ザックが再三強調しているような彼のバランス概念からいうと、攻撃のための守備や守備のための攻撃、つまり攻守は切り離せない。それのみか、良いDF、ボランチでなければ攻撃も良くならないという観点からです。そこで本田と香川がどうなるかというテーマも僕としては当然含んでのことです。

 さてその上で、お二方として、「この問題が残っておりかつ重要テーマだから、討論を継続したい」というものがありましたら、改めて御提起ください。以上問題の整理のつもりでした。





















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新聞の片隅に載ったニュースから(109)    大西五郎

2013年09月03日 08時45分49秒 | Weblog
石原氏、今さらの「大阪都」ダメ出し (2013.9.1 朝日新聞)

 日本維新の会の石原慎太郎共同代表が31日の党執行役員会で、橋下徹共同代表が推進する大阪都構想について「名称がわかりにくい」などと苦言を呈した。維新は、都構想が争点となる堺市長選(9月29日投開票)での勝利に全力を注ぐが、石原氏の発言は選挙戦に影響を与えかねない。
 執行役員会は、堺市長選の応援態勢などを話し合った。橋下氏は公務のため欠席した。石原氏は、日本に「都」は複数いらないとの理由から「大阪都」の名称変更を迫ると、松井一郎幹事長が「今から名前を変えるわけにはいかない」などと拒否したという。

橋下・日本維新の会共同代表パーティ券の購入が取材条件(2013.8.31 毎日新聞)
 日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)は30日、大阪市内のホテルで政治資金パーティーを開いた。2008年の大阪府知事就任以降毎年パーティーを開催している橋下氏は、今回初めて原則非公開とし、パーティー券(1枚1万5000円)を購入した場合のみ記者の入場を認めた。出席者によると、橋下氏は憲法改正をテーマに講演したという。橋下氏は非公開にした理由について26日、記者団に「公開がある意味例外なのではないか。カメラに撮られて繰り返し報道されると全然違う方向に行ってしまう」と説明した。
 毎日新聞は「特定の政治家への支援につながる行為は避けるべきだ」と判断し、パーティー券を購入せず入場を見送った。

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 日本維新の会に関するニュースを二つ紹介しました。いずれも維新の会という政党を理解するのに必要なことと思ったからです。
 「大阪都構想」はそもそも橋下氏が維新の会を立ち上げた原点の政策、河村名古屋市長風に云えば“1丁目1番地”の政策です。それをもう一人の共同代表が否定するような発言をしました。
橋下氏が石原慎太郎氏や当時太陽の党と云っていた平沼赳夫氏らと合流したのは、自ら掲げる政策の実現のためというよりも、政界での勢力(数)を考えてのことで、橋下氏が石原氏や平沼氏らの右翼的思想・体質に「共感」したたためと思います。
 政冶資金集めのパーティーで報道陣に「取材するならパーティ券を購入しろ」というのは、パーティー券を購入する=自分に好意的な記者にのみ取材させ、報道させようという橋下流マスコミ戦略でしょう。読売新聞もパーティー券を購入しませんでしたが、他の新聞社、通信社、放送局にも購入の有無を確かめています。日経新聞、NHK、朝日放送は「個別の取材活動については回答できない」としたそうですが、朝日新聞や関西テレビなどもパーティー券を購入してパーティーに参加して取材するのは不適切として購入しなかったと回答したそうです。読売新聞を含めて10社がパーティー券を購入しなかったと発表しました。当然だと思います。

                                      大西 五郎
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