ザックの代表構想を1970さんへのお返事コメントとして書いていて、この手直しエントリーを思いつきました。よろしくご批判を。
ザックの代表構想としての343が、1990年代末の彼のウディネーゼ343とはちょっと違ってさらに攻撃的なものであるということは、僕と同意見と見ました。以前のものは得点力もあったけれど、前と後の分業制度のようなものがあったから、後は言わば守備専念でしたが、今の構想の後は守備専念ではないということも。ところで、今の問題は、4231も合わせてザック構想というものがどういうものであるかということと、現実的にこの構想はどうなるだろうかという二つがあると思うのです。
前者は、これ以外にない。4231をもっと攻撃型にしたのがザック343と。そしてこの343は、4231に比べてさらに前も含んだ全員守備(全員攻撃)が徹底されるというものでしょう。さらに、そういう343が一定目処が立てば、4231ももっと洗練されてくるという関係付けかと思います。
そういう意味では、前後はさらに全く分けては考えられなくなる。前がロングを上げさせなければ後は攻めにも出られるのだし、時に最近の今野がやっているように後も攻められれば前がもっと守備ができるという関係でしょう。
そして、これにはこういう敵との関係もあるかと思います。こっちが前後合わせてすき無く攻勢に出られれば、「相手を押し込む」ことも多くなるということです。ちょうどバルサや、ドルトムントのように。ザックは、日本にはそうするだけの走力も技術もあると見ているのではないでしょうか。ただそういうチームを目指した場合に日本で問題になることはやはり、1970さんおっしゃるようにFWからDFまでの守備力にあることは間違いないと思います。チームとして組織的に相手ボールを奪う力のことですが、1対1で奪いきる力も必要になってきますから。これは以下に見る次の問題の最大難関になります。
次は最初に上げた後者の問題を見てみます。
現状のできあがりでは、そういう343は確かに絵空事になりかけています。が、こんな気もするのです。コンフェデのブラジル戦とイタリア戦に大変な出来の差があったように、ちょっとした前後の意思統一の「弾み」のようなものがあるのではないかと。
イタリア(GKブフォン)をして「このチームがこれだけシュートを打たれたのは記憶にない」と言わしめたあのゲームの出来は、今後を考える上でとても大事だと思います。あの時のチーム・マインドをもっと徹底させることがなかなかできない。それで343をやったら、例え負けても将来への財産になると思うのですが、まだそんな343ゲームは見たことがありませんね。ただ、日本の将来を見たらやはり挑戦して欲しいと、僕は思っています。ちょうど、ドイツ大会の教訓が現在の選手の自主的討論育成に繋がっているように。ブラジル大会だけではなく、やはり歴史的(積み上げ的)に考えることも大事と言いたいです。
こうして343にしても4231にしても、このチームの構想では、とにかく前はロングなど安易に上げさせてはいけないのです。これはあれだけ出来のよかったガーナ戦の後にも、長谷部が最も強調していた反省点でした。多分この発言はザックの意見でもありましょう。簡単にロングを上げさせるようなら、サイドバックが上がることなどできないから、後は守備専念になってしまいます。すると前はさらに攻撃専念になる。これは、このチームとして最も悪い時といえます。やがて失点を喰らうという時。
これを「後だけの責任ではない」と選手が言うのだと思います。このチームの構想としては、後ももっとラインアップしたいので、それができないと不満が溜まるわけです。これじゃ、よい守備になるわけないという時です。
ザックの代表構想としての343が、1990年代末の彼のウディネーゼ343とはちょっと違ってさらに攻撃的なものであるということは、僕と同意見と見ました。以前のものは得点力もあったけれど、前と後の分業制度のようなものがあったから、後は言わば守備専念でしたが、今の構想の後は守備専念ではないということも。ところで、今の問題は、4231も合わせてザック構想というものがどういうものであるかということと、現実的にこの構想はどうなるだろうかという二つがあると思うのです。
前者は、これ以外にない。4231をもっと攻撃型にしたのがザック343と。そしてこの343は、4231に比べてさらに前も含んだ全員守備(全員攻撃)が徹底されるというものでしょう。さらに、そういう343が一定目処が立てば、4231ももっと洗練されてくるという関係付けかと思います。
そういう意味では、前後はさらに全く分けては考えられなくなる。前がロングを上げさせなければ後は攻めにも出られるのだし、時に最近の今野がやっているように後も攻められれば前がもっと守備ができるという関係でしょう。
そして、これにはこういう敵との関係もあるかと思います。こっちが前後合わせてすき無く攻勢に出られれば、「相手を押し込む」ことも多くなるということです。ちょうどバルサや、ドルトムントのように。ザックは、日本にはそうするだけの走力も技術もあると見ているのではないでしょうか。ただそういうチームを目指した場合に日本で問題になることはやはり、1970さんおっしゃるようにFWからDFまでの守備力にあることは間違いないと思います。チームとして組織的に相手ボールを奪う力のことですが、1対1で奪いきる力も必要になってきますから。これは以下に見る次の問題の最大難関になります。
次は最初に上げた後者の問題を見てみます。
現状のできあがりでは、そういう343は確かに絵空事になりかけています。が、こんな気もするのです。コンフェデのブラジル戦とイタリア戦に大変な出来の差があったように、ちょっとした前後の意思統一の「弾み」のようなものがあるのではないかと。
イタリア(GKブフォン)をして「このチームがこれだけシュートを打たれたのは記憶にない」と言わしめたあのゲームの出来は、今後を考える上でとても大事だと思います。あの時のチーム・マインドをもっと徹底させることがなかなかできない。それで343をやったら、例え負けても将来への財産になると思うのですが、まだそんな343ゲームは見たことがありませんね。ただ、日本の将来を見たらやはり挑戦して欲しいと、僕は思っています。ちょうど、ドイツ大会の教訓が現在の選手の自主的討論育成に繋がっているように。ブラジル大会だけではなく、やはり歴史的(積み上げ的)に考えることも大事と言いたいです。
こうして343にしても4231にしても、このチームの構想では、とにかく前はロングなど安易に上げさせてはいけないのです。これはあれだけ出来のよかったガーナ戦の後にも、長谷部が最も強調していた反省点でした。多分この発言はザックの意見でもありましょう。簡単にロングを上げさせるようなら、サイドバックが上がることなどできないから、後は守備専念になってしまいます。すると前はさらに攻撃専念になる。これは、このチームとして最も悪い時といえます。やがて失点を喰らうという時。
これを「後だけの責任ではない」と選手が言うのだと思います。このチームの構想としては、後ももっとラインアップしたいので、それができないと不満が溜まるわけです。これじゃ、よい守備になるわけないという時です。