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新聞の片隅に載ったニュースから(番外編Ⅶ 13.9.26)   大西五郎

2013年09月26日 18時59分46秒 | Weblog
   安保法制懇 結論ありきでいいのか (13.9・19 中国新聞社説)

 「新聞の片隅に載ったニュースから」№115で、公明党の山口那津男委員長が集団的自衛権の行使容認に向けた議論を進める「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会(安保法制懇)の結論に「あれは首相の私的諮問機関であって、公明党は拘束されない」と講演したことをお伝えしましたが、広島に本社を置く中国新聞が9月19日の社説で、安倍首相が安保法制懇の報告に基づいて集団的自衛権の解釈変更を打ち出そうとしていると批判しましたので紹介します。
                                       大西 五郎

[中国新聞9月19日社説]
安保法制懇 結論ありきでいいのか
 戦後日本が歩んできた道筋を大転換しようというのだろう。
 安倍晋三首相が設けた安全保障に関する有識者懇談会(安保法制懇)がおととい、7カ月ぶりに会合を開いた。集団的自衛権の行使解禁に向け、憲法解釈を見直す方針を確認した。
 首相の思いは法制懇でのあいさつに集約されるだろう。「憲法制定以来の変化を直視し、新しい時代にふさわしい憲法解釈の在り方を検討していく上での基礎となることを期待したい。」
 その言葉通り、法制懇は年内にも報告書をまとめ、安倍首相に提出する。その上で政府が解釈変更の検討に入る構えだ。
 これではなし崩し的な解釈改憲に等しいというほかない。最高法規をいとも軽々しく扱っていいものだろうか。(集団的自衛権についての定義略)
 わが国の政権は代々、憲法9条の制約によって(集団的自衛権は)行使できない、との見解を受け継いできた。国民主権や基本的人権の尊重などと並び、戦争放棄と戦力の不保持が現行憲法の根幹であることの証左でもあろう。
 安保法制懇での議論は、安倍首相にとって、「再チャレンジ」でもある。第1次政権で設置され、2008年に集団的自衛権の行使に道を開く提言をまとめた。その前に政権は退陣し、宙に浮いた格好になった。あらためて議論を始めたのは安倍首相が政権に返り咲いた後のことし2月である。メンバー14人の顔ぶれは、首相と近しい大学教授や企業幹部らはほぼ変わらない。再び積極的な内容の報告書を編むのは確実だろう。
 座長代理の北岡伸一国際大学長は、集団的自衛権の行使を全面的に容認すべきだと明言している。しかもサイバー攻撃や無差別テロに対する自衛隊の活動範囲を前回よりも踏み込む方向という。
 少数の人間が政権の意をくんで新たな憲法解釈を打ち出す。それを「お墨付き」として政権が検討を進める。そうした構図に違和感を禁じ得ない。政権が代われば憲法解釈も変わるとすれば、何のための最高法規かわからなくなる。どうしてもというならば国民に憲法改正を問うのが筋だろう。
 各界各層の多様な意見が議論の出発点となるべきであるが、気掛かりは、自民党内の慎重派に以前ほどの存在感が感じられないことだ。公明党の連立政権のブレーキ役としての役割が問われよう。
 安保法制懇の報告書はあえてタカ派色を押し出す、との見方がある。それを受けて安倍政権が多少抑制的な姿勢を見せることで、世論の抵抗感を和らげるという戦略である。よもや安倍政権としても、そんな不誠実なシナリオで国民がけむに巻かれるとまでは考えていないだろう。
 それよりも、今なぜ憲法解釈の変更なのか。国民が納得いくだけの説明を求めたい。
※字数の関係で一部省略したり、表現を簡素化しました。
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ザックジャパン(113) 長谷部誠はもっとやれる!   文科系

2013年09月26日 10時38分54秒 | スポーツ
 このシリーズ2回前にゴールコムのニュースで紹介したニュルンベルグ・ドルトムント戦をさっきビデオ観戦し終えてきたところだ。例によって、日本のテレビで観られるどんなゲームもすぐに映してくれるスポーツバーに予約しておいて。

 さて、第一の感想がこれ。ニュルンベルグがとても下位のチームとは思えなかったということである。いくらドルトムントにCLナポリ戦敗戦3日後の疲労があるとは言え、力がなければ本年度世界2位にしてドイツ首位のドルトムント相手にあんなゲームはできない。流石に、5連勝の首位チームに初めて勝利以外の「1対1」を記録させただけのことはあるというゲーム。ニュルンベルグ側のその功績は主として、右サイド3人にあると観た。右サイドハーフ清武、右ボランチ長谷部に、右サイドバック・チャンドラーという選手なのだが、ほとんどの攻めはこのサイドから。また、この3人が守備も頑張るせいか、ドルトムント側攻撃も彼等を避けて左に偏っていたようにさえ見えたものである。走り回るこの3人のヨセなどは、本当に鋭かった。

 この3人の攻めはこうだ。ワンタッチ・ツータッチで軽く叩くから、ゲーゲンプレスが効かない。そして、その叩きの最後の方で長谷部がボールを持った時などには、清武が必ず良い位置を取っているから、ここで際どいシュート場面が産まれる。日本人二人のゲーム後の感想に「勝ちたかった」というのがあったが、これが現実的目標になっていたゲームというのは確かなことと見た。ちなみに、ドイツ人などは確かに、日本人に比べて小回りが利かないし、ワン・ツータッチも下手だと思う。
 ニュルンベルグは、意外と言っては何だが、このゲームに関しては全体の守備もしっかりしていた。ドルトの高速で走り回るショートパスと、そのレシーバーとに対して、早め早めにパスカットを狙った走り、ポジション取りを見せていた。解説の田中誠(日本歴代最高チーム「ジュビロ磐田」全盛期のDF)が驚きの声を上げていたほどだ。確か「敵パスの受け手を全部消しているような」という意味のことを解説していた。清武の言葉では「(移籍後2ゲーム目にして)既に長谷部が一番多く声を出している」のだが、それが特に守備に効いていたのだろう。脚が速い長谷部自身がインターセプト、タックルなどで、あらゆる所に顔を出していたのは言うまでもない。
 首位ドルトムント相手にこんなゲームをして勝ち点を取ったというのは、新興チームとしては非常な自信になったはずだ。「こういうゲームをすれば良いのか!」とばかりに、今後のさらなる躍進方法を皆が発見できたと、そんな気がするのである。

 なお、このゲーム観戦のあとでCL戦、ナポリ・ドルトムント戦も映してもらったが、あの2対1ドルト敗戦はちょっと異例のゲームと、僕としては結論したい。開始30分でクロップ監督の退場。45分でキーパー、バイデンフェラーの退場が突発した。キーパー退場の代償として攻守の要・ブワチェコフスキーが退いた上で45分を10人で闘ったのだ。こういう敵地ゲームで1対2なら、普通御の字と言える。ただし、初めて観たナポリはとても良いチームだったと、これは僕として強調しておきたい。先ず攻守とも個人技術が高く、それを使って走るは、繋ぐは! マッツァーリが来てから急に強くなったこのチームに今度百戦錬磨のベニテスが入ったのだから、このチームはユベントス、インテルと首位争いを演じることだろう。
 最後に、このスポーツバーは、名古屋の新栄町にある「グラン(ド)スラム(262-6602)」という店なのだが、いつも快く予約に応じてくれて感謝している。
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