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ザックジャパン(150) 遠藤保仁の「日本の弱点」対処法①  文科系

2014年04月06日 18時41分43秒 | Weblog
 148回で「ACLでも浮彫、日本の弱点」を以下の3点にまとめてみた。山本昌邦氏が指摘した「日本主流の戦い方の、中韓クラブとのミスマッチ」という言葉、発想を糸口にして。この「ミスマッチ」の要点とは、こうまとめたところだ。
『さて、この弱点分析は実に正しいと思う。ロングボールを屈強な外人選手など目がけて放り込まれて、そこからの2、3次攻撃も含めた速攻で得点されるという弱点である。これが実は、ザックジャパンが示す好不調の波の出所にもなっているとここで何度も述べてきた。去年の代表遠征に見られた「弱い10月と強い11月」とも言える大きな差もここにあったと指摘されてきたことでもあるし、もう少し詳論してみよう。
 日本通常の攻守スタイルはこういうものだ。
①攻撃は、現在世界の最先端、パスを繋ぎ尽くす得点法
②守備は、前後どちらに構えても、縦に詰めた密集・コンパクト陣で敵ボールをより多く奪うやり方
③以上から必須となる敵カウンターに対する対策は、前陣からも常にプレスを掛けて良いパスを出させず、後陣はラインと、オフサイドトラップの精度とを上げること』

 さて、この弱点を綺麗にカバーした経験を語っている読み物に最近出会えたので、要約紹介してみることにした。スポーツグラフィック「ナンバー849号」(3月27日号)ワールドカップ特集で日本の頭脳・遠藤保仁が語っているインタビューである。このインタビューでは、上記の言葉で言う『去年の代表遠征に見られた「弱い10月と強い11月」とも言える大きな差』のこと自身がテーマになっているので、この続きに相応しい格好な分析となるはずである。
 まず、弱い10月2連戦はこう語られる。
『セルビア戦、ベラルーシ戦ではいい形がほとんどなかった。オカちゃんの裏への動きは読まれていたし、香川真司の中に入っていく動きも封じられていた。同様のケースはW杯のギリシャ戦でも十分起こりうる。じゃあその時何ができるか、みんなで共通のイメージを描けていなかったんでギクシャクしてしまった。選択肢がなさ過ぎたんだよね』
 このように10月を分析する遠藤は、11月のオランダ戦、ベルギー戦にどう臨んだか。オランダ戦前にザックがミーティングで見せたDVDから、遠藤はこういう方向を確認したと述べている。自分らの攻撃の良い時の流れ(”日本の最大の武器”)を出し切ることと、攻撃の選択肢を増やすこととである。まず、”日本の最大の武器”はこう語られた。
『それは、DFの裏を狙うこと、サイドチェンジ、3人目の動きだね』
 さらに、これに関連した11月2戦のできは、このように控えめな評価がなされた。
『ただ、あの2試合とも俺らが元々持っていた日本の最大の武器で点が取れていないからね。結果が出たからって、そこを見逃したらダメでしょ』
『オランダ戦で圭佑が決めたゴールのように、みんなが連動して攻撃できた方が日本にとってはいいのかも知れないけど、どこかで裏を狙って一発決めるとか、そういう”怖さ”もないといけない』

 以上の攻撃についての言葉、確認の中からは、防御に対するこういったメリットも読み取らねばならないだろう。敵を押し込んで、DFラインをちゃんと上げたコンパクト陣型が出来ていれば、身方ボールを変な形では取られないし、取られても敵カウンターに繋がる良いパスをそうは出させないはずだと。このことは、強い11月によって、特にそれぞれ後半に遠藤が出てからの戦い方で証明されたと言える。それぞれの後半がどう変わったかを次回に観てみたい。遠藤の言葉で。
(続く)
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「オバマ国賓」、一方的に決定?  文科系

2014年04月06日 02時00分28秒 | Weblog
 これが真実ならば、二日前のここに拙稿を書いたばかりの表記のことについて、大変なニュースが阿修羅掲示板に紹介されていた。以下のニュース自身が元外務官僚の天木直人氏の4日付けのブログ文章転載だというのだから、捨ててはおけない。紹介者は信頼できない人ではないと思われるので、半信半疑のままに紹介してみる。

【 わが耳を疑うニュースをきょう4月4日午前5時のNHKが流した。
 すなわち政府はオバマ大統領を国賓で迎える事にしたがその日程はまだ決まらないという。

 三十数年間の外務省勤務で私も多くの要人を国賓で迎えた事があったが、日程が決まらないのに国賓で受け入れる事を決めたなどということはあり得ない事だ。天皇陛下を煩わすことになる国賓の決定を、日程が決まらないのに勝手に決めたら宮内庁に怒鳴らる。これは誤報ではないのか。そう思ってきょうの各紙で確認したら誤報ではなかった。
 きょう4月4日に政府はオバマ大統領を国賓で迎える事を閣議決定すると報じていた。しかし同時に報じていた。オバマ大統領の訪日日程についてきのう4月3日に米国から連絡が入り、日本到着が4月23日になるか24日になるかわからないという(4月4日下野新聞)。だから政府は4日の閣議では仮日程で国賓待遇とすることを決定するという(4月4日産経)。
 各紙の報道も23日―25日と書くものもあれば24日―25日と書くものもある。前代未聞の国賓決定である。いや、国賓なのか、国賓待遇なのかさえ不明だ。

 あれほど嫌っていたオバマ大統領を、それでも国賓で迎える事にこだわる安倍首相は文字通り支離滅裂である。こんな政治家に消費税増税や原発再稼働をされてはたまらない。何よりもこんないい加減な政治家に、戦後70年もこの国の基本であった憲法9条を、「俺が決める」といって勝手な解釈で捨てられてはたまったものではない(了)】

 この文章を読むにはこういう前提知識が必要だろう。国賓扱いにするとは、日本滞在2泊が前例、慣例となっているようだ。天皇との晩餐があるからである。対してオバマ大統領が2泊するかどうかもまだ伝えられていないらしい。そんな状況下で政府が「国賓」決定をするとは、今はまだ日本政府の一方的な決定なのだろう。つまり、オバマからは、望み通りのよい返事がもらえていないということだ。安倍内閣は、それほど必死に米国の好意を演出したいのだろう。相次いで行われる韓国訪問と同じ1泊では面子が潰れるとシャカリキになっている姿が目に浮かぶのである。何故これほど嫌われているかの反省もないままにこんな度し難い未練とは、醜態と言えるほどのものではないだろうか。現政府のこういう「発想」そのものが、オバマに嫌われている当のものなのかも知れない。外務省は数か月前から必死に動いてきたのに、相手は全く暖簾に腕押し、馬耳東風。こうして、日程まであと20日! 実に珍妙、不思議な光景である。
コメント (5)
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