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新聞の片隅に載ったニュースから(203)  大西五郎

2015年07月01日 19時07分27秒 | Weblog
集団的自衛権 閣議決定1年 世論の支持 7ポイント減少(15.7.1 中日新聞)

安倍政権が、武力で他国を守る集団的自衛権の行使を閣議決定で容認してから一日で一年になる。安倍晋三首相は一年前、歴代内閣が憲法上許されないと解釈してきた行使の解禁について「丁寧に説明を行い、国民の理解を得る努力を続けていく」と訴えたが、世論調査での賛成意見は縮小傾向にある。
衆院で審議中の安全保障関連法案は一年前の閣議決定に基き作成された。共同通信が昨年七月と今年六月にそれぞれ実施した世論調査の結果を比べると、集団的自衛権行使容認(安保法案)への「反対」はいずれも過半数を占め、一年間で約4ポイント増えた。「賛成」は7ポイント近く減少。一年間で集団的自衛権の行使容認への疑問が拡大していることが裏付けられた。
首相は一年前、「戦争に巻き込まれるという誤解がある」と力説。当事の世論調査では「戦争に巻き込まれる可能性が高まる」「どちらかといえば高まる」との回答は計61・2%だったが、今年六月の調査では「戦争に巻き込まれるリスクは高くなる」が71・3%と拡大した。
また、首相は昨年七月に「憲法解釈の基本的な考え方は何ら変わらない」と訴えた。これに対し、今年六月の調査では56・7%が安保法案について「憲法違反」と回答。理解はまったく進んでいない。
こうした状況について、中谷元・防衛相は三十日の記者会見で「安全保障環境の変化が理解されるよう、さらに説明を続けていきたい」と強調した。菅義偉官房長官は「与党として所属国会議員が車座の座談会や街頭で安全法制、閣議決定について説明していく努力を積み重ねていくことが大切だ」と述べた。

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6月の憲法審査会で3人の参考人全員が政府が国会に提出した安保関連法案は「憲法違反である」という見解を表明し、“潮目が変わった”と言われるようになったこともあって、自民党の安倍首相に近い議員たちがあせって、「勉強会」と証して首相を応援しようとしました。世論調査で国民の過半数が法案に反対しているのはマスコミが法案の問題点などを指摘しているからだと、マスコミ報道に規制を加えるべきだと発言したことがかえって世論の批判を呼び、安保法案の国会審議にも悪い影響が出るといわれています。
マスコミ規制発言を党から厳重注意されたのに大西英男議員は再び「マスコミは『戦争に導く』『徴兵制になる』などと報道している」と云いました。「戦争に導く」「徴兵制」ということは野党が国会審議の中で問題にしたのをマスコミが事実として報じたものですが、その区別もできないで、「マスコミがそのような主張をしている。懲らしめなければならない」と民主主義ということも理解できない国会議員が自民党の中にいるのですね。
世論調査に現れたように、集団的自衛権の行使には憲法違反の疑念を持つ国民が過半数を占め、集団的自衛権の行使を容認する安保法案に反対が広がっていることを政府は率直に認め、民意を尊重する政治を行うべきです。法案は撤回すべきです。
                                             大西 五郎
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ギリシャ問題を見る場合に   文科系

2015年07月01日 15時38分26秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ギリシャ問題を観て、論じる場合に、こういう知識は不可欠と思う。まず、ギリシャの今の赤字にリーマンショック、特にアメリカのゴールドマン・サックスが歴史的に絡んできたという事実である。ギリシャがユーロに加盟する時にその赤字を少なく見せるべく、とんでもないデリバティブを売りつけた。溺れるギリシャはこれに乗った。結果、大赤字を大きく増やした。南山大学や藤田保健衛生大学がそれぞれ数百億という莫大な金を搾取されて裁判沙汰などの大騒ぎをしていたのと同じことが起こっているのである。現在の赤字はその穴埋め金の大利息も積もり積もった末のことであるはずだ。
 ギリシャの現在の国民的反乱行動は、少なくともギリシャの政治家たちから観ればこれへの抗議という側面を含んでいることは間違いない。「ギリシャは年金大幅削減、消費税増税をせよ」という「財政再建策」なるものが実は、元々世界金融からの借金、今はIMFなどに転嫁された借金を返すための措置にすぎないのである。借金取り立てのための財政再建なら、自己破産した方がまだましという理屈もありうるだろう。ただ国家は、個人のように自己破産させられないから、何かが起こる。自己破産して借金取り立てが永久に出来なきなれば、債権者の方も困るからである。また、こういうIMFや世銀、アジア開発銀などが出資比率が多い日米欧の儲けのための銀行のようなものなのである。だからこそ、中国はAIIBを創ったとも言える。
 そして、このギリシャ窮状をテコとして、アメリカ(金融)によってユーロが揺さぶられてきたのも周知の事実。ギリシャ問題がなければ、ユーロは今ほどアメリカに従順ではなかったはずである。

 さて、ギリシャと同じく、他の南欧「PIGS」諸国もリーマンショックのあおりをまともに受けてきた。イタリア、スペイン、ポルトガルなどに売れない住宅が山ほど残ってきたと一時騒がれた、そのことが証拠である。日本の五大銀行も、南欧諸国国債操作で最大利益を上げてきた時期もあった。空売り含みであるのも、また明らかだろう。それは、ここにも拙稿を書いてきた通りだ。

 ギリシャの抗議は、必ず南欧全体に波及する。そして、これに困るのはアメリカだろう。アメリカ・ドル防衛戦略という必死の延命策に対する抗議という意味合いが(意識的あるいは無意識的に)ギリシャにあるのだから。もともと、サブプライムバブルとリーマンショックそのものが、歴史的にそういう戦略的意味を持っていたのである。100年に一度の危機と言われたものは、1929年の世界恐慌よりも実は大きなものなのであって、その後遺症は生半可なものではないということだ。世界金融とそれに従っている大国のマスコミが、これをいくら小さなものと見せようとしてきたにしても、天網恢々疎にして漏らさずということなのだろう。
 
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「よたよたランナーの手記」(123) 生涯スポーツと出会い  文科

2015年07月01日 14時10分55秒 | スポーツ
「よたよたランナーの手記」(123) 生涯スポーツと出会い  文科系

 21、23、25、27、29、30日と走ったことになる。この三日ほどは、こんな走り方をやってきた。ジムの規則で1回30分制限があるのだがそれを2回と、それぞれにクールダウン時間が5分の合計70分で9.5キロほど走る。各30分は、前半が7キロ時台のLSDで、後半が10~11.5キロ時とアップさせていく。この後半の速度が合計30分もあった30日は、流石に疲れた。この季節にこれだけ速度を上げるとやはり大汗をかくという、そういう疲れもあるだろう。と言うよりも僕の今の体力でこの速度は一定持続できる最大限のものということだ。疲れて当然なのである。8キロ時で2時間走ったって、とうていこれほどは疲れはしないというほどの疲労感だった。
 ただ、翌日の1日、今日は、疲れが全く残っていないから驚いた。74歳になったこの身体、まだまだ使えるなと、またも再発見である。

 話は違うが、先回も書いた昔のサイクリング仲間S君のリタイアーを機にほぼ15年ぶりに彼との併走を復活させた、そのことで少々。

 彼は僕よりもたしか13~14歳ほど下なのだが、ある市の部長職激務を終えたばかりで、まだ僕の全力には付いて来られない。それでも彼は近く、復活してくるはずだ。これは間違いないことであり、楽しみこの上ない。現役時代も時間を取って極力歩いたり、役所の高層階上下もエレベーターを使わず階段専門だったと述懐してくれていた。そして、退職したら僕のようになりたいとも言ってくれていた。さらに、50万円ほどもするような新しい高級車も1台仕入れたことも、この間知った。彼が、そんなふうに頑張ってきたというのは、僕にとってはとても嬉しいことだった。彼はきっと、ランもロードバイク・ツーリングも近く僕を超えていくだろうし、体脂肪も13%ほどにはなってみせるだろう。それだけの自己規制力のある人物なのである。

 こんなふうに、一つの出会いで老後のある重要な生活方向が決まって行くって、今更ながら人の出会いとは実に大きいものである。そして人と人との間にあるはずの深淵を超えて、二つの人生を何かが共鳴し、結びあって、振り返ってみればその後の人生が大きく替わっていったと分かった時にこそ、人は「出会い」という言葉を使うのだろう。出会いの不思議さ、その淵の深さは測りがたいものがある。文字通り「一期一会」のように人を見て、何気ないことも含めて日々鮮やかに生きていきたいものである。

 S君ともう一度全力の遠出を復活させるぞ! 顔と吐息とを死にそうにさせるような全力で。そうして、秋には12キロ時で10分は走ってみせる。このスピードでも心拍数が160以内におおむね納まるようになればよいのだから。
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