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新聞の片隅に載ったニュースから(205)  大西五郎

2015年07月13日 16時37分30秒 | Weblog
TBS議員アンケ 自民「答えないで」(15.7.11 朝日新聞)

自民党が、安全保障関連法案について、TBSのアンケートに答えないよう党国会議員に指示を出していたことが分かった。失言を恐れて議員のテレビ出演も制限しているが、ここまで議員の活動を縛るのはやり過ぎとの批判も出ている。
アンケートは自民議員を対象に配布。与党がめざす今月中旬の衆院採決が妥当か▽国民の理解が十分得られているか▽法案は「違憲」だと思うか――を選択式で問い、最後に安保法案の必要性についての意見を自由記述で求めている。
党関係者によると、棚橋泰文幹事長代理の指示を受けた党職員が「微妙な時期ですから、答えないようにしてください」と各議員の事務所に連絡したという。
ある中堅幹部は「議員を子ども扱いしている」と批判。別の党議員からも「自由な意見が言えないほど余裕がない状態に追い詰められていると認めるようなものだ」との声が漏れる。
谷垣禎一幹事長は10日の記者会見で、指示については「承知していない」と述べた。TBS広報部は「番組制作の過程はお答えできない」としている。

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どの世論調査でも「安保関連法案についての政府の説明が不十分だ」という答えが80%を超え、今国会での法案成立に反対が過半数です。しかし安倍首相と自民党幹部はこのような世論を無視して、7月15日に安保関連法案の特別委員会採決、16日に衆議院本会での採決というスケジュールを予定どおり進めようしていると伝えられます。そのために党の議員が余分なことを言って法案成立のスケジュールに支障を来たさないようにと、議員の口にチャックをかけたということだと思います
自民党では目下の政治の大きな問題となっている議案について、議員が議員としての見解や意見を持つことを禁じ、法案採決時の一票としか議員の価値を認めていないように思えます。
中堅幹部が「議員を子ども扱いしている」と批判したということですが、今の自民党の若手議員は先日の若手議員の勉強会(文化芸術懇話会)でのマスコミ規制発言にも見られたように、民主主義についての認識・理解に欠け、国会議員としての資質を持っていなくて、子ども扱いされても仕方ないようにも思えます。
また、幹事長が「マスコミからのアンケートに答えないように」という指示を、党幹事長代理が党職員を通じて各議員の事務所に連絡したということを「承知していない」と記者会見で答えたといいます。朝日新聞としては「党の幹事長代理がそのような指示を出したことを幹事長としてどう思うか」と追求すべきではなかったでしょうか。
記者会見で質問が出されたというのに、他のマスコミが報じていないのも可笑しなことだと思います。TBSのアンケートは殆どの憲法学者から「違憲」と言われている安全保障関連法案について法案推進の与党議員がどう思っているかを国民に知らせる重要な手段です。マスコミ・ジャーナリズムは「権力の見張り番」といわれます。その役割を果すようにして欲しいと思います。
                                               大西 五郎
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新聞の片隅に載ったニュースから(204)   大西五郎

2015年07月13日 16時33分06秒 | Weblog
7月18日全国一斉に「安倍政治を許さない」を掲げる運動(15.7.10 中日新聞)

作家の沢地久枝さんやジャーナリストの鳥越俊太郎さんらが東京都内で記者会見し、今月18日の午後1時に「安倍政治を許さない」とメッセージが書かれた紙を全国で一斉に掲げる行動をすると発表した。作家や大学教授ら100人超が呼びかけ人となり、安全保障関連法案の成立を目指す安倍政権に反対の意思を表明する。
メッセージは俳人で本紙1面の「平和の俳句」選者の金子兜太(とうた)さんが書いた。コピーを入手し、全国各地の駅前や街頭、自宅の窓など、さまざまな場所で掲げてくれる賛同者を募っている。名古屋市では同時刻に、東区のウイルあいち前で社会学者の上野千鶴子さんの呼びかけでメッセージを掲げる。
メッセージは沢地さんのホームページからダウンロードできるほかセブンイレブンの「ネットプリント」サービスでも入手できる。
(中日新聞記事の見出しの言葉とは違っています。新聞のものより分り易い表現に直しました。)

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沢地さんのホームページには「2015年7月18日(土)午後1時。このコピーを一人ひとりが道行く人に見えるようにかかげるのです。一人で悩んでいる人、誰にも声をかけられない人は我が家の前で、あるいは窓辺で。どこでも、あらゆる形で。(中略)勇気のいる世の中かもしれません。『許さない』勇気が試されます。政治の暴走を止めるのは、私たちの義務であり、権利でもあります。」と参加への呼びかけが掲げられています。
呼びかけ人は、瀬戸内寂聴さん、小山内美江子さん、むのたけじさん、早乙女勝元さん、倉本聡さん、妹尾河童さん、新谷のり子さんら7月7日現在で110人にのぼっています。
沢地さんのホームページは、インターネットの沢地久枝で検索できます。
ホームページが開いたら「掲げるポスターはこちら⇒安倍政治を許さない」をクリックすると金子兜太さんが墨書した「アベ政治を許さない」のメッセージが出てきます。原寸はA3です。一般の家庭のプリンターはA4対応だと思いますが、私はA4でプリントアウトしてコピーでA3に拡大しました。(ホームページにはセブンイレブンのネットプリントは、予約番号なども掲示されています。A3、白黒 1枚20円です。)
きょう(10日)の中日新聞には、日弁連の勉強会で元最高裁判事の那須弘平さん(現在は弁護士)が「日本の安全が脅かされるほどの緊急かつ深刻な事態が現実に起きているとは思えない。現段階では、新たな解釈が正しいという説明を政府はしていない。憲法前文は不戦の誓いで平和を願う祈りの言葉。これを基本に国会は良識ある判断をしてほしい」と強調しました。
安倍首相は「憲法判断するのは最高裁だ」と言って、憲法学者の違憲論を無視しましたが、元最高裁判事の言葉を何と聴くのでしょう。どの世論調査でも安保関連法案に反対が過半数です。それでも今月半ばには衆議院で採決しようとしている「安倍政治は許せません」ね。
                                           大西 五郎
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