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永久戦争中のアメリカ(2) 文科系

2020年02月07日 02時24分22秒 | Weblog

 以下は、3日のエントリー「永久戦争中のアメリカ」に付けたコメントをやや詳論したもの。いかなる理由でアメリカがこうなったかを分析して、その本質を書いたつもりだ。アメリカはもはや、戦争によってしか大国維持を図れなくなっているのだと。

 

単なる暴力団、暴力国 (文科系) 2020-02-06 12:02:27
 このエントリーの意味は、アメリカが、国際法の外の単なる暴力国に落ちぶれたということ。すでに、嘘の理由で国民を熱狂させてイラク戦争に突入した2003年からそうなっているのだ。なぜ、ヒトラーや東條のようなこんな暴力国になってしまったか。それも、国連ができ国際法も完備されて、戦争が違法となったこの21世紀に。

 ヒトラーや東條は29年の恐慌以来国民を喰わせられなくなってきたけど、2008年のサブプライムバブル破裂以来アメリカも中国などに生産競争でどんどん負けて、中西部の白人労働者らさえも含めて国民を喰わせられなくなったからだ。日本と同じで、相対的貧困者が圧倒的に多い先進国になってしまった。さらに、生産競争で中国に負けた事、その原因である株主資本主義の根本的弊害を、米当事者さえもが認めているのである。

 まず、ここまでの日米経済をリードしてきた経済学者、ノーベル経済学賞のクルーグマンが、今はこんな反省を述べている。「アメリカの生産、その労働が、こんなに早く中国に移っていくとは、思いもしなかった。これは、我々の誤算だった」

 また、アメリカ大企業の経営者団体「ビジネス・ラウンド・テーブル」が昨年8月こんな重大反省を表明した。「従来の株主利益最大化方針は誤りであったから、ステークホルダーの利益も考えるように、経済方針を修正したい」

 さて、経済理論家と経営者自身にこんな反省を促したような全米労働者の不満がトランプを当選させからこそトランプは形振り構わず保護貿易主義に走ったのであるが、これはヒトラーを当選させた家庭の主婦らと同じ事。家族を喰わせるためという事で、こぞってヒトラーに投票した。そしてヒトラーは、軍需生産と軍隊増強とでもって、国民を喰わせたように見えた。だが、経済の軍事化と呼ばれたこの道が、国家破綻の道であったのは明らかである。

 滅び行く大国は、ジタバタと悪足掻きをする。それも暴力的な悪足掻きを。さらには、ちょうど今のアメリカのように国粋主義に国民を巻き込んで。これは、「大国の(興)亡」の一つの典型ということだ。

 2015年に公表された元会計検査委員長の試算によれば、アメリカの国家累積赤字は当時のGDPの4倍。2倍の日本のさらにその倍であった。さらにその後足かけ5年で、この赤字はどれだけ増えた事だろう。アフガン戦争、シリア戦争、イラクの治安問題に、イランとの緊張・・・マッチョ・アメリカはもう、ヤケクソとさえ、僕には見える。加えるに、トランプがこのヤケクソをさらに進めている。公約したようには海外の米軍撤退ができないどころか、軍事費をどんどん増やしている。そりゃ、トランプがその大統領職に就いた初めからイスラエルをあれだけ押したのでは、中東の軍事費は鰻登りになるはずだ。トランプの「海外撤退」公約とは、日本や韓国に思いやり予算を何倍にもさせる策略であったのかとさえ、訝っているのである。

コメント (4)
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