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願望報道ばかりの戦争ニュース  文科系

2023年07月03日 11時09分43秒 | 歴史・戦争責任・戦争体験など
 日本のネットのウクライナ戦争報道は、ウクライナ側の未来に向けての願望ばかりを報知してきた。大事なニュースが、ほとんど願望(報道)なのである。最近の先ず第一が、4月から叫んでいた「反転攻勢」

 4月から1か月以上叫び続けてきたウクライナ側の「反転攻勢」はいつ始まるのか?と観ていたらゼレンスキーがこんなことを言い出したそうだ(これは6月初めの話である)。
『ゼレンスキー氏は本格的な大規模反攻の着手について、「準備はできている」と語った。一方で、現在の装備で反転攻勢に出ることになれば、「多くの兵士が死ぬだろう」と述べた』(読売新聞)
 4月から言い続けた「反転攻勢」は「装備も足りない単なる願望」と認めたことになる。こんな願望発表ばかりの間に生じた重要事態は発表なしで隠し続けたままにして。東部の要害、バフムートが5月に陥落したのである。現地からの退避要請にゼレンスキーが「死守せよ」と命じ返した要害だったが陥落したのである。戦争でこんな敗退を隠し、願望ばかりを書くのを「大本営発表」と言う。

 この反転攻勢が大々的戦意高揚宣伝に過ぎなかったと分かった今、次に現れた「願望」がこれだ。期待した米独戦車も多数失ったりして、反転攻勢は思ったように進まなかったなどと弁解した上で。
『年内に停戦交渉に入る。ただし、東南部の失地回復を果たした後で』
 これも単なる願望である。それも「反転攻勢」よりもはるかにスパンが長い半年も先に向かった願望。つまり、「失地回復できねば停戦交渉もなし」という発表なのである。ゼレンスキーは元々停戦交渉条件としてそう語っていたはずだから、それをこう言い直しただけ? 

 世界のマスコミは一体、こんな願望ばかりを語ってどうしようというのか? こういう報道の実際の結末は、「こういう希望がある。ウクライナ人よ、もう少し頑張れ」という大本営発表にしかならないだろう。全く、大量の武器を提供しているアメリカ好みのニュースなのである。

 戦争を始めたロシアがいくら悪いにしても、この戦争についてはウクライナ側にたって大本営発表でも何でも書いてやれということにはならないだろう。停戦に向かう世界の努力というニュースをこの半分でも観たいものである。停戦への動き、努力が実際に世界のあちこちに見られるのだから。


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