九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

米失墜示した「ガザ・ハマス」  文科系 

2023年10月20日 05時31分45秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)
 ウクライナ戦争に次いで、ガザを中に置いたイスラエル・イラン間のとんでもない歴史的大事件! ハマスのあんな行動も、対するイスラエルの「無防備」も、そしてあのガザの大病院空爆なども、異常すぎる歴史的出来事である。これらにも関わって、19日の毎日新聞に一帯一路、BRICSの「発展」について特集した長い記事が載せられたが、長文中決定的に欠けた要素があるのが気になって仕方なかった。G7側が、己が嫌われている原因について決定的に認識不足に思える。絶対に嫌われるしかなかったというある原因にこれほど無自覚ならば、G7から世界が離れていくだけというような。新BRICSの11カ国とパキスタン、そしてトルコ、中南米、アフリカ諸国にも、アメリカ不審が既に沸騰し、G7はどんどん孤立していく。このことを肌で感じればこそ、イスラエルは焦りすぎるのかもしれない。以下のような新自由主義経済の旗手、金融・株主資本は、世界からもう見放されたというのなら良いのだが。


 直前の世界では、クレディスイスの破綻があって、このことが、ここの筆頭株主サウジ国家をイランとを仲直りさせた世界史的大事件の動因になった。これは、世界周知の事実である。
 少し遡って2008年、あのリーマンショックが、世界からどれだけの金を消散させたことか。日本やサウジの小金持ちなど世界中から、その財産を奪い取っていったのだ。この愛知県でも、僕の知る限りだけで三つの大学からそれぞれ何十億という金融資産を奪い取っていった。いわゆる、バブル弾けのたびにこんな事をやってきたのだし、これと同根のものをさらに遡れば、世界を震え上がらせた通貨危機という怪物こそ、また存在する。
 世界の金の雲霧消散とか通貨危機とかは、確かに米国家が起こすものではない。が、アメリカ金融が起こしたものはすべてアメリカ国家への不審に繋がっていく。過去の拙文になるが、以下を改めて今思い起こしている。

『90年前後に起こった社会主義国崩壊から以降、民間資金が各国に流入して、猛威をふるい始める。これまでの開発途上国などへの資金流入は社会主義国と張り合うように公的資金が主だったが、90年代はそれが急逆転していく。それにともなって各国に通貨危機が連続して発生する。94年メキシコ、97年東アジア、98年ロシア、99年ブラジル、01年にはトルコとアルゼンチンなどだ。いずれの国も、短期資金の突然の流出で資本収支の赤字から困窮しつくすという特徴を示した。ちなみに98年世界決済銀行(BIS)の43カ国調査にこんな数字がある。市場為替取引高は1日平均1・5兆ドルで年間500兆ドル。95~6年の年間世界貿易高5兆ドルの100倍、もの凄い数字だ。マネーゲームとか「カネがモノから離れ始めた」と指摘され始めた。
 1970年代初頭の金本位制、固定相場制崩壊以降、小さなバブルとその破裂は無数に起こっている。IMF(国際通貨基金)の08年調査によればこのように。
『1970年から2007年までの38年間に、208カ国で通貨危機が、124カ国で銀行危機が、63カ国で国家債務危機が発生しています。金融危機は、先進国、新興工業国、開発途上国を問わず、アジア、ヨーロッパ、南北アメリカ、アフリカを問わず起こっていたのです。これに対し、第二次大戦後1970年以前の時期には、国際金融危機や大規模な一国金融危機はほとんど発生していません』(12年刊岩波ブックレット 伊藤正直・東京大学大学院経済学研究科教授「金融危機は再びやってくる」から)』


コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする