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ピクシー、こんな記事も   文科系

2013年05月08日 06時09分16秒 | スポーツ
 2日に「ピクシー退団?」というエントリーを書いたが、彼に関してこんな記事も出て来た。7日付で、サッカー記者の元川悦子が書いたコラムだ。今人気のこの記者は時に分析が甘く感じられてさほど評価していない僕だが、今回は肯けるものがあった。こんなことが書いてある。

 ピクシーは、08年就任で3位以来、10年優勝、11年2位と来たが、去年は7位、今年は勝敗五分の凡庸さである。その原因はいろいろあろうがと、元川はこう述べている。懲罰人事のようなこともあって、選手起用がおかしい。藤本選手の所感として「自信がないのか選手たちのプレーに意図が感じられず、みなが何かばたばたしている」。そして、決定的なのはこれだろう。
『今の名古屋は運動量が少ない。川崎戦でも相手の走りに負けている場面が目立った。このクラブはJリーグで最も練習量の少ないチームと言われる』
 ところで、このことは僕も前からここで言ってきたことだ。選手個人の個人技が高かったせいか走りが少なくても何とかなっていた時期もあったのだが、今はもう組織的形がつくれなくなっているのではないかと。選手の高齢化も重なっているかも知れないが、高齢でも走れる人物は多いのだ。甲府の羽生、土屋や、浦和の鈴木のように。特に、J2上がりのチームが活躍し始めた10年からあと「組織的走りで負けている」という徴候が現れていたのだが、根本的反省を怠ったのではないか。これでは、柏、仙台、広島さらには甲府などには勝ちにくいと思う。なんせ、いまのJ2は組織でよく走って、当たりが強いのだから。高齢者に頼って若手の走りを育てることを怠ってきた現状では、これらに対処できないだろう。J1得点王を争う実力者・豊田はグランパスから07年に出て行った選手だが、今はどれだけ献身的に走っていることか。結果論だが、大きくってよく走るこんな彼がグラで育っていれば、矢野を取るなどとケネディの代役にも苦労はしなかったはずだ。これはフロントの責任に属することだが。

 このコラム、次のようにしっかりした結びになっているが、ピクシーは今期途中でも止めるかも知れないと僕も思う。もう選手の心も離れ始めたのではないだろうか。代わりを探してきたのだろうか。
『ストイコビッチ監督の意向で、シーズン中は負荷をかけない方針というが、ベテランはそれでいい調整ができても、若手はどうしても追い込み方が足りなくなってしまう。名古屋から松本山雅に移籍してきた吉田眞紀人も「練習量の違いに驚いた」と目を丸くしていたが、それが若手の目覚ましい台頭を妨げている原因なのかもしれない。
 こうした問題点を目の当たりにすると、ストイコビッチ体制が限界に近づいているように思えてならない。6月の中断期間に入る前に何らかの浮上のきっかけをつかめればいいのだが、果たして今後はどうなっていくのか。2010年Jリーグ最優秀監督の動向も含め、この先の名古屋の戦いぶりが気になる。』

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